クロム(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム『ファイアーエムブレム 覚醒』の主人公である。
概要
イーリス聖王国の王子で英雄王の末裔。姉に聖王のエメリナ、妹にシスターのリズがいる。 誕生日は5月27日。
王族でありながら自警団団長を務めている。
イーリス王家の者は体のどこかに聖痕が現れるという特徴があり、彼の場合は右肩に刻まれている。
そのためか、彼の専用職の衣装は基本的に右肩丸出しである。
性格はもはやお馴染みとなったイケイケ主人公で、先頭に立って突っ込むタイプ。口癖は「絆」「運命を変える」。
無愛想な性格とのことだが、その割にはマイユニット(ルフレ)に対して物凄く世話を焼いてくれる。
記憶を無くして倒れていたルフレと出会い、成り行きから共に賊を撃退し彼(彼女)の軍師としての才能を目にしたことで、自警団の軍師として勧誘。行動を共にする内に、互いを支えあう半身とする無二の絆で結ばれていく。
基本的には真面目で情に厚い熱血漢という模範的なFE主人公なのだが、覚醒の味方キャラはどいつもこいつも大なり小なりぶっ飛んだ面を持つ奴らばかりなので(特に子世代)、彼らのツッコミ役に回ることもしばしば。
また、クロム自身もラッキースケベをかましたり、プロポーズでしどろもどろになったり、料理対決で相手を卒倒させたりするなど、CV杉田の演技と合わせてそこはかとない残念なイケメン臭を醸し出しており、歴代FE主人公たちと比べるとコミカルな面が目立つ。
しかしルキナが自分の娘と判明した際にはうろたえながらもしっかりと受け止めるなど決めるべきところでは決めるように描かれていて、FE覚醒の公式人気投票[1]では男性キャラの中で1位になっている。
ちなみに「軍の中で一番○○」は、「軍の中で一番訓練中に物を壊す」。
妹のリズは、壊れたものをみると大体兄のせいだと決めつけていた。
名前の元ネタであると思われる金属クロム(Cr)は、酸化状態によって様々な色を呈するため、ギリシャ語で「色」という意味の「Chroma」から名付けられている(ルビーやエメラルドの鮮やかな色もクロムを含んでいるため)。「ルフレ」が「虹色」の意を持つこと、「イーリス」がギリシャ神話の「虹の女神」の名であることとも繋がりが見える。
ユニットとしての性能
初期兵種は専用職のロード。
専用武器は封剣ファルシオン(後に神剣ファルシオンとなる)とレイピアである。
神剣になる前のファルシオンは性能こそ低いものの、無限に使えるため多用されることになる。
上級職はマスターロードで、これまでのロードはイベント及び専用アイテムでのクラスチェンジが多かったが、『覚醒』では他のユニット同様マスタープルフで普通にクラスチェンジできる。
また、チェンジプルフを使うことによって下級職はアーチャーかソシアルナイト、およびその上級職にクラスチェンジできる。ただし、レイピアはロード系専用職限定のため、ロード以外にクラスチェンジした場合は装備ができないので注意。
FE覚醒は支援会話があり、異性との支援レベルがSになれば結婚できるが、クロムの結婚相手はルフレ(マイユニット)♀、ソワレ、スミア、マリアベル、オリヴィエと5人(4人)と少ない。他が10人近くも組めるので少ないほうである。
これは、通常子世代のユニットの設定や性格のベースは基本的に母親に依存するのだが、クロムとマイユニット♂のみ例外で本来の母親依存の子供に加え父親依存の子供ユニットも兄弟として一緒に生まれ、兄弟としての専用の会話などが発生するためである。(ストーリーに関わる主人公の子供がタグエルやマムクートになるとややこしいという事情もありそうだが…)
11章終了後、強制的に結婚してしまうため注意。支援レベルがSになっていない場合は支援レベルが一番高い人と結婚する。特にオリヴィエは11章開始時に仲間になるのでオリヴィエと結婚したい場合は、オリヴィエ以外をクロム以外の誰かと結婚させたり、クラシックならロストさせる、絆を強めないように戦ったり、クロムとオリヴィエの絆を強める必要がある。
また、候補が誰もいない場合は名無しの村娘と結婚する。
子供に受け継がれるスキルは固定であり、ルキナなら天空、息子なら王の器が(習得していなくても)受け継がれる。
- ルフレ(マイユニット)女
- ルキナは男性専用職・タグエル・マムクート・村人以外のすべてのクラスにクラスチェンジでき、万能にカスタマイズできる最強の娘になる。マークも「王の器」を継承し超強力なユニットになる。また、後半のイベントが専用の物になる。
