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単語記事; カノンコード

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カノンコードカノン進行)とは、ヨハン・パッヘルベルカノンで出てくるコード進行のことである。

概要

ヨハン・パッヘルベル音楽史で言うところのバロック (バロック音楽) の作曲である。この時期はコード進行という考え方がなかったのはもちろんのこと、いわゆる和声の概念すら明の時代であった。パッヘルベルはこの時代に支配的であった対位法の理論を用いてカノン作曲した。この理論が和声の理論を経由しコード進行の理論に組み込まれたのがいわゆるカノンコードである。

王道進行 (IV△7→V7→IIIm7→VIm) よりも遥か前に完成され、なおも用いられ続けていることを考えると、カノンコード王道中の王道な進行と言える。

カノンコードの型式

3433
 (1ループが単純コード、2ループトップノートとしたクリシェ。)

パッヘルベルのカノンは D-A-Bm-F#m-G-D-G-A という進行をベースとした輪唱である。7番のGの箇所において1度及び2度の音が登場するため D-A-Bm-F#m-G-D-Em7/G-A もしくは D-A-Bm-F#m-G-D-G6-A とも解釈できる。

この I-V-VIm-IIIm-IV-I-IV-V の進行を俗にカノン進行と言う。最初のトニック(I)において3度の音をトップノートとすると、滑らかな下降ラインを描くことができ、これはパッヘルベルのカノンの第1バイオリンが最初に奏でる旋でもある。

非常に心地よくく、定感のあるコード進行であり、現代でも多くの歌謡曲で用いられる。作曲初心者にとっても避けては通れない定番の進行である。ある程度が肥えた者ならば、初めて聴く曲でも I-V-VIm-IIIm という進行が来た時点で「あ、カノンだ」と連想することだろう。

亜種・派生

I-V-VIm-IIIm-IV-I-IIm7-V7 (I-VonVII-VIm-IIImonV-IV-IonIII-IIm7-V7)
3441
(2ループベースラインクリシェ)
カノンコードの別解釈で、IVIImに置き換え、いわゆるツーファイブ進行にしたもの。カッコ内のようにベースライン半音ないし一音ずつ下げていくパターン (クリシェ) も多用される。IVおよびIImは共にサブドミナントであり、トニックドミナントサブドミナントの関係は崩れていない。この循環に組み入れられた IIm7→V7(→I) という進行はツーファイブと呼ばれ、強い帰着感を生む定番の進行である。本来IIm7とすべき個所を非ダイアトニックII7とするドッペルドミナントドミナントドミナントダブルドミナント)を用い、ツーファイブよりも更に帰着感の高い進行とすることもできる。
など
I-V-VIm-IIIm-IV-V-I-V7
3442
前半はカノンコードであるが、後半のドミナントとトニックを入れ替えたもの。マンネリ化を防ぐため後半のドミナント-トニック関係を組み替えたものである。途中に挟まれた IV→V→I の動きは IV→I よりも強い帰着感を生むが、再度ドミナントへ移動させることで意外性を引き起こす。最後のV7をIに置き換えて終止させるパターンもある。
など
I-V-VIm-IIIm-IV-I-V-V
3443
(2ループは最後を Gsus4-G としている)
カノンコードの最後のIV-VをV-Vにしたもの。いきなりVに入ることで意外性を生むが、V-Vの並びが単調になってしまうので合いの手 (オブリガートとかフィルインとか) でごまかしたり、 V7sus4-V7 と変化を付けることがある。(あえてごまかさない手もあるけど)
など
I-V-VIm-IIIm-IV-IVm-V-V
前項のIV-IをIV-IVmにしたもの。Iを経由しないことで緊感を持続させる進行。この場合、IVIVm→V の進行において 長6度→短6度→完全5度(トニックがCmajのときA→A♭→G) の動きを聴かせるクリシェとなる。V-Vの部分を合いの手でごまかしたり、 V7sus4-V7 と変化を付けることがある点は前項と同様である。
など
I-V-VIm-IIIm-IV-I-VI♭-V
7つIVVI♭に置き換えたもの。 VI♭-Vの進行はフリジアン・ケーデンス (アカデミックな書物ではフリギア終止) と呼ばれている。
など
I-V-VIm-IIIm-IV-I・VI-IV-V
カノンコードの途中のトニックコードに動き (I→VI) をもたせたもの。 (中点は小節内でのコード進行)
など
I-V-VIm-IIIm-IV-I-IIm7-III7 (I-V-VIm-IIIm-IV-I・IV7-VIIm7-5-III)
カノンコードの最後を行調 (調号が同じ短調) へ転調させたもの。 (中点は小節内でのコード進行)
など
I-V-VIm-IIIm-IV-I-VII♭-V
7つIVVII♭で置き換えた例。IVサブドミナントであるが、これをトニックとみなした場合はVII♭がサブドミナントとなり、これをドッペルサブドミナント (ダブルサブドミナント・二重下属音) という。ダイアトニックコードに含まれないコードを挟むことで注意を引く方法と言えるだろう。
など

