クビワペッカリーとは、クジラ偶蹄目ペッカリー科クビワペッカリー属に分類される動物である。
概要
一見するとイノシシに似ているが、比較的イノシシに近い動物である(イノシシ亜目)。中南米の広範囲に分布しており、砂漠から森林、疎林、峡谷、山地や海沿いの熱帯林などの様々な場所に生息する。適応力が高く、人間の近くにも現れるほか、市街地でも暮らしていけるほどで、寒冷地帯を除く様々な場所に適応することができる。名前の由来の「クビワ」とは、喉元に白や黄色っぽい首輪のような帯があることから由来している。
体長は75㎝から100㎝ほど、体重は14㎏から30㎏ほど、体高はおよそ35㎝から55㎝ほどと、ペッカリーの仲間の中では小型。全身の体毛の色は黒や暗灰色で、上あごにある犬歯の牙は下方向に伸びる。
視覚があまりよくないが、その分嗅覚に優れており、臭腺から分泌される臭いを仲間や行動する場所に擦り付けることで状況を確認する。群れは5頭から15頭程度の大きさだが、まれに50頭という大きな群れを形成することもある。こういった群れを形成することによって、天敵であるピューマやジャガーなどから身を守る。群れを形成するが、リーダーとかはあいまいで、上下関係などははっきりしない。毛づくろいや鳴き声でコミュニケーションを取る。群れの中にいるメス全てが一度に妊娠するわけではなく、数頭が出産して血縁関係のある若いメスが子育てを助けることもある。
食性は雑食で、果実や種子、木の実や地下茎、サボテンなどの他に小動物を捕えて食べることもある。人間の近くでは、農作物を荒らしてしまうこともあり、それによって害獣とされてしまうこともある。なお、腐葉土を掘り返すことはあまりないが、器用に土を掘り返して地下茎を食べる。
小さいがもちろんブタやイノシシに近いので、割と速く走ることができ、走るのにうまく適応しているので時速32㎞もの速さで走ることができる。
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関連項目
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