カルドセプトセカンドとは、カルドセプトの第2シリーズである。
概要
『カルドセプト』(SS)『カルドセプト エキスパンション』(PS)『カルドセプト エキスパンションプラス』(PS)とシリーズ作は出ていたものの、すべて『カルドセプト』の追加データ版といっていいもので、元のルールに大きくカードやルールの追加・変更などを行ったものはこの『カルドセプトセカンド』が初めてである。
また、今作からネット対戦ができるようになったり(DC版のみ)、バランス調整されたPS2版(『カルドセプトセカンド エキスパンション』)が韓国、北米で発売される国外展開も行われたほか、2012年には任天堂からニンテンドー3DSで発売が発表された。詳しくはカルドセプト(3DS)で。
発売日
主な新システム
- 新カード
- 前作は約360枚のカードがあったが、今作は約460枚、PS2版で約490枚まで増加した(PS2版で追加したカードは以下の通り)。ゲームシステムの関係上、削除された前作のカードも多いので単純にカード総数の差の分だけ増えたわけではない。以下はPS2版での追加カード(レアリティEのカード除く)
クリーチャー |
アイテム |
スペル |
- 領地能力
- 一部クリーチャーは領地コマンド時に魔力消費で能力が使える。例として「使用者はカードを1枚引く」(フェイト)「対象セプターの次のダイスの目は6になる」(ホーリーラマ)など。
- 種族区分廃止
- 『カルドセプト』では人・獣・不死・竜・植物の5つの種族があり、それぞれの属性で使えるアイテムが決められていたが、今作では無くなった。しかし「竜は防具を使えない」「獣は巻物を読めない」などの傾向は残っている。
- 召喚条件の土地数判定
- クリーチャー召喚時に土地が必要な場合、今までは召喚するエリアで要求数を満たす必要があったが、今作から全エリアで要求数を満たしていればよくなった。
- 全体能力
- ○○アイドルというクリーチャーを配置すると、場にある間セプター全員に影響を及ぼす。当然これを考慮して優位を取るブックもある。
- 砦ボーナス
- 以前の仕様では周回直後に魔力を攻撃するタイプのカードによって魔力を削られると、その周回はロクに行動できなかったのだが、今作ではまた通っていない砦を通過すると魔力が少し得られる仕様に変更された。
- 地形追加
- 橋(通過・停止で決められた場所へ移動)、占い館(クリーチャー・アイテム・スペルのジャンルを選んでブックから1枚ドロー)、複属性の土地(無属性クリーチャー以外地形効果を受けるが連鎖できない・地形変化コストが低い)など。前作のカードショツプは一部マップしか登場しない。
- 同盟戦
- いわゆるチーム戦。同盟を組んでチームごとの合計魔力で目標魔力達成を目指すことができる。2 VS 2 だけでなく、 1 VS 3、 1 VS 1 VS 2 も設定できる。シナリオモードでも一部マップは同盟戦を行うこととなる。
- AI対戦
- 自分でパラメータを決めたAIにブックを持たせて対戦させるモード。AIだけあってうまく操作しない時もあるが、ブックコンセプト通りに動いてくれると嬉しかったりする。作ったAI達だけで対戦させることも可能。
- リプレイデータ作成
- 対戦内容をリプレイとして保存できる。リプレイと言っても、(良くも悪くも)AIが動かしたかのように迷いなく操作されているのが特徴。
- 細かい対戦設定
- ラウンド制限・1手あたりの時間制限などの設定が可能に。大会向けにつけた設定とも言える。
- 通信対戦(DC版のみ)
- ドリームキャストの通信機能を利用してネット対戦ができる。サーバー利用型なので現在は使用不可。
- メダル(PS2版のみ)
- 通信対戦と入れ替わりで入ったシステム。特定条件を満たして対戦を終えるとメダルが入手でき、それにより追加マップやカードが入手できる。50種類のメダルが存在し、入手方法がシナリオクリアのような簡単なものから知恵を絞ったり天運に任せるものまで幅広く存在する。
シナリオ
「邪悪な者ジェミナイが宇宙を滅ぼす」という予言を受け取ったカルドラは、前作でも出てきた魔法の杖ゴリガンをソルタリアに派遣した。
そんなゴリガンのピンチに偶然居合わせる、ただの通りすがりの主人公が世界を救う物語。
主な登場人物
- 主人公 文字通り。名前・姿は任意設定可能。ライバーンに追いかけられたゴリガンを助けたことで宇宙を救う冒険が始まることとなる。今作の初期ブックは火地か水風の2種類。
- ゴリガン 生きた杖。今回も主人公と共に世界を救う旅に同行する。最初のマップであるデュナンで練習相手になってくれる。対戦モードで今作から新登場のアイドルクリーチャーを使ったブックを使用する。
- ライバーン 自称ソルタリアのカードハンターで前作で言うところのゼネスポジション。時々現れて邪魔をしてくる。使用属性にこだわりはないが、大抵2属性でまとめている。
- セレナ マルセルブルクのおてんば姫。火地属性ブックを使う。行動が防御的・消極的で自分から仕掛けることは少なめ。消極的ゆえに「同盟戦では足を引っ張る」など言われがちだが、カード自体は十分強いのでハマれば鬼神のごとく暴れまわる。
- レオ 妹の仇のために犯人である主人公を探し旅をする青年。水風属性ブックを使う。行動が攻撃的・積極的で自分から仕掛けることも多い。
- ジェミナイ 宇宙を滅ぼす謎の人物。その正体はなんと……
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関連項目
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