!注意!
この記事は平成ライダーシリーズにおけるネタバレが書かれている可能性があります。
クロス・オブ・ファイア(炎の十字架)とは、仮面ライダーウィザードにて語られた仮面ライダーの力の原点である。
※「クロス・オブ・ファイヤー」と記載される場合もあるが、本記事ではTV朝日公式が採用している「クロス・オブ・ファイア」とする。
概要
仮面ライダーウィザード第52話及び最終話に登場する敵「アマダム(演:田口トモロヲ)」のセリフに
仮面ライダーは、怪人になり損なった者にすぎない
仮面ライダーとは、悪と同じ者
仮面ライダーの力の源、それを“クロス・オブ・ファイア”と言う炎の十字架
悪から生まれたという罪の証
お前たちの力の源、それら全て怪人を生み出すのと、同じ力だ!
と言うものがある。
元々、仮面ライダーシリーズは、仮面ライダー1号が悪の組織ショッカーに改造された改造人間である事から、昭和・平成共に「敵と同じ力で戦う」ライダーが多い事が知られている。
また、正義に対するのは悪ではなく別の正義と言われる事もあり、正義と悪はイコールであると考えると、仮面ライダーの力とは正義であり悪であるとなる。
上記セリフ群はそういった仮面ライダーの根幹の一つを表現したものであった事から、視聴者に高い評価をうけた。
※ちなみに、1作目の「仮面ライダー」の企画時のタイトルに「クロスファイアー」がある。
なお、上記のアマダムの言葉に対して、仮面ライダーウィザードこと操真晴人は、
たとえ俺たちの力が悪だとしても、俺は絶望を希望に変えた!そしてなったんだ仮面ライダーに!
俺たちだけじゃない。たとえ悪と同じ存在から生まれても仮面ライダーとなる者が現れる
と返している。
そしてウィザードの後を継ぐ男、仮面ライダー鎧武こと葛葉紘汰が現れる。
注意
「クロス・オブ・ファイア」は、あくまで仮面ライダーウィザードにて登場した言葉であり、仮面ライダーディケイド以降いわゆるマルチバース化が確定した平成ライダーにおいては、すべてのライダーに共通と言うものではなく、あくまで一つの世界での事ともいえるので、使用・用法には注意が必要である。
※クロス・オブ・ファイアの概念を発した人物「アマダム」も、仮面ライダークウガのベルトの重要アイテムと同じ名前だが、同一存在と言うわけではない。
クロス・オブ・ファイアの例
以下は、上記注意点をふまえたうえであえて各ライダーの能力をクロス・オブ・ファイアの概念にあてはめてみたものである。
敵組織に改造された存在
主に敵組織による改造をうけ、脳改造をされる前に脱出し、人類の平和と自由のために戦った者達。
- 仮面ライダー1号
ショッカーの手による改造人間。 - 仮面ライダー2号
ショッカーの手による改造人間。 - ライダーマン
右腕のカセットアームがデストロンに所属していた頃に自ら開発していたアタッチメント。 - 仮面ライダーストロンガー
ブラックサタンの改造手術に自ら志願。 - 仮面ライダーZX
バダンの手による改造人間。 - 仮面ライダーBLACK
ゴルゴムの手によりキングストーンを埋め込まれた世紀王。 - 仮面ライダーシン
「財団」の科学者鬼塚義一の手による改造兵士レベル3。 - 仮面ライダーZO
望月博士に改造されたネオ生命体。宿敵ドラスも同じネオ生命体。 - 仮面ライダーG
シェードの手による改造人間。 - 仮面ライダーウィザード
ファントムを大量に生み出すサバトから生還し、魔法使いとしての資格を得る事になった。 - 仮面ライダービルド
ファウストの人体実験によりネビュラガスを投与された被害者達。
通常の人間はネビュラガスによりスマッシュに変貌するが、戦兎や万丈はスマッシュに変貌しなかった。
不明な点は多いが、敵組織に身体を弄られているのは間違いなく、平成ライダーで最も改造人間の概念に近い。
敵味方の技術の根源が同じ
何らかの技術が敵味方で同じものを使っている、もしくは使っている可能性が推測される。
- 仮面ライダーV3
本郷や一文字の改造技術自体はショッカー時代からの流用。 - 仮面ライダーX
神敬介が実父によって施された深海開発用改造人間(カイゾーグ)の技術自体はGODのと同質であり宿敵のアポロガイストも同じ。 - 仮面ライダーアマゾンズ
アマゾン細胞という存在、怪人もライダーもその細胞を身に宿している。また旧作の仮面ライダーアマゾンも同じ - 仮面ライダー(新)
