エンプレス杯(キヨフジ記念)とは、神奈川県川崎競馬組合が毎年2月末~3月頭に川崎競馬場で施行する、4歳以上牝馬限定・ダート2100mの重賞競走(ダートグレード競走)である。格付けはJpnⅡ。
概要
川崎競馬場からデビューし、中央に移籍して1951年の優駿牝馬(オークス)を勝利、地方出身馬初のクラシックホースとなった名牝キヨフジを記念して、1955年に南関東・旧5歳~旧10歳牝馬限定の重賞「キヨフジ記念」として創設。施行距離は1800m→1700m→2000m→2200mと毎年のように変わったあと、第6回から2000mで固定された。
1991年に「エンプレス杯」に改称、「キヨフジ記念」は副題として残る形になった。
1995年に中央との指定交流競走となり、それまで秋(9月か10月)の開催だったのが夏(95年だけ6月、96年から7月)の開催となる。1997年に統一GⅡに格付け。1998年から施行距離が現在の2100mとなった。
2002年は開催されず、2003年から2月末~3月頭の開催に変更。2004年に出走条件が年齢上限のない「4歳以上牝馬」に変更。2007年に格付け表記がJpnⅡとなり現在に至る。2012年は降雪のため開催中止になった。
トライアルとして、地方所属馬のみ、前年12月のクイーン賞(船橋・JpnⅢ)と東京シンデレラマイル(大井・SⅢ)の1着馬、1月のTCK女王盃(大井・JpnⅢ)の2着馬までが本レースの優先出走権を得られる。
なお、牝馬限定のダートグレード競走で2000m以上のレースは、本レースの他にはホッカイドウ競馬のブリーダーズゴールドカップと、3歳限定戦の関東オークス(川崎)だけである。
歴代の勝ち馬では、ホクトベガ、ファストフレンド、アンジュデジール、マルシュロレーヌ、ショウナンナデシコがGⅠ/JpnⅠを勝利している。
複勝圏内では交流重賞となって以降にネームヴァリュー、フサイチパンドラ、サンビスタ、ヴァレーデラルナがいるほか、南関東限定だった第1回で牝馬二冠馬のスウヰイスーが2着に入っている。
本レースでは、交流重賞となって最初の1995年、中央の芝GⅠ馬であるホクトベガが18馬身差という圧勝を見せ、後に砂の女王となるきっかけとなったレースが有名。
また、1997年のシルクフェニックスの勝利は、鞍上の福永祐一の重賞初勝利であった。
歴代優勝馬
交流指定後
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関連項目
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