オメガスプリームとは、トランスフォーマーシリーズに登場する超ロボット生命体である。表記は「オメガスプリーム」の他、「オメガ・スプリーム」がある。
声の出演は英語版はジャック・エンジェル、日本語版は玄田哲章、2010では江原正士である。
概要
役どころは警備員であり、その大きさは他のサイバトロン戦士を圧倒する。ロケットと発射台、戦車とそのレールにトランスフォームをする。アダムスと並び、宇宙空間での活躍ができる数少ないサイバトロン戦士であり、スペースブリッジがないなどで地球外への移動が著しく制限されているサイバトロン戦士にとっては攻撃力と相まって非常に貴重な戦力である。しかし、その巨体にかかる負担は非常に大きく、エネルギー切れになる事がしばしばあった。また、セイバートロン星を往復した時は負担が限界に達して爆散してしまった。その後は修理されているが、この他にも絶縁されていなかったが為にクレムジークに内部を破壊されるなど、しばしば酷い目に合っている。オォウ…オメガスプリーム…
性格は割合に落ち着いているがデストロン、特にビルドロン関係になると狂ったように怒りをあらわにする。また、喋りもどちらかと言うと片言でゆったりとしている。会話は体言止めが多い。後述する出来事より、普段の感情表現は乏しい。
元々はセイバートロン星のクリスタルシティを警備をしており、それを設計したビルドロンとは親友同士であった。サイバトロンとデストロンと言う所属の違いがあったが、少なくともこの当時の彼らの間では所属を超えた友情が存在していた。この頃はゆったりした喋りではあるが饒舌であった。しかし、メガトロンの発明したロボスマッシャーがビルドロンを洗脳、ビルドロンは破壊の使者となってしまった。オメガスプリームは彼らの洗脳を解こうと、彼らのプログラムを再度組み直そうとしたが、既に回復不能な所まで洗脳が及んでおり、オメガスプリームにロボスマッシャーの魔の手が襲った。すんでの所でロボスマッシャーを破壊をしたが、洗脳をしている途中であった為に彼自身の頭脳にダメージが及び、その後遺症で感情表現に乏しくなり、ビルドロンへの復讐を第一に考えるようになってしまった。
ガテプ
900万年前のセイバートロン星の警備をしていたロボットでありアニメでは太めのデザインとなっているが、玩具展開ではオメガスプリームと瓜二つである。オメガスプリームはこのガテプを元に作られたとされている。但し、オメガスプリームのような人格は存在せず、命令にのみ従って動く。また、頭部を失っても細かい事は出来ないが行動ができる。
その巨体はオメガスプリームと同じくデストロン軍団に恐怖を与え、特にスカイワープは頭部を失い、スクラップ同然になっていた姿にもかかわらず、恐怖を隠していなかった。劇中においては「引き起こされた戦争」でレーザーウェーブがその残骸を修理、デストロン側の戦士としてよみがえらせた。
オメガスプリームと比べると色使いが異なり、オメガスプリームが「グレー・赤・黄色」に対して、ガテプは「白・青」となっている。
ガテポ
1100万年前のセイバートロン星の防衛ロボットであり、まだクインテッサ星人が統治していた時代のロボットである。奴隷の身分であった超ロボット生命体に脅威となっていた。ガテプと違い、青の部分が薄紫となっている。ガテプとデザインが同一なのでおそらくクインテッサ星人が追放された後に改良が加えられて、ガテプになり、そしてオメガスプリームが出来たと思われる。
玩具展開
北米におけるトランスフォーマーのおもちゃはタカラ(当時)製の他にもいくつかの会社から供出されており、それをハズブロ社が一括して販売していた。この形態は北米で売る分には問題ない事であるが、日本においてはタカラのライバル企業の商品であり、権利の問題もあった為にスカイファイヤーの例にもあるように日本では販売できない商品が少なからず存在した。
オメガスプリームもその一つであり、元々は「10万円たまるBANK」でおなじみのトイボックス社の販売していた「メカボット1」がオリジナルである。トイボックス社はその後、トミー社に金型等を引き継ぎ、さらにタカラとトミーの合併により、権利関係が解決。晴れてオメガスプリームは玩具化が実現した。さらに限定販売でガテプも販売された。
その他の作品
「賢神オメガスプリーム」
「トランスフォーマースーパーリンク」に登場。
声優は三宅健太。破壊神ユニクロンの復活を阻止すべく、地下神殿での長い眠りから覚めた古の賢者。
前作「マイクロン伝説」で語られた10年前の戦いよりもはるか昔、ユニクロンと戦ったことがあると言われる古代のサイバトロン戦士である。
本体は頭部に変形する小型TF、オメガである。
左半身が「オメガバトルシップ」という戦艦に、右半身が「オメガトレイン」という列車(?)型のビークルモードにそれぞれ変形する。
また、これらはそれぞれ「オメガフォースガン」と「オメガクラッシャー」と呼ばれる砲台になり、さらにオメガバトルシップ後部にオメガトレインを連結し巨大戦艦「オメガフォートレス」に変形する。
元祖オメガスプリーム同様の巨体とパワーに加え、神秘的な力も有している。
総司令官グランドコンボイとスーパーリンク(とは言っても実質オメガスプリームのボディに、スーパーモードの頭部だけ出してビークルモードになったグランドコンボイを収納するだけ)し、究極の戦士オメガコンボイとなる事ができる。 ただしこの形態は驚異的な力を得ることができる反面、グランドコンボイのスパークへの負担が大きい諸刃の剣でもある。
実際、合体に関してはグランドコンボイに「君の命を削る事になるかも知れない」と警告するほどであり、戦闘後にグランドコンボイが強力なパワーの負荷で倒れる事もあった。
劇中では「大きさの概念を取り払うのだ」という名言を残している。
関連動画
関連項目
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