カネボウ化粧品とは、日本の化粧品メーカーである。現在は花王の子会社となっている。
概要
1936年に鐘淵紡績(後のカネボウ、現在のクラシエホールディングス)より絹石鹸が発売され、それが化粧品事業の創業とされている。
1949年に非繊維部門を鐘淵化学工業(現在のカネカ)として化粧品事業も分社化されたものの、1961年にカネボウへと戻されている。
カネボウが本来の業務である繊維事業が衰退していくごとに、化粧品事業は主力事業へと上り詰めていく。
1970年代より本格的にテレビCMによる宣伝が開始され、カネボウ化粧品となった現在でもCM展開が進められている。放映当時より、カネボウのロゴ、マークを大々的に表示させていたのは化粧品のCMであった(食品や日用品のCMも流していたが、ロゴやマークを大きく表示することはなかった)。
現在の企業としてのカネボウ化粧品の原点は、1975年に設立されたカネボウブティックである。
21世紀に入って業績不振や粉飾決算によって倒産の危機に瀕した際に、産業再生機構が支援を決定、2004年にカネボウブティックに化粧品事業部が移管され、カネボウ化粧品と社名変更、 2006年にカネボウの商標権を含めて花王が100%の株を譲渡し、同社の完全子会社となった。
残った事業部の一部はクラシエのブランドで、ホーユーの完全子会社となっている。
現在も資生堂、コーセー、ポーラと並ぶ日本を代表する化粧品メーカーとなっている。
カネボウ化粧品薬害事件
2013年7月に、美白化粧品に使われていた医薬部外品、ロドデノールが原因で、肌に白斑ができる症状が39例確認されたため、同社は自主回収を行うと発表した。
自主回収の対象は、「ブランシールスぺリア」「トワニー」「インプレス」などの一部製品。ロドデノールを配合した同社製品の累計出荷個数は約436万個。利用者は約25万人と見られている。
2011年より、花王の中韓傾倒のテレビ局擁護を行った一環で不買運動が展開されたが、今後その動きが加速する可能性もある。
一方で一部テレビ番組ではカネボウ化粧品への必死な擁護を行うところもあった。
関連動画
関連項目
- 花王
- 資生堂 - 同社最大のライバル
- ポーラ
- 薬害
- 23時の肌たちへ。/まずは、肌体力。 - 同社の基礎化粧品紹介CM
- FAN&FUN(Kanebo) - 日本テレビ系列の音楽番組のスポンサー
- カネボウ化粧品ホームページ
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