キンメペンギンとは、ペンギン科キンメペンギン属に分類されるペンギンの仲間である。キンメペンギン属に分類される現生のペンギンはキンメペンギンのみである。別名、キガシラペンギン、グランドペンギンとも呼ばれる。
概要
ニュージーランドの南島付近に生息するペンギンの仲間で、他のペンギンとは全く異なる姿をしている。名前の通り、黄金色の目をしており、目の周りから頭の後ろにつづく、1本の黄色の線も特徴的である。
体長は66㎝から78㎝ほど、体重は3.7㎏から8.5㎏ほど。換羽する時期には栄養を蓄えるため、体重が重くなる。換羽し終わると痩せるため、体重の差が激しいというわけである。
繁殖地を他のペンギンと共有することもなく、1年を通して繁殖地に営巣するタイプの生活様式を取る。また、ペンギンの仲間の中では珍しく、走るときは前傾姿勢になってフリッパーを地面につけて、4足歩行のようにして走る。ドガポンという、お腹を使って氷の上をすべるペンギンは多いが、このようにして走るペンギンは珍しい。警戒心が強く、人間を見かけるとほとんど寄ってこない。視界に人間がいると、上陸しようともしない。なお、逆に人間があまりいない場所に営巣するキンメペンギンは、人間への警戒心をあまり持たない。
イワシなどの小型もしくは中型の魚を主に食べるが、イカなども食べる。早朝に海に漁へ出かけて、夕方に陸地に戻る性質を持っている。ペンギンの仲間の中では、特に美しい声で鳴く。他のペンギンの鳴き声はトキのように濁った声の場合が多い。
日本においては、このペンギンを飼育しているところは存在しない。生息地では、環境破壊や人間が連れてきたイヌやネコなどが天敵となって絶滅の危機に瀕している。
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