エミレーツ航空(エミレーツこうくう、アラビア語: الإمارات、英語: Emirates)は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを本拠とする航空会社である。航空連合はアラブ航空会社機構(Arab Air Carriers Organization) に所属する。
尚、エミレーツとは首長国を意味する。
概要
1985年にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを本拠地に2機の飛行機での就航を開始。当初は欧州-中東間を中古のボーイング747等の機材を運行する程度の規模だった。しかし近年ではドバイの好景気の影響かエアバスA380を始めとする最新鋭機の積極的導入、新規路線の開設を推し進め現在では世界規模の航空会社にまで発展している。
2000年以降の原油高による影響で各国の航空会社が苦しむ中逆に中東の原油高による好景気によって「世界で最も景気の良いエアライン」とまで言われた。
(この頃アメリカではテロの影響まで重なって大手のユナイテッド航空、デルタ航空、USエアウェイズ、ノースウエスト航空の4社が破産や倒産に追い込まれていた程の時期である)
近年では更にエアバスA380-800型機、エアバスA350XWB型機(後にキャンセル)、ボーイング777-200LR型機、ボーイング777-300ER型機など最新鋭機を大量発注し大きな注目を集めた。航空業界では、他社には全くない新サービスや機体の大量発注などを大胆に行うことから『何をするか分からない航空会社』とまで言われている。
また航空会社の安全度の評価で権威あるドイツのJACDEC Airline Safety Ranking では2位を獲得している(2015年)
余談ではあるがスポンサー活動にも積極的でイギリスのサッカークラブ、アーセナルFCのスポンサーでもある。その為ユニフォームの胸に「Fly Emirates」の文字を見ることができる。(2006年~2021年)
サービス
とにかく豪華の一言に尽きる。機内サービスは世界的にも高く評価され表彰も数多い。使用機材にもよるので一概には言えないがクラス別に以下の通り。
ファーストクラス
他社同様にマッサージ機能付き180°のフラットシートは当然装備の上、通路と座席がパーティションで仕切られており、個室のような空間となっている。扉は電動。座席には個人用のバー(飲み物が冷えた状態をキープ)、クローゼット、化粧台を装備。タッチスクリーン式ではコントローラーでいつでも料理を注文可能。液晶モニターも大型の物になっている。(A380では23インチワイド)
A380に至ってはファーストクラス専用のシャワールームまで完備。室内はクルミ材と大理石を贅沢に使った仕様である。更に15.4インチモニター、床暖房も備える。
ファーストクラス、ビジネスクラス専用のラウンジバーが2階後方にあり飛行中に利用可能。シャンパン、ワイン、フルーツ、スナック類等のサービスが行われる。
ビジネスクラス
同じく180°のフラットシートを装備。簡易版であるがミニバーとパーソナルテーブルが設置されている。個室ではない為、隣の席との間にはプライバシーパネルを備える。
エコノミークラス
身体に合わせた曲線を描いたシートが特徴。ヘッドレスト、フットレスト装備。ラウンジは利用できないがシャンパン以外のアルコールは基本無料。
共通装備
日本では
東京国際空港(羽田)、成田国際空港、関西国際空港-ドバイ間で就航中
- 2002年 関西空港に週4便で就航。その後、現在までデイリー運航。日本航空とコードシェア
- 2006年 中部空港に就航。その後2年ほどで撤退。
- 2010年 成田空港に就航
- 2013年 羽田空港に就航
- 2015年 成田空港に自社専用ラウンジを設置
ドバイ国際空港をハブ空港として世界各国の主要都市に行くことが可能。各国への直行便に比べると多少時間はかかってしまうが座席クラス等、条件次第では破格で上記のサービスを受けながら移動することも可能である。
日本の航空会社が所属する航空連合(スターアライアンス、ワンワールド)には所属していないが日本航空(JAL)と業務提携、コードシェア便がある。マイレージの加算、利用も可能。
受賞歴
- 2001年、2002年:エアライン・オブ・ザ・イヤー第1位
- 2003年、2004年:エアライン・オブ・ザ・イヤー第2位
- 2013年:エアライン・オブ・ザ・イヤー第1位
- 2015年:JACDEC Airline Safety Ranking第2位
関連項目
関連リンク
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