カラスウリとは、楕円形の赤い実をつけるウリ科の多年草である。
概要
本州・四国・九州に分布するウリ科のつる性多年草で、主に雑木林に自生する。
烏が好んでたべることからカラスウリの名がついたとされているが、実際はそんなことはない。
熟した赤い実が長いこと木の上の方に残っているので、烏が食べ残したように見えたことからその名がついたとされる説もあるとか。
実は秋にでき、縦縞の入った緑色から徐々に橙色になり、最後的に赤に変化していく。
残念なことに食用には向いていない。意外にも甘いと思わせといて、そのあとすぐに苦みが襲ってくる。
食用には向いていないが、果肉は皮膚にすり込むことでヒビやしもやけの荒れ止めに使うこともできるとされている。
また、根には多量のデンプンが含まれており、それを採取して天花粉(ベビーパウダー)の代用とすることもできるという。
種は変わった形状をしており、カマキリの頭とかクロワッサンとかに喩えられる。
打ち出の小槌にも似ていることから、財布に入れておくと金運が上がる縁起物とされることもある。
夏は花弁の縁がレースのようになっている白くて美しい花を咲かせる。
ただ、日中はしぼんでいるので、観察するなら夜間に雑木林などに出かける必要がある。
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