カーチス・ルメイ(1906~1990)とは、アメリカの軍人である。カーティスと表記されることも。
概要
オハイオ州生まれ。最終階級は空軍大将。第二次世界大戦中は欧州戦線、対日戦を戦いベトナム戦争でも北爆などを指揮した軍人でもある。
対日戦争では、東京大空襲、名古屋や大阪の空襲、八幡製鉄所爆撃、その他地方都市の空襲など日本の焦土化作戦を立案した。ルメイは、1945年に戦略爆撃団司令官に就任すると、前任者の「軍地施設や工場のみ狙う」という方針を覆し「一八〇〇メートル以下の低空から」「防御の銃座をはずし」「焼夷弾を最大積載し」「夜間に無差別攻撃」という方針で日本を爆撃した。その結果東京大空襲のような非戦闘員を対象にした攻撃により多くの非戦闘員が犠牲になり、「皆殺しのルメイ」「鬼畜ルメイ」と当時の日本人から憎まれた。
・・・というように、多くの日本人を虐殺した人物なのだが、戦後日本政府からなんと勲一等旭日大綬章を受けている。理由は航空自衛隊の育成に貢献したためである。もちろんいくらなんでも自衛隊の育成に貢献したからとはいえ日本人のしかも民間人の虐殺に関わった人物への叙勲には反対の意見も多く、左翼や反米保守側は反発をしたのだが、
「今はアメリカと友好関係にあり、功績があるならば過去は過去として功に報いるのが当然、大国の民とはいつまでもとらわれず今後の関係、功績を考えて処置していくべきもの」 佐藤栄作
ということで、叙勲は妥当とされ1964年に受章されている。どうも親米保守側はアメリカとの関係のためどうしてもあげたかったようである。泥棒に追い銭というか、卑屈というか、中韓のように70年粘着しない分立派というか・・・
ただ、通常勲一等旭日大綬章は天皇陛下が親授なさるということになっているが、そこは日本人の矜持というものでさすがに親授は行われなかった。
有名な言
「かけらでも想像力があれば、東京の燃え盛る瓦礫の下で泣いている三歳の幼な子の姿が爆撃手の目に浮かぶだろう。しかし任務に祖国に忠実でありたいと願うならば、それを考えてはならない。」 ―東京大空襲の際―
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関連項目
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