- 最強のルキナを作るなら迷わずこの組み合わせだが、当然ながらマイユニット男の場合は成立できない。男同士で何を考えとるんじゃ
- ソワレ
- 「ホットスタート」と「剣殺し」「槍殺し」で近接戦闘に強くなる。また、「力+2」「剣の達人」でファルシオンの威力を強化可能。しかし村娘以外で唯一「疾風迅雷」が習得できない。
- ソワレの娘(デジェル)はルキナとあまり違いはないが、攻撃と防御のバランスが取れたスキルの構成ができる。
- スミア
- マリアベルに次いで力と守備が低い(差は1)。守備面は「大盾」「聖盾」「祈り」を「王の器」で補強でき、守備型スキルは充実するが全て確率による発動になるため過信は禁物。
- 攻撃面は若干の不安が残るため、高難易度では「疾風迅雷」が無駄にならないよう「槍の達人」を使用して勇者武器など強力な槍メインで戦うなどの工夫が必要。スミアの娘(シンシア)についても全く同様。
- マリアベル
- 「生命吸収」を筆頭に守備型スキルが充実する他、本編キャラでは唯一「デュアル○○+」を3種すべて覚えることができる。
- マリアベルの息子(ブレディ)は「王の器」「聖盾」「弓殺し」で遠距離防御が優秀になるが、「王の器」で補正を掛けられる攻撃スキルが「天空」のみなのがネック。
- オリヴィエ
- ルキナは復讐・太陽以外のすべての奥義型スキルを習得でき、それを「王の器」で強化できる殲滅系ユニットになる。特に発動率が元々低い「滅殺」を「王の器」で補強できるのが強み。
- オリヴィエの息子(アズール)はファルシオンと「天空」が使えない代わりに「王の器」を継承した傭兵になれることから、リターンの高い組み合わせになる。条件は厳しいが難易度ノーマルorハードなら比較的容易。
- 村娘
- モブ村娘の成長限界値は全能力において平均-1となっており、職種の追加もないためルキナの能力がクロムのクローンになる。また、相手固有の子世代がいないため「天空」or「王の器」を持つユニットが一人減ってしまう。
- ストーリーの進行上の応急処置のようなものであり戦略上の利点は全くないが、マイユニット女の場合に結婚できないで余るユニットが出ないという利点もあり、性能的にも縛りプレイには最適の相手。
外部出演
モンスターハンター フロンティアG(Wii U版)
コラボレーション装備として男性用防具「聖王」シリーズ、片手剣「封剣ファルシオン」、弓「双聖器ニーズヘッグ」が登場。
聖王シリーズ(最終強化状態)を全身装備した時のスキルは剣士版だと「剣術+2」「回避性能+2」「見切り+3」「薬仙人」、ガンナー版だと「回避性能+2」「連射」「見切り+3」「薬仙人」が発動する。
ファルシオンとニーズヘッグは光属性を持つ。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
…単体参戦は叶わなかったが、ルフレの最後の切りふだ「ダブル」で登場しルフレと連携攻撃を行い、トドメにルフレの「ボルガノン」と同時に「天空」を繰り出して吹っ飛ばす。切りふだ成立時、発動手がルフレであるにも関わらず原作さながらのクロムのカットインが挿入されるのが印象的。
ルフレの勝利画面でも登場する。(特にルフレが切りふだを使わなかった場合)出張るなと言われることもあるが、ルフレがサンダーソードや魔道書を次々使い捨てて持ち直せるのはダブルを組んでいるクロムのサポートがあるからではないかという考察もある。
『for Wii U』ではエンジェランドのスマッシュアピールでも登場。天空の仕様から天空で復帰できないことを指摘されたりするも、ルフレを立てる仲間思いの一面は相変わらず。そしてルフレにスマッシュボールを取ってくれと切実な思いを託す。
幻影異聞録♯FE
アトラスの人気RPGシリーズ『真・女神転生』シリーズと『ファイアーエムブレム』のコラボ作品である幻影異聞録♯FEにおいて登場決定。
ミラージュと呼ばれる異世界の英雄でありこっちの世界に来たさいに記憶を失っている。そして主人公蒼井樹のミラージュとなって共に戦うというまさかの大役を得た。
ファイアーエムブレムif
無料で手に入るDLC追加マップ「覚醒との邂逅」において登場。
NPCとはいえ新しくキャラグラも作られセリフもちゃんとある。
PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD
なくはなかったー!