他の汎用コード進行との併用

サザンオールスターズTSUNAMIのAメロのように、前半をカノンコード、後半をIV△7→V7→IIIm7→VImにした

などの進行もよく使われる。

また、カノンコード系の各進行の5つめと6つめ (IV-I) をIV△7→V7→IIIm7→VIm系のコード進行に置き換えるパターンもよく用いられる。

など(いずれも ハイフン=小節線、中点は小節内でのコード進行

その他解決進行ツーファイブを組み込んだカノンコードも重用される

上掲動画の中間メロディ (?) はカノンコードの一部を解決進行に置き換えたコードが用いられている (その他メロ部分はトニックIV△7→V7→IIIm7→VImツーファイブの定番フルコースである) 。

↑の冒頭サビは基軸はカノンコード、「始めよう(ー) やればできる」の地部分がツーファイブの組み込みとなっている。また、1サビの「歌を歌おう(ー) ひとつひとつ」も同様にツーファイブの併用、「ひとつひとつ 笑顔と涙は夢」が既述IV△7→V7→IIIm7→VImコードの置き換えである。

短調のカノンコード

以上はほとんどが長調 (メジャー・スケール) の曲における事例であったが、短調においても同度のコード進行を用いることができる。

たとえばイ短調 (a minor) では次のようなコードとなる。

  • Am-Em-F-C-Dm-Am-Dm-Em(or E7)

君をのせて悪ノ召使のサビでこの短調バージョンカノンコードを聞くことができる。また、中島みゆきの「地上の星」や「の背に乗って」などで、既述の亜種コード短調版をうかがうことができる。

関連動画

カノンコードタグがついた動画は多数あるが、その全てがカノンコードにあたるとは限らない。次に挙げる2つの動画も、原曲カノンコードでない曲が盛り込まれている。

その他ニコニコ動画をカノンコードで検索

関連項目

携帯版URL:
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
ページ番号: 4225439 リビジョン番号: 1537385
読み:カノンコード
初版作成日: 09/12/06 23:06 ◆ 最終更新日: 12/05/24 19:55
編集内容についての説明/コメント: 「心を開いて」は派生した進行
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カノンコードについて語るスレ

34 : ななしのよっしん :2012/03/09(金) 22:36:36 ID: TqpThblECN
>>33
生と言えるかもね
| G | D B7/D# | Em | Bm | C | G | C A7/C# | D7sus4 D7 |
ラフに書くとこんな感じ

タイトル:FREEDOM DIVE↓ コード
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35 : ななしのよっしん :2012/03/13(火) 10:40:21 ID: Gb6uLxu1yW
>>34
勉強になりました ありがとう
36 : ななしのよっしん :2012/03/21(水) 22:16:18 ID: qf9AXuzthG
>>sm3497050
37 : ななしのよっしん :2012/03/22(木) 13:05:01 ID: OWxm7AgEgI
>>nm16333210

この動画で「カノンコード」のタグが付いていたんですが、これもそうなんでしょうか?分かる方は教えてください。
音楽的な知識に乏しいもので、タグの管理に困ってます…
(ちなみに私はこの動画の投稿者です。)
38 : 酒井翔太 :2012/04/17(火) 13:29:41 ID: SdPF53/40d
misiaeverythingもへのⅤをはさんでる進行だってきづいた
「よーえびしー」のとこな
39 : ななしのよっしん :2012/04/17(火) 22:58:56 ID: Gb6uLxu1yW
合唱曲で有名なCOSMOS(アクアマリン)も曲を通して
ほぼ全てカノン進行だった

自分は10年以上前から無意識にこのコードの虜になってたのか……
40 : ななしのよっしん :2012/04/17(火) 23:19:44 ID: TqpThblECN
>>37
最後がちょっと速いだけでほぼカノンコードだね

>>38
気持ちはわかるがカノンコードとは言い難い
I | V | VIm | I7 | IVM7 | V7 | IIIm | VI7
前半3つだけがカノンコードと同じなだけで、
I7IV(M7)へのドミナントモーションを経て
IV△7→V7→IIIm7→VIm生に繋げている
41 : 音楽家 :2012/05/25(金) 02:15:55 ID: zx8lwHI0Yg
ジングルベル
リンリンシグナル
エイトメロディーMOTHER
全部カノンコード
42 : 音楽家 :2012/05/25(金) 02:20:42 ID: zx8lwHI0Yg
あと、
ハルヒ題歌
ビリーブ
もかなぁ?
43 : ななしのよっしん :2012/05/26(土) 00:04:29 ID: TqpThblECN
>>41-42
一致度で言うなら、

ジングルベル
60%:トニックで始まる点と、後半部がドッペルドミナントを用いてる以外は一致。

リンリンシグナル
60%:前半でコードチェンジが忙しいうえ、いったんトニック終止してる。後半部はほぼ一致。

エイトメロディーMOTHER
90%:2番IImであることを除けば一致。

(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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