概要
今作はXbox360からの発売。DC版以来の通信対戦が可能となった。今回は開発はXboxでの開発経験があったロケットスタジオに任せ、大宮ソフトはゲームデザインなどの監修に留まった。
発売後多数の重大なバグが発見された上に発売元(バンダイナムコゲームス)のバグ対応もかなり悪かったり(収束までに約4か月かかった)、予約者限定大会の中止など、発売直後からかなり盛り上がりに欠いてしまった。また、初代・セカンドのようにエキスパンション版は出ておらず、次回作は『カルドセプトDS』となっている。
『カルドセプトDS』でサーガのカードの登場はないが、2012年発売予定の『カルドセプト3DS』にはサーガで登場したクリーチャーカードの一部が確認されている。
追加要素
カード
今作の総カード枚数は約480枚とセカンドエキスパンションと同じぐらい。カードが大きく入れ替えられ、特にクリーチャーはセカンドでも続投だったカードもなくなってしまったものが多い。
その一方、どのクリーチャーでも使えるような配慮がされており、今作の初期ブックの弱小クリーチャー(ゴブリンでさえ)も能力やサポートカードなどの関係で実戦投入できるブックが作れる調整がされている。対応する属性がいないだけで効果が半減する属性系アイテム・スペルも対象を火地と水風の2属性にすることで汎用性が上がったり、2属性ブックで使いやすくなったりしている。
- 複属性クリーチャー
- 火地、水風といったように2属性の影響を受けるクリーチャー。召喚条件が厳しいが、どちらかの属性を対象にする効果を受けることになる。例えば。火風の複属性クリーチャーなら、火または風土地から地形効果を受けられて火または風属性にダメージを与える効果の対象にもなる。
利点・欠点どちらもあるが、複属性クリーチャーのステータスや特殊能力はかなり強力となっている。 - 呪身
- 空き土地に置く、戦闘勝利などで場に出された際に同時にそのクリーチャーに指定された単体呪いスペルがかけられる。かけられる呪いは有用なものもあればシニリティ(戦闘終了後破壊される)など、明らかに不利なものまでさまざま。かかった呪いスペルは移動・交換での打ち消し、別のスペルや戦闘時に受けた呪いで上書きが可能。
- 即時
- 空き土地に置く、戦闘勝利などで場に出された際に領地コマンドが使える。これまでクリーチャーを出すことと領地コマンドの使用は二者択一だったため、必然的に手数が増やせることとなる。クリーチャーによっては強力な領地能力も持っている。
- 進化
- 領地能力の一種。別のクリーチャーに変化する。これまでバルタンダースのように戦闘中一時的に変化するものがいたが、進化の場合は永続で変身したままとなる。進化先が決まっていたり、ランダムだったり、前作のバトルギアのように特定のカードが必要になったり条件は様々。
- 復唱
- そのスペルを使った後で別のスペルが使える。通常スペルターンに使えるスペルは1枚なので、必然的に手数を増やせる。復唱回数には制限が無いため、魔力さえあれば復唱スペル×5→復唱なしスペル使用ということも可能。復唱スペルの中には前作のスペル効果に復唱をつけて別の名前になっているものもある。
- 加護
- セプターを対象にした呪いスペルの一部についている効果。効果対象がセプターの使用クリーチャーすべてとなっている。STやHPの変動など戦闘サポートのためのスペルと言える。
土地・特殊地形
モーフィング土地以外は特殊地形のためクリーチャー配置は不可能。
- モーフィング土地
- 初期状態では紫色をした土地で、召喚・移動で土地にクリーチャーが置かれるとそのクリーチャーの属性になる土地。火属性なら火属性の土地、無属性なら無属性の土地というように変化する。土地の値段は大抵安いため、通行料目当ての拠点にするのはいまいち。
- 光・闇のほこら
- これまでの特殊地形のほこらの効果が分かれ、光のほこらは止まったセプターに有利な効果が、闇のほこらは止まったセプターに不利な効果が発生する。ものによっては他のセプターも効果を受ける。ただし、まれに光のほこらで不利、闇のほこらで有利な効果が発生する。なお、これまでのどちらの効果も出る普通のほこらも登場する。
- 変形
- 特殊地形となっている特定のマスを通るとマップの特定個所が回転・移動する。これによって砦や城までの距離が変化することも。
- 泉
- 止まると手札をすべて捨てて、捨てた枚数だけブックからドローする効果を得るかどうかを選択できる。魔力を消費せず使えるリンカーネーションと思えばよい。
- 強制転送円
- 通過・停止に関わらず踏んだセプターは特定のマスに強制移動する。前作から登場した橋みたいなものだが、対になっているわけではないのが違い。
ルール
面白いルールだが、どちらもストーリーモードで行う機会はなく、対戦モード(オフライン・オンラインどちらも)限定となる。
その他
- マップ上のクリーチャーがドット絵からポリゴンによる立体表示になった。ブック編集時のカード情報画面でカードの横のクリーチャーのポリゴンは回転させることもできる。
- 今作は主人公の外見をアバターパーツなどである程度変更ができる。ただ、ネタにできるほど奇抜な格好ができるかどうかは微妙。
シナリオ
カルドラ宇宙の世界の一つ、アスガルド。サンタナ村で暮らしていた主人公は村のため、自ら奴隷として売られていく所だった。
主な登場人物
- 主人公
- 文字通り。かつて星々の生まれる奇妙な夢を見た青年(男。アバターパーツがあるくせに性別は固定である)。奴隷として売られる日の朝に起きた事件でセプターとしての能力があったことが発覚した。
今作は各マップ開始前の独白やムービーなどの関係でシリーズで初めて喋る主人公となった。初期ブックは前作同様、火地・水風のどちらか。 - ファウスティナ
- 帝国の国王の娘。今作のゴリガンポジション。奴隷として売られていく主人公を買い取ろうと奴隷商人と交渉を始める(が、商人は話を聞こうともしない)。後に奴隷から解放された主人公を雇って、帝国のために戦ってもらおうとする。
余談だが、中盤で彼女がさらわれ、終盤彼女(亜種)と戦うこととなるのだが、完全に初見殺しで今作の敵セプターの中では最強ともいえるブック構成をしている。ゴリガンなんかよりはるかに強い。 - リララ
- セプター能力を持つタワータイクーン女盗賊。今作のゼネスポジション。奴隷として売られる日の朝、ファウスティナと奴隷商人が交渉していた所を襲撃するが、主人公に返り討ちにされる。勝手にライバルにされてそれ以降もしつこく登場する。
- ギーヴィ王
- 帝国の国王。奴隷から解放された主人公を帝国と対立関係にある4勢力の同盟交渉役に任命する。なお、ギーヴィ王に限らないことだが、特定条件を満たすと対戦モードで戦うことができる。同様に条件を満たすと現れるセプターには意外な人物も。
- ゼロム
- カルドラ同様ローディング画面でよく見かける女神様。本作の世界を作った創造主。各世界の創造主同様かつてはセプターだった。本人の意向で珍しく破壊神や創造神を置いていない(ほこらに止まってもこれまでのシリーズのように誰かが出てこないのはこれが原因)。
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関連項目
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