クトゥルーの血縁とは、判明しているクトゥルーとその子供たちの血筋の事である。
概要
H.P.ラヴクラフトの設定
アザトースから、ナイアルラトホテプ、無名の霧、闇、が生まれ、無名の霧からヨグ=ソトースが、闇からシュブ=ニグラスが生まれた。そしてヨグ=ソトースとシュブ=ニグラスの交わりから宇宙のあちこちで崇拝される「恐ろしき双子」ナグとイェブが生まれ、ナグがクトゥルーの父でありイェブがツァトゥグァの父である。なお、それぞれの母親について不明。
C.A.スミスの設定
ツァトゥグァについては別な系図(→ツァトゥグァの血縁)を用意したが、クトゥルーの父がナグである事はそのままに、ナグの子供達(クトゥルー以外は不明)は、皆、プトマクが母であるとした。
プトマクの素性については不明だが、スミスはツァトゥグァの叔父でありアザトースの孫であるフジウルクォイグムンズハーがクトゥルーと従兄弟の関係であるとしており、これに従えばクトゥルーもアザトースの孫となるが父であるナグの系図ではヨグ=ソトースの孫となってしまう。それならば、母であるプトマク(Ptmak)がアザトースの娘なのだろうか?
L.カーターの設定
旧神がアザトースとウボ=サスラを創造し、アザトースからはクグサクスクルス(Cxaxukluth)、ヨグ=ソトース、シュブ=ニグラス、ナイアルラトホテプが生まれた。そしてヨグ=ソトースにはクトゥルー、ハスター、ウルトゥーム(Vulthoom)の三人のそれぞれ母親の違う息子が居るとした。なお、それぞれの母についてはまるで判っていない。
なお、クトゥルーは緑の惑星ゾスで育ち、そこでイダ=ヤアアを妻とし、両者の間にガタノトア、イソグサ(Ythogtha)、ゾス=オムモグ(Zoth-Ommog)の三人の息子とクティーラ(Cthylla)姫が生まれた。
J.S.パルヴァーの設定
ラヴクラフトのナグがクトゥルーの父である設定を使い、シュブ=ニグラスとイグの間に生まれたウトゥルス=フルエフル(Ut’ulls-Hr’ehr)がナグと交わり、クトゥルーの異母妹であり現在の妃である蛇の女神カソグサ(Kasogtha)を生んだ。カソグサ信仰はインスマスのマーシュの分家の一つに伝わっている。クトゥルーとカソグサの間には双子の女神ヌクトーサ(Nctosa)とヌクトルーが生まれている。この双子女神はラヴクラフトもラムレイも書かず、唯一、リン・カーターがマイナーな同人誌に発表したマニアにしか知られていない「ヌクトーサとヌクトルー」にのみ書かれており、それに依ると木星の大赤斑の下に封印されている。(という設定。カーターは本当はそんな小説は書いていない)
又、パルヴァーはクトゥルーの従姉妹として北米のグレートレイクに潜むドヌムル(D’nmul)という女神を設定しており、クトゥルーがナグの息子なのだから、こちらはイェブの娘なのかも知れない。
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関連項目
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