エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ(Enrique Martino Borges de Alantes e Oliveira)とは、「銀河英雄伝説」に登場するキャラクターである。
石黒監督版OVAでエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラの声を担当したのは山内雅人。
Die Neue Theseでエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラの声を担当したのは佐藤正治。
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラの概要
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラは自由惑星同盟の文民・博士である。エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラはハイネセン国立中央自治大学の学長を務めており、政治家、特にトリューニヒト派とのつながりも強かった。
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラが初めて登場するのはヤン・ウェンリーが査問会に召喚された際。初登場で名乗った時には、石黒監督版OVAでは「エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ」のテロップが凄いことになっていた。エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラは博士としての立場から歴史を引用してヤンを論破しようとしたが、逆にダンガンロンパされる結果となってしまい、それどころかエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ自身の祖国愛(笑)を否定されて激昂している。
同盟の敗北とともにトリューニヒトが退陣し、ジョアン・レベロが議長に就任すると、いまだ国立中央自治大学学長に留まっていたエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラは彼に取り入り、そのブレーンとなる。そして帝国軍のヤンに対する嫌疑が深まってくると、エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラは「同盟を護るためヤンを謀殺、しかるのちその旧部下に罪を負わせ排除する」策を献言し、採用された。
しかし、事態の進展によって“薔薇の騎士”連隊が叛乱を起こす結果となり、レベロに作戦の失敗を責められると一転してエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラは自分の責任を否定。更には横柄にも身辺警護の手配を望み、レベロを絶望させている。
その後同盟が滅亡してレベロが暗殺され、ヤンも非業の死を遂げ、トリューニヒトでさえロイエンタールの叛乱の最後にロイエンタールに殺されるに至ってもエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラは自宅で悠々自適の生活を送っていたが、パウル・フォン・オーベルシュタインがハイネセンに着任し「オーベルシュタインの草刈り」に着手すると政治犯としてラグプール刑務所に収監されることとなる。そして刑務所での暴動事件(“血と炎の四月一六日”事件)の混乱の後、エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラはそれまでの報いを受けるかのように死体となって見つかったのであった。地の文での記述のみ、OVAでも顔すら出ない死であった。
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラの主義主張
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラはハイネセン国立中央自治大学の学長・博士というたいそうな肩書を持っているが、その政治的主張は多分に過激で、一方的なものとしか言いようがない。
戦争とは文明の所産であり、国際的および国内的な矛盾を解消するための、もっとも賢明な手段なのだ
人間は堕落しやすい動物だ。とくに、緊張感を欠く平和と自由とが、もっとも人間を堕落させる。活力と規律を生むのは戦争であり、戦争こそが文明を進歩させ、人間を鍛え、精神的にも肉体的にも向上させるのだよ
これらのエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラの意見は、一面では真実かもしれない。しかし、たとえ真実であったとしても、これらは建前として決して言ってはいけない類の理論であろう。こと、自由と民主主義を以って国体となす自由惑星同盟においては。
そして「この先何十年かの平和」と年金を求めて給料以上に戦ってきたヤンにとっても、このエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラの意見は認められるものではなかった。
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラの舞台での扱い
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラは「舞台『銀河英雄伝説』第四章前篇 決戦前夜」でも査問会に登場。どうも第二章のシュトックハウゼンあたりに顔が似ている気がするが、そこは演劇だから仕方ない。
舞台版の査問会では、エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラは始終河村隆一(43歳)演じるヤン・ウェンリーに翻弄されっぱなしであった。
エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ
「私はエンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラだ。」エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ
「オ・リ・ベ・イ・ラだ!
最後だけでいいよ
ちなみに、演じる佐藤和久氏は自分のキャラクターの名前を流暢に喋るのに一苦労したそうである。当たり前だ。
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さて問題です
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