カール・ニールセン / カール・ニルセン(1865~1931)とは、19世紀後半から20世紀にかけて活躍した、デンマーク最大の作曲家である。
概要
14人兄妹の一人として田舎に生まれ、ピアノやヴァイオリン、トランペットを学んだ。ニルス・ゲーゼの紹介でコペンハーゲンの音楽院に通った後1886年にデンマーク王立楽団のヴァイオリン奏者となる。
彼の何よりの特徴は、6つの交響曲に現れている。和声は基本的に調性的なのだが、複数の長を対立させ、最終的に勝利をおさめた調で曲を締めるなど、「葛藤」という考え方が常に音楽の中心にあった。
交響曲第4番『不滅』がとりわけ有名だが、20世紀に片足を突っ込んだ作曲家らしく、新古典主義に傾倒してはいるものの、単一楽章のみで作曲したりと実験的な音楽も作っている。フィンランドのジャン・シベリウスとともに、ロマン派から近代への移行期を生きた作曲家であった。
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