筑波洋が施された改造技術はネオショッカーのと同じ。 - 仮面ライダースーパー1
沖一也は惑星開発用改造人間の被験者(ドグマと改造技術の根元は同じと思われる)で
敵方のメガール将軍(奥沢正人)も同質の存在だが自ら改造手術を志願した身であるため
上記のカテゴリーに入るとされる。 - 仮面ライダーBLACK RX
厳密にはこのカテゴリーではないが、
もう一つの形態であるロボライダーは激しい悲しみで怪魔ロボットと同等の機械の身体に変化した存在で能力も似ている。
バイオライダーも光太郎の激しい怒りによって変化した存在であり、能力が怪魔獣人や怪魔妖族と類似している。 - 仮面ライダークウガ
ベルトの霊石アマダムと同質の魔石ゲブロンをグロンギ族が使用。 - 仮面ライダーカブト
マスクドライダーシステムはZECTが開発。 - 言い換えるならば本作のライダー達は人造ワーム。また、クロックアップはワームと同じ能力とも言える。
- 仮面ライダーW
ミュージアムが開発・生産したガイアメモリを使用。 - そのためWも実質的にはドーパントと同等の存在である(後述の「主人公が怪人」にも該当)。
- 仮面ライダーOOO
鴻上ファウンデーションが開発したオーズドライバーを使用しているがその実態は過去に錬金術師が作ったものを元にしている。
またオーズ自体の身体も天敵のグリードと同様にコアメダルで構成されており、本編では怪人から奪った力(後述の「パワーソースが敵由来」にも該当)を使って戦う。
また本作の味方ライダーであるバースもオーズを模して作られているため広義での人造グリードと言える。 - 仮面ライダーフォーゼ
アストロスイッチとゾディアーツスイッチ。
どちらもコズミックエナジーを使用した技術である。 - 仮面ライダーウィザード
ウィザードライバー及びウィザードリングは白い魔法使いことワイズマン/笛木奏が開発に関与している。 - 仮面ライダー鎧武
ユグドラシルの戦極凌馬が開発した変身ベルトとロックシードを使用、
さらにロックシードはインベスが好む「ヘルヘイムの森の実」が変化したものである。 - 仮面ライダードライブ
ドライブドライバー、バンノドライバー、ロイミュードはそれぞれ特殊な動力エンジン「コア・ドライビア」を内蔵。 - 仮面ライダーゴースト
ドライバーは眼魔世界の技術であり、同世界の人間・イーディスから眼魂関係の技術がもたらされている。 - 仮面ライダーエグゼイド
バグスターウイルスは幻夢コーポレーションの人間が発見し利用。同ウイルスを利用したゲーマドライバーやガシャットは、元々同社の製作物である。 - 仮面ライダービルド
序盤に存在した組織・ファウストの技術は葛城巧、すなわち主人公である桐生戦兎のもの(さらに言えば源流は最上魁星)であり、ビルドも葛城によって製作された。また、様々な技術がブラッドスタークにより北都に撒かれ、北都が東都と戦争を起こすことになる。
なお、ビルドドライバー、スクラッシュドライバー共にエボルドライバーを元に作られている。
パワーソースが敵由来
何らかの形で怪人の力を引き出すパターン。その分、何らかのリスクを負うものも存在する場合がある。
- 仮面ライダーJ
彼は地空人によって改造された存在だが、力の源はJスピリットと呼ばれる聖霊の力である。なお瀬川耕司をJに改造した地空人は敵ではないため定義が難しいが聖霊の力を体内に宿しており未知もしくは神秘の存在という意味ではフォッグと同じな為(Jは地球出身という違いがあるが)、便宜上こちらに分類した。 - 仮面ライダーアギト
小説版では最初にアンノウンとして登場し、沢木哲也の体に封印される。 - 仮面ライダー龍騎
ミラーモンスターと契約してその能力を行使。 - 仮面ライダー剣
アンデッドが封印されたラウズカードを使用。 - 仮面ライダー電王
イマジンの憑依。 - 仮面ライダーOOO
オーメダル(グリードのコア)を使用。 - 仮面ライダーウィザード
操真晴人のアンダーワールドに封じられたファントム「ウィザードラゴン」の力を使用。 - 仮面ライダー鎧武
特定のロックシードを使用することによってインベスを召還・使役することができる。
なお、同作で登場するビートライダーズの間ではインベス同士を戦わせる遊びである「インベスゲーム」が流行していた。 - 仮面ライダーエグゼイド
宝生永夢ゥ!君が、世界で初めて、バグスターウイルスに感染した男だからだぁ―――っ!!
