概要
注意:この記事には、ネタバレ要素が含まれています。そういったものが苦手な方はブラウザバックをおすすめします。
ロベルト十団壊滅後に登場した、能力者バトルきっての問題児。本編以外で紹介された本名は“グラノ・モケール”らしい。(一部の模型“危険戦隊ザンパイザー”という呼称といい、“模型”と“負ける”の掛詞らしきフルネームといい、負けフラグ要素の多いキャラである。)
模型が超がつく程の好きな中学生だが、同じ模型好きなキャラと仲がいい訳ではなく、時には利己的な理由で暴力を振るう。
模型をオブジェに例え、芸術品として愛でるなど、少々ズレたように見られがちな価値観も持っているが、それ以上に非常に短絡的かつ残忍なうえ、間抜けな行動が目立つ危険人物で、味方の反感をかう行動や、一歩間違えれば敵味方双方を巻き込むような行動といった、自滅のリスクが伴う行いをするのに、全く躊躇がない。(世の中には芸術品に例えられるほど作りや製作技術の高い模型はあるし、本人の模型に関する知識は確かなようだが、この人物の場合、美的感覚や趣味以前の問題であり、倫理観や危機管理能力などが他の中学生より下回っている。)
普段は一応、作り笑いで愛想良く振る舞ってはいるようで、たまに探索などで無難な策も講じる他、試合開始前は他のチームとの諍いが始まる前に仲介に入るなど、なけなし程度ながらリーダーとしての指揮力があるような素振りを見せた。しかし、三次選考のためのチーム戦が始まって早々、自分からレベル1段階の能力に関する事情やレベル2について等を勝手に話すわ、敵チームのヒデヨシの話術にひっかかって限定条件を大声で叫ぶわ、自分の能力に必要な物品を忘れた挙げ句、要である人物に対して暴力行為を働いて離反されるわと、わずか一試合で数々の問題行為を行い、試合終盤にて植木によって鎮圧された。
試合後は一試合目の内容を中継されたために、植木チームともども、情報アドバンテージをカプーショ、マリリンチームなどにとられたが、この時点で日頃の行いと試合中の愚行のツケが到来。植木チーム以上に情報量をとられ、チームの一部メンバー離反による火力減少が起きた状態で、他のチームと闘うことになってしまい、ダイジェストで連敗した。(アニメ版では、大人の都合等で限定条件に関する描写や一部の台詞が変更されたが、本人の悪党ぶりや能力の癖、フォローしづらい発言などは、きっっっちり、他のチームに伝わった。)
余談だが、うえきの法則の主要人物にしては珍しく過去描写が少ない。どうも、植木や佐野のように、才の変動による有名税で小悪党に目をつけられてる訳でも、ロベルトや鈴子のように才能や財産の多寡、種族の違いなどでしか、相手を見ようとしない輩にばかり目をつけられてる訳でもなかったようで、大変危険な能力を持っていながら、十団や他のチームに警戒されている描写はなし。過去背景も、あくまで他のメンバーを介して間接的に描かれている。
オブジェ(模型)を実物に変える能力
クレイジーに刃物という言葉が似合う、大変危険度の高い能力。犬・人間などの多くの生物や、戦車・ヘリといった危険性や機動力の高い物品、果ては二次元の兵器まで用意出来てしまう、多彩かつ迷惑極まりないゲテモノ。(仲間や第三者に被害が及びかねない範囲の攻撃を行うことに躊躇がないうえ、反省の余地すら殆どない分、ロベルトやカプーショよりタチが悪い。)
一歩間違えれば、自滅する危険性もあるが、そこはレベル2にて、ある程度補われている。もっとも、補いきれずに敵味方から無防備な状態で攻撃され、自分の能力の産物でダメージを受けることもあるが。
また、能力による遠距離攻撃の派手さに目が行きがちだが、下記の人物の補助抜きでは近接戦に役立つものが少なく、反射神経や体術の粗までは補いきれないため、マリリンや神様など、徒手空拳の心得のある人物には総合力が高くないことをいち早く勘づかれている。ちなみに、能力者や天界人など、人間を実物化した場合、才の数や亜神器なども反映されるか否かなどの不安要素があったが、本編では自身だけがダメージを受けた後、架空の人間を摸した模型を調達する様子がなかったため、その要素も有耶無耶になった。
・限定条件
変換したい模型で遊ぶこと、言い換えれば、能力の発動前に、短時間無防備な行動をするというもの。能力の危険性に反して条件は緩めだが、条件を満たす前に必要な物品そのものを奪われたり、罠を仕掛けられたりする落とし穴もある。その他、模型という一見調達しやすいようで、確保しやすい場所が限られている物を指定されているためか、事前準備のあるなしで、手数や多様性が大きく増減する脆さもある。
グラノチーム
リーダーであるグラノを始め、メンバーの大半が独特の価値観と少々ズレた趣味を持ったチーム。
グラノほど性格や言動の問題点の少ない人物も2、3名ほどいるのだが、一試合目にてリーダーであるグラノとともに能力名などが他のチームに伝わってしまい、グラノの愚行の巻き添えまで受けた。
・ギタール
粗暴でカラオケ好きな少年。チームメンバーの臆病な様子に対し、行き過ぎとすら思えるほどきつい発言をする一方で、特殊な植物に追いかけられている状況下で、(能力の特性を悟られる遠因になりかねないが)まっとうな発案をする一面も。良くも悪くも、そこらのイジメっ子気質の中学生と大差ないキャラだが、三次選考まで勝ち進んでもなお、この程度なのが残念。
防御性に優れているが、癖が強く弱点が少なくない能力のため、おちょくりのような嘘と、偽能力で相手を翻弄している。自ら能力を打ち明けることこそしなかったものの、植木との交戦中にペコルや森に余計な時間を割いたことで、能力の本質を悟られ、限定条件やレベル2まで全部叫ばれてしまう。
>歌声を衝撃波に変える能力(?)
