ガラホとは、携帯電話の形態のひとつで、ガラケーとスマホのかばん語である。
概要
ガラホは基幹ソフトウェアにAndroidを用いながらも、ガラケー並みに機能制限を行った端末である。
そのため、これまでのガラケーとは違いソフトウェア開発費が抑制出来、ガラケー風の簡単操作でありながらLINEが使えたりと、ガラケーユーザーのこれまでの不安・不便を払拭する材料として市場投入が行われている。
ここではガラホと折り畳み/縦スライド式テンキー搭載/ストレートテンキー搭載スマホ(こちらはフル機能のスマホとなる)のボーダーライン等についても便宜上触れることとする。[1]
なお商標としてはauの4G対応の折り畳み式携帯電話として登録されているため、docomoでは『ドコモケータイ』、SOFTBANKでは『ケータイ』として販売されていた……のだが、現在はauでも『ケータイ』として販売されている。
ガラホと折り畳み/縦スライド式テンキー搭載/ストレートテンキー搭載スマホの簡単な違い
- ガラホはPlayストアは非搭載。そのため勝手アプリをインストールすることが難しい(一応Bluetoothで他のAndroidスマホから転送したり、パソコンとUSB接続してADBコマンドを打ち込んでAPKファイルをインストールすることは可能)。
- ガラホはGoogleアカウントの設定も不可能。そのため紛失時にAndroidデバイスマネージャーを使うことが出来ないため大手キャリアのお探しサービスに頼るしか無い。MVNOの格安SIMを使っている際に紛失したらほぼ100%詰む。
- 上記の点からSMSと通話専用とでもしない限りMVNOでガラホを利用するのは非推奨となる。各キャリアの4Gケータイ専用プランはMVNOの値段とさほど変わらないため、よほどのキャリアアレルギーでもない限りはキャリアのプランで利用した方がキャリアメールが使える点からも無難といっていい。
- 電池持ちはガラホのほうが格段に良い。またスマホでは難しくなったバッテリー交換も容易。
- ガラホは機種によってはWi-Fi非搭載のものあり。
主なガラホ・折り畳み/縦スライド式テンキー搭載/ストレートテンキー搭載スマホ一覧
※日本国内で正規販売されたものに限る
ガラホ
NTTドコモ
KDDI
ソフトバンク
ワイモバイル
【便宜上】折り畳み/縦スライド式テンキー搭載/ストレートテンキー搭載スマホ
NTTドコモ
- SH-02D AQUOS PHONE slider
KDDI
- IS11SH AQUOS PHONE
- IS14SH AQUOS PHONE
- IS15SH AQUOS PHONE SL
- SHX12 iida C01
ソフトバンク
- 007SH AQUOS PHONE THE HYBRID
- 101SH AQUOS PHONE THE HYBRID
- DM011SH(↑のディズニーモバイルオンソフトバンク版)
ジェイコムモバイル
SIMフリー機
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関連項目
脚注
- *かつては折りたたみ式の従来式携帯電話のAndroidOS搭載の携帯電話のみを指していたが、現在は国産ブランド発祥のスマートフォンそのものを指す意味(ガラパゴススマホ、略してガラホ)としても使われるようになっている。
ようは防水・防塵で耐久性があり、かつおサイフケータイ(機種によってはワンセグも含む)などが全部乗せなのはいいとしても、「無駄なアプリが多い」「性能の割りに価格をボッタ食っている」といった辺りを日本のネット上で揶揄されてのものであり、間違ってもいい意味では使われていない(ぶっちゃければネット民や格安スマホ支持者からバカにされている)のが現状である。
実際のところでも「日本発祥ブランドの携帯電話は合算しても世界シェア1%未満」というように世界規模で惨敗しており、国産の携帯電話のメーカーでは2020年現在だとau系を中心に販売している京セラと折りたたみ式携帯電話のみを発売しているパナソニックの2社を残すのみで、かつては10社以上も参入していた日本産の携帯電話の衰退を物語っている。なおパナソニックも日本の民間市場向けのスマートフォン事業は2013年に撤退(法人や海外向けでは継続)しており、スマートフォンという意味で限れば残っているのは京セラのみである。
ちなみに国産メーカーと認知されているXperia(SONY)とAQUOS(SHARP)は事業委託や出資などが絡んで実質は外資製作の端末になっており、またARROWS(富士通)もブランドと製品企画の一部を残して事業売却となってしまうなど、国産といわれているスマホも実質は外国製スマホに置き換わりつつあるのが現状なのだが、これらもまとめて「ガラホ」と呼ばれるケースが多くなってきている。
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