(※意訳:変身する宝生永夢は「原初のバグスターウイルス感染症(ゲーム病)患者」である。そのため永夢は適合手術なしで変身できるほか、敵である檀正宗同様に原初のバグスターウイルスの力を発現できる。)
また、宝生永夢以外のドクターライダーは「適合手術」を受けており、その内容は「バグスターウイルスを微量投与し、それに対する抗体を作る」ことである。 - 仮面ライダービルド
ファウストもフルボトルも、ネビュラガスの成分を戦力として運用したもの。
主人公が怪人
終盤に主人公の出自が明らかになるパターンや、主人公が怪人化する、主人公が敵の親玉と同じ素質を持っている等のパターンが有る。
- 仮面ライダー555
変身する乾巧はウルフオルフェノク。 - 仮面ライダー剣
変身する剣崎一真が最終回でジョーカーアンデッド化。 - 仮面ライダー響鬼
ディケイドに登場したヒビキは鬼の力に心を奪われて魔化魍に変貌。 - 仮面ライダー電王
変身する野上良太郎は敵怪人の親玉であるカイと同じ特異点。 - 仮面ライダーキバ
変身する紅渡はハーフファンガイア。 - 仮面ライダーディケイド
変身する門矢士の正体は大ショッカーの大首領。
世界の崩壊を防ぐための「全ライダー討伐」が彼の真の目的である。 - 仮面ライダーW
変身者の一人であるフィリップは敵怪人の親玉である園咲琉兵衛の息子「園咲来人」。 - 仮面ライダーOOO
変身者の火野映司は終盤でプトティラメダルの「恐竜系コア」が体内に入り、
彼の心の奥底にあった欲望を満たしてしまい自身がグリード化してしまった。 - 仮面ライダーフォーゼ
変身者の如月弦太朗が通う天ノ川学園の上層部は「ホロスコープス」と称される上級ゾディアーツが仕切っている。
このため、生徒教師問わず天ノ川学園に関わる者はほぼ全てが怪人化する素質があると言っても過言では無い。 - 仮面ライダーウィザード
変身者の操真晴人ら魔法使いはファントムを生み出す絶望を耐え抜いたゲート達。 - 仮面ライダー鎧武
変身する葛葉紘汰は知恵の実により「始まりの男」に覚醒。
それ以前にも極アームズによって体質が人間から離れていく描写もあった。 - 仮面ライダーゴースト
変身者の天空寺タケルら仮面ライダーは眼魔と同じく生命維持装置として眼魂を用いる。
このため、本作における仮面ライダーは眼魔と同一の存在として扱われることがある。 - 仮面ライダーアマゾンズ
仮面ライダーアマゾンアルファに変身する鷹山仁は自らの身体に「アマゾン細胞」を移植した存在。
仮面ライダーアマゾンオメガに変身する水澤悠もまた「アマゾン細胞」より作られた存在なのだが…? - 仮面ライダーエグゼイド
変則的な例だが、仮面ライダーエグゼイドに変身する宝生永夢に植えつけられたバグスターウイルスが永夢を変質させ、後に敵怪人「パラド」として切り離されている。永夢とパラドは同一人物として扱われることもある。
また、主人公以外の仮面ライダーがバグスターになるケースも存在する。 - 仮面ライダービルド
変身する桐生戦兎は万丈龍我共々後半で敵怪人の親玉であるエボルトに身体を乗っ取られてしまった。
また、仮面ライダークローズに変身する万丈龍我の身体の遺伝子構造はエボルトの一部。
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