限定条件などの理由で、人間に対しては効果絶大だが、応用力に乏しく、無生物や野生動物などには、防御以外に特にできる事がない。
・ムーニン
普段は俳句や川柳のように五七五で話すが、ダジャレをポエムといい、強く拘る変わり者。だが、言動は丸めで驕りが少なく、能力の練度や分析力なども高い、影の実力者。チームメンバーであるパステロとの連携力も確かで、ペコルにも少し慕われている。しかし、植木チーム戦時ではレベル2になってないことや、ギタールなどと離れた場所で戦うことになったのが運の尽き。連勝するとギタール・グラノに空白の才が渡ってしまうリスクを背負ってまで奮闘する理由が殆どなくなってしまい、情報量での不利なども重なって連敗した。
>ダジャレを現実に変える能力
一見、植木や森の能力に負けず劣らずシュールな名前だが、自己強化や投擲妨害、回避不可攻撃まで行える、強力で柔軟性もある能力。限定条件は、対象を笑わせること。味方の補助抜きでは満たしにくいように見えるが、本人の頭脳と能力の抜け道によって、カバー可能。
ただ、一撃一撃の威力は低くないが、他の参戦チームに比べると大人しめで、グラノの失敗やペコル離反による火力不足までは流石に補えない。また、能力を連発するのには少々時間がかかるためか、我が強くないためかレベル2にはなっていない。
・パステロ
塗り絵に強い拘りをもつ大柄な少年。ギタールやグラノに比べると、言動や性格は丸めだが、森の時間稼ぎの際に発した言動によって、ムーニンともども激怒するシーンも。
破壊力に乏しいが、ムーニンとの相性のいい能力で佐野・鈴子タッグを相手に善戦したが、相手チームのムラの激しさと頭脳に惑わされ、敗北となった。
>ぬり絵をワープトンネルに変える能力
自身のぬり絵をワープトンネルの入口にし、自身の意図した位置に出口を設けて、相手を遠隔攻撃できる能力。この能力で相方を補助しつつ、相手側の能力発動阻止などを行った。
詳しい限定条件は不明だが、所持品などの準備不足故か、ムーニンの補助に徹しすぎたのか、筆以外のものでの攻め・ワープトンネルによる防御などといった描写は見られなかった。
・ペコル
気弱だが優しい少年。特殊な植物の弱点に勘づき、自身や他の能力者を助けるための策を講じるなど、それなりに頭がまわる。能力の相性の良さに目をつけられ、暴力と脅迫でグラノに強引に従わされている。後に植木たちの説得などにより、精神面が成長。グラノの暴力などをある程度防ぐべく、一試合目にて辞退し、間接的に植木たちをサポートした。
>写真を模型に変える能力
元々バトルに勝ち進むために選んだ能力ではなかったため、破壊や妨害などに殆ど使えないが、特殊な生物を追い払うことや、接近戦が苦手で隙だらけな人物を黙らせることには貢献した。地味に、チームメンバーの中では一度に変えられるものの個数が比較的多め。この能力によって、準備不足だったグラノをフォローしたが、その分、離脱による反動も大きかったらしく、チームメンバーの火力が減少。(おまけに天界の生物や、能力による疑似生命をあしらう手段も減った。)
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