バンダイナムコゲームス(発売)、セガ、カプコンの3社のキャラクターが共演するシミュレーションRPGにまさかの任天堂枠として、ルキナとともにゲスト出演。冒頭の一言はイベントにおける発表時の杉田氏の咆哮。
ファイアーエムブレムヒーローズ
クロム自警団含む『覚醒』勢の大所帯のリーダーとして出演。ルキナは勿論、2人のルフレ(男性・女性両バージョン)とも共演。
専用武器「ファルシオン」抜きでも非常に高い攻撃を持ち、相手の守備魔防を半減させた上でダメージの半分をHP還元出来る「天空」を持ち、守備力も高くアタッカーとして屈指のタフネス振り。反面速さ・魔防が低くルキナのようなスピードファイターやマムクート(近接魔法攻撃枠)には弱い。能力的には本作の主人公のアルフォンスにかなり近い。ファルシオンを錬成するとHP回復間隔が短くなる他、味方が隣接している時に全能力+4という効果を得られる。また、現在は後述の「封剣ファルシオン」に変化させることが可能。
4月の召喚ガチャ「豊穣の春祭り」で☆5限定のユニットとしてウサミミを付けたパステルカラーの姿で登場。得物は「ニンジンの斧」で、通常版と比較するとHPを削った代わりに弱点だった速さがある程度改善されている。
クリスマスピックアップ「冬祭りの使者」でクリスマスバージョンが登場。今度は重装斧ユニット。
通常版と比較した場合、ただでさえ低い速さをさらに削り、守備魔防に回したまさに壁役。ただし、弱点である速さは守備隊形でカバーしているため、落とすのは結構しんどい。さらに、得物の「プレゼント袋」やスキル「攻撃守備の大覚醒」の効果で守備が物凄く上がるため「アーマーキラー」抜きで倒そうとするのはなかなか厳しいものがある。奥義は持ち合わせていないが、守備特化の錬成をしたプレゼント箱と大覚醒を組み合わせた上で「華炎」を継承させると相当エグい火力を発揮する。
2018年3月には「聖痕の王と邪痕の子」にて聖騎士バージョンが実装。兵種は剣騎兵。
新たに実装された「封剣ファルシオン」は回復効果を失った代わりに「HPが1でも減っていれば全能力+5」という破格の効果を得られる他、「獅子奮迅」によりさらに全能力+3されるため、仕留め損ねるとシャレにならんことになる。さらにターン開始時に最も守備が高い相手の守備を下げる「守備の封印」を持つため、対物理では異様に強い。Cスキルの「剣の技量」は育成用であるため、騎馬系のバフスキルに組み替えるといいかも。
2020年12月に錬成が追加、HP減少だけでなく有利な状態でも効果が発動する様になり更に相手HP依存で攻・守・速が更に上がり迎撃不可まで着くようになった。
攻撃守備寄りの能力は変わらず、神器に飛行/重装特効と敵のHPが100%の状態なら、戦闘中は自身がかかっているデバフ無効かつ敵の攻撃守備-6にするを有し強力だが何より特徴なのは専用補助スキル、同兵種の伝承ルキナにもある「未来を映す瞳」と似ているがクロムの方は「引き戻し」となり使用後に自身に補助不能効果を付加し再行動を行う。
伝承死闘効果と専用補助で査定が高く水シーズンの闘技場で対策必須レベルで登場し、Aスキルを「〇〇の瞬撃」に変えて迎撃不可を付けたり、速さ大得意な事を活かして速さ盛りビルドなど豊富な型が存在し再行動効果で突っ込んで来る為非常にやっかい、日々エクラの頭を悩ませている。
ファイアーエムブレム無双
第一報のムービーで姿を見せるなど破格の扱いを受け登場。物語の舞台、アイトリス王国に多数の異界につながる門が開いたことによりクロム自警団の一部メンバー及びイーリス軍の一部と共に迷いこむ。アイトリスの王子、シオンが気絶しているのを見かけるなり「ダメかもしれんな」となぜか早々に諦めるどこかで見たようなシチュエーションと共に登場。
