概要
簡単に言えば、「キハ58系の北海道向けバージョン」である。1961年から製造を開始し、2002年までに全車両が運用を離脱した。「キハ56系」という名称は国鉄による正式なものではない。具体的にはキロ26形・キハ27形・キハ56形の3形式及びこれらの改造車(キロ29形・キロ59形・キハ53形500番台・キハ56形500番台・キハ59系)を指す。
形式一覧
- キハ56形0番台(1-47)…1961年から1962年にかけて製造。1986年に6両がキハ53形500番台に改造されたが、それ以外は1987年までに全て廃車となった。
- キハ56形100番台(101-151)…1963年から1967年にかけて製造。1984年に2両がキロ59形に、1986年に4両がキハ53形500番台に改造された。108・110・114は廃車となり、残る車両も2000年までに全て廃車となった。
- キハ56形200番台(201-214)…1968年に製造。1986年に201・209・212がジョイフルトレインに改造、213が増結車に改造された。205は事故廃車となり、残る車両も2002年までに全て運用離脱となった。
- キハ27形0番台(1-56)…1961年から1962年にかけて製造。4両がJR北海道に渡ったが、1989年までに全て廃車となった。
- キハ27形100番台(101-129)…1963年から1967年にかけて製造。1973年に3両がキロ29形に改造された。それ以外のうち22両がJR北海道に渡ったが、1993年までに廃車となった。
- キハ27形200番台(201-217)…1968年に製造。全車両がJR北海道に渡った。1988年から1990年にかけて、201・203・207・208・210・217が夜行快速「ミッドナイト」(キハ27-501・502・551・552・553・554)向けに改造されたが、2001年に廃車。それ以外も1997年までに廃車となった。
- キロ26形0番台(1-18)…1961年から1962年にかけて製造。1964年から1968年にかけて冷房化され、1986年までに廃車となった。
- キロ26形100番台(101-107)…1963年から1966年にかけて製造。1968年までに冷房化され、1987年までに廃車となった。
- キロ26形200番台(201-203)…1968年に製造。当初から冷房が付いていた。1985年に201はキハ29-1、202は増結車(塗装のみ)として改造された。203は国鉄分割民営化までに廃車となった。
- キロ29形(1-3)・キロ59形(1-2)…1973年にキハ27形から122・123・124がキロ29形に、1984年にキハ56形から134・135がキロ59形に改造された。いずれも1999年までに廃車となった。
- キハ56形550番台(551-552)…1990年にキハ56形から124・145をカーペットカーに改造。551は道南の産業廃棄物処理業者に、552は森町の喫茶店に保存されていたが、共に解体され現存していない。
- キハ53形500番台(501-510)…1986年にキハ56形から14・15・19・34・40・47・113・120・121・139を両運転台化改造。1996年までに全て廃車となった。
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関連項目
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