キュラソ星人とは、特撮ドラマ「ウルトラセブン」に登場した宇宙人である。登場は第7話「宇宙囚人303」である。ここで紹介するのは「303」の称呼番号で呼ばれていた個体である。その為、ここでのキュラソ星人は一犯罪者「303号」である(後述)
別名「火炎怪人」
概要
宇宙でも特に治安の悪い事で知られるコスモポリタス第8惑星のキュラソ星より脱獄し、スペースポニーと言う小型宇宙船で地球へ逃亡した。怪力と爪を武器とし、またガソリンを主食としているので炎を吐く事が出来る。
なおタイトルに入ってる「303」は彼の刑務所での称呼番号である。どんな罪状で収監されていたかは定かではないが、「凶悪犯につき発見次第殺害されたし」とキュラソ星の当局から要請があったり、強殺や籠城と言った凶悪犯罪を重ねた事などから、これに類するような凶悪犯罪を起こした事が想像される。
こうして凶行を重ねた末、ウルトラ警備隊のウルトラホーク1号のベータ号で脱出を図るも、ドッキング作戦でついに縛につく…わけはなく、ベータ号の中で炎を吐いてベータ号を火の海にする。その為、今度は切り離しをする事になったのだ。
この際に機体に残っていたモロボシ・ダンはウルトラセブンに戻って機外へ脱出。以上、ウルトラセブンの出番終了。
キュラソ星人の体内は自らの食料であるガソリンが満杯で、その中で爆発の炎に巻き込まれたとなれば結果は明らかで火だるまになって絶命をした。
特筆点はあくまで数多くいるキュラソ星人の中の一人、それも一犯罪者である事である。ウルトラシリーズは色んな宇宙人が出ており、それらは地球侵略の先鋒として登場、母星もまたその方針で進められるようなストーリーが多いわけだが、キュラソ星は少なくともそういった意思は無く、むしろ地球に対して303号への警告を行っている。実際に解決の暁にキュラソ星との友好関係が結ばれるだろうという珍しい結末になっている。
地球での犯行
- スペースポニーを発見したハンター2名の殺害。口封じと思われる。
- 食料であるガソリンを調達する為にガソリンスタンドで店員2名とコニチワー、ガソリンクラサーイと給油にやって来た客1名を殺害、ガソリンを強奪する。
- タンクローリー襲撃の際、警官3名を殺害
- 民家に侵入し籠城
- アンヌを催眠にかけてウルトラ警備隊の基地に侵入、ベータ号を奪う
8名もの人命を奪い、籠城や強奪と言った凶悪犯罪を重ねており、情状酌量の余地はこれっぽっちもない。
その他
- 侵略者としてではなく、一犯罪者として描かれた側面が多い為、ウルトラ怪獣かっとび!ランドの様に漫画化される際も何らかの犯罪を犯した設定がなされる事が多い
- 着ぐるみのうち、体の部分はケムール人の物を流用。頭部についてはデザインや目の可動機構こそ似ているが、流用ではない
- 作中での呼称は「キユラソ星人」や「キューラソ星人」と統一がされていない。
- 命名の由来はドラキュラからであるが、同時にリキュールを捩ったとも言われる。なお、リキュールにはキュラソーと言う名前もあるが関連は不明。
- ガソリン強奪の現場になったガソリンスタンド(劇中では「ルート36」と言う名称)は2016年現在も現存をしている。詳しい場所は各自で調べて頂きたいが、当時と同じアポロマークでおなじみの出光である。
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関連項目
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