シオンやリアンから話を聞き、彼らに協力することに。なお、自身の体内にアイトリスのファイアーエムブレム「炎の盾」に関わる秘宝「輝石」を宿していることが明らかになり、「俺は英雄じゃない」と謙遜する一面も(アイトリスの伝承曰く輝石を宿しているのは異界の英雄とのこと)。「英雄」に関して論戦を交わすルフレとの絆会話は一見の価値あり。
性能的には殲滅力にやや難を抱えるもののオールマイティーに活躍できる万能型。ステータスも無駄がなく強いし耐える。強4は「神剣闘技」でお馴染みのジャンプ回転斬りとなっている。覚醒奥義では槍を持ち出して投げつける。専用武器の封剣ファルシオンは竜特効を持つものの攻撃力が非常に低いのが悩みどころ。ファルシオンの術書を手に入れるまではいっそ鋼の剣や銀の剣を持つのも選択肢か。固有スキルは「月光」。敵の守備魔防を下げる効果を持つため、あるとないとでは攻略難易度が全く違う。「流星」を習得するリョウマ同様優先的に絆レベルを上げていきたい。
メイドインワリオゴージャス
ファイブワットのプチゲーム「ファイアーエムブレム覚醒」に登場。
原作そのままの操作でクロムを移動させて敵を倒す。レベル1の敵は斧持ちのみだが、レベルが上がると剣持ちや槍持ちの敵が増え、斧持ち以外と戦うとHPを減らしきれずに反撃をくらいミスになってしまう。三すくみに基づいて戦う敵を瞬時に判断するのがコツ。
ちなみに本作の開発にはインテリジェントシステムズが関わっている。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
なくはなかったー!
キャプテン・ファルコンへの雪辱を果たすべく?ロイのダッシュファイターとして念願の参戦。ロイに比べ、上必殺ワザがアイクの天空と似たモーションの「翔流斬」(原作でも「神剣闘技」で披露していた)になるなど複数ファイターの要素を内包している。
運命を変える!
気になる性能はというと、復帰をかなぐり捨てて地上性能に超特化したピーキーなキャラクターに仕上がっている。威力・リーチ・走行速度等がかなり高い水準でまとまっている一方、空中での横移動手段に非常に乏しい。特に上必殺技はほとんど水平方向の推進力がないため、ちょっとでも崖から離れると「残念だったな!」とカッコよく煽りながらそのまま画面外。良くも悪くも長短所がはっきりしているため、使いこなせるかはプレイヤー次第。
ちなみにルフレの切り札でも出演続投。食らうと自分に滅多切りされる。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- フレデリク
- ルフレ
- ヴィオール
- マーク(ファイアーエムブレム)
- グレゴ
- セレナ(ファイアーエムブレム)
- リズ(ファイアーエムブレム)
- ドニ(ファイアーエムブレム)
- ガイア(ファイアーエムブレム)
- スミア(ファイアーエムブレム)
- シンシア(ファイアーエムブレム)
- セルジュ(ファイアーエムブレム)
- デジェル(ファイアーエムブレム)
- お父さんは幼い少女しか好きになれないのですか?
- ソール(ファイアーエムブレム)
- ジェローム(ファイアーエムブレム)
- ノワール(ファイアーエムブレム)
- マリアベル(ファイアーエムブレム)
- パリス(ファイアーエムブレム)
- ソワレ(ファイアーエムブレム)
- ロラン(ファイアーエムブレム)
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