オリエンテーリングとは、地図とコンパスを使って走り、タイムを競うナビゲーションスポーツの一つである。オリエンテーリング愛好家のことをオリエンティアと呼ぶ。
概要
おそらく、多くの日本人が「オリエンテーリング」として経験し、認知しているスポーツは以下の様なものであろう。
しかし、これは実はオリエンテーリングではなく、ロゲイニングと呼ばれる競技である。これに対してオリエンテーリングは以下の様な特徴をもつ
イメージとしては陸上競技のクロスカントリー走に近い。クロスカントリー走との大きな違いは、オリエンテーリングでは、決められたルートが有るわけではなく、チェックポイント間をどう進むかは選手がその場で決めることである。立入禁止エリア以外はどこを走っても構わない。
ロゲイニングとオリエンテーリングは、自然の中で行われる、地図でナビゲーションしながら走る、などの共通点もあり、また愛好者層も被っているところもあるのだが、スポーツとしては割りと別物である。また、林間学校などで行われている「オリエンテーリング」(という名のロゲイニング)の影響で、レクリエーションというイメージを持たれがちであるが、むしろ真面目にやればかなりハードなスポーツである。世界選手権も毎年行われており、オリンピック入りも目指している。2020年東京オリンピックにも追加種目としてエントリーしたが、残念ながら落選となった(日本での競技人口の少なさに加え、TV中継に向かないという面が不利になっている)。
上でハードなスポーツと書いたが、マラソンと同じで走るペースは人それぞれ。世界を目指す選手から完走を目標にしてまったり走る人まで人それぞれ。興味のある人は各地域の開く大会(大抵初心者クラスがある)に参加してみたり、(大学生の場合は)大学のクラブを尋ねてみたりして欲しい(日本では大学からオリエンテーリングをはじめる人が多い)。
オリエンテーリングの種目
オリエンテーリングには距離やコースの特徴によって以下の様な分類がある。コースの設定によっては以下のどれにも当てはまらないような場合もある。
ロングディスタンス
別名クラシックとも呼ばれ、比較的長い距離(上級くらすだと優勝タイムが競技時間80分とか)を走る。
ミドルディスタンス
ロングよりも距離が短く、チェックポイントが難しい位置にあるので、高い集中力とナビゲーション能力が求められる。
スプリント
ロング・ミドルが森で行われるのに対して、スプリントは町や公園などで行われる。競技時間は10~15分程度で、高速での素早いナビゲーションが求められる。森の中で行われるオリエンテーリングは、オリンピックで不可欠なTV中継に不向きという点を克服する、という意図もあり比較的最近生まれた種目。
いろいろなオリエンテーリング
上で紹介したものは、フットオリエンテーリングと呼ばれる、「走る」オリエンテーリングであるが、実は他にもいろいろなオリエンテーリングがある。どれも世界選手権が行われている。
スキーオリエンテーリング
「滑る」オリエンテーリング。基本的なルールはフットオリエンテーリングと同じだが、雪上でクロスカントリースキーを使ってオリエンテーリングをする。通常のクロスカントリー用の中継システムを流用できるため、オリンピック入りに最も近い種目と言われている。
マウンテンバイクオリエンテーリング
「漕ぐ」オリエンテーリング。こちらもルールはフットオリエンテーリングと同じで、マウンテンバイクでオリエンテーリングをする。
トレイルオリエンテーリング
この種目だけはその他のオリエンテーリングとは大きく異る。車椅子の人もできるオリエンテーリングということで考案された種目で、タイムではなく、地図読みの正確さを競う。1箇所のチェックポイントに複数のフラッグが設置されており、どれが地図に記された本物のフラッグであるかを見抜く。
関連動画
オリエンテーリングに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
関連商品
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関連コミュニティ
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関連項目
外部リンク
- orienteering.com 日本のオリエンテーリング情報がまとまっている
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