待てィッ!!
グランヴェールとは、『魔装機神』シリーズに登場する魔装機神である。
また本項目では操者であるホワン・ヤンロンについても解説する。
機体概要
炎の精霊グランバと契約した炎の魔装機神で、精霊は炎系の高位「炎」を司る。フル改造により炎系聖位「光」となる。
真っ赤な色をしたデザインは他の魔装機神と比べると直線的で、両肩には龍を思わせる意匠が施されている。
荒々しい炎のごとく、攻撃に特化している機体で、参戦した作品ではアタッカーとして使われることが多い。反面、他の魔装機神に比べて装甲が薄く防御力が脆弱であるという弱点がある。
武装・必殺技
搭載武器
- パルスレーザー
両肩にある砲門から発射されるレーザー兵器。旧シリーズにのみ登場。 - プラズマソード / フレイムカッター
近接格闘用の実体剣。『LOE』ではフル改造によりフレイムカッターにランクアップ、燃え盛る炎の剣に変化。
『α外伝』ではフレイムカッターが標準装備となっており、戦闘アニメでは斬った相手に対し炎で文字が表示される演出が用意してある。攻撃を回避されたときの「避」の文字は涙を誘う。 - ファミリア / ハイファミリア
魔装機神に共通する武装で、グランヴェールに搭載されているのは1基。
ブーメランを思わせる三日月型の形状で、相手を切り裂くように攻撃する。
「お呼びですか、ご主人様!?」 - メギドフレイム
火柱を直線状に発生させ広範囲を攻撃する武器。射程距離内に任意で攻撃範囲を指定できる、変り種のMAP兵器である。終点を設定すると、グランヴェールと設定したポイントを結ぶ線上にグランヴェールから火柱が伸びて、その間にいる敵を火炎で攻撃する。
火柱の伸びる方向や射程をある程度自由に設定できるため、使い勝手の良い性能となっている。
また、MAP兵器は他の魔装機神と同様にグランヴェールにも搭載されている。 - 中性子ビーム / 中性子レーザー
文字通り、中性子による射撃兵器。こちらも旧シリーズでのみの登場で、作品によってはビーム兵器に分類されていたりしなかったりする。 - 光焔万丈 / 破邪光焔万丈
『ROE』の中盤でヤンロンの撃墜数が一定以上だと習得。
手に発生させた炎をぶつけるというシンプルな武装。
破邪光焔万丈では両手に発生させた炎を一つにして発射するようになる。
ランクアップすることで命中率補正が-25%から+20%と
異常な伸びを見せる上に、弾数増加や消費MG減少など至れり尽くせり。
気力制限も無いので非常に強力かつ便利な武装となってくれる。
劇中でもミオが説明しているが、光焔万丈とは「勢いがあって立派なこと」のたとえ。 - カロリックスマッシュ / 電光影裏 / 電光影裏春風斬
両肩の龍のような形状の砲門の口を開き、そこからカロリック(熱素)のエネルギーを発射する武装。
中の人と発音の関係でどっかの星の流派の奥義に聞こえるかもしれないが、気のせいである。
フル改造してランクアップすると電光影裏に変化する。
『ROE』では初期から電光影裏となっており、ランクアップすることで電光影裏春風斬に変化する。
電光影裏では龍の形のエネルギーを発射していたが、
電光影裏春風斬では龍に乗って突撃し、手刀による二連撃で敵を縦に三分割する。
格闘武器に変化してダメージが大幅に上昇するので、こちらもランクアップを推奨。
ちなみに「電光影裏春風斬」とは南宋時代の祖元という僧が
敵国の兵士に囲まれて刀を突き付けられた際に唱えた言葉で、
「自分にはその刀も自分自身も、この世の全てが空に思えるので執着するものはない。
その刀で斬られようと、それは稲妻が春風を斬るようなものであり、無意味だ。」という意味。
戦闘アニメ中のヤンロンの台詞「乾坤~」はその全文である。
合体攻撃
- 太極陰陽破邪法
グランヴェールとガッデスがそれぞれ生成した魔法陣を重ね、
炎と水流を同時に繰り出し敵を攻撃する。
クロスマッシャーとかトゥインロードとか言わないであげて!
尚、読みは「たいきょくおんみょうはじゃほう」ではなく「たいきょく"いんよう"はじゃほう」である。
必殺技
- 火風青雲剣
「火気、金に克ち、地を覆え! 臨・兵・闘・者・皆・陣・列・前・行ぉぉっ!!」
臨・兵・闘・者・皆・陣・列・前・行の九字を切り精神統一した後、一気に斬りつける。斬られた敵は跡片もなく燃え尽きる。
『LOE』では威力や必要気力等に優れているうえ、他の必殺技と違い必ず取得するために大変使い勝手がいい。
α外伝でも登場するが、グランヴェールの格闘武器はこれ以外にはフレイムカッターくらいしかないので、威力を底上げしたければフレイムカッターを重点的に使用してヤンロンの格闘能力を強化しなければならないのが辛い(当時はPPによるパイロット養成システムがまだ無かった)。
上記の感じに発音しているが、九字とは精神統一などで唱えられる物である。大事な事なのでry
余談だが、九字は本来「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」が一般的に知られているが、こちらでは「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・前・行」と唱えている。「一文字違うんじゃないか?」というツッコミも少なくなかったようだが、実はこちらは前者の九字のルーツとなった九字であり、道教研究家・葛洪が著した「抱朴子」に出てくる『入山時に唱えるべき「六甲秘祝」』として、後者の九字が登場する。そのため、実はこちらの九字も間違いではない事に留意されたい。 - 宝具火風青雲剣
「必神火帝、万魔拱服!」
機体に光を纏い、臨・兵・闘・者・皆・陣・列・前・行の九字切りながら敵を攻撃。
「行!!」と同時に繰り出す手刀突きで炎を放って敵を吹き飛ばし、
その炎の中に現れた火風青雲剣から伸びた長大な炎で敵を斬りつけ、焼き尽くす。
(*魔装機神Ⅱのネタバレを含みます)
『ROE』の南部ルート終盤のイベントで自動習得する。
南部ルートはヤンロンとエルシーネの関係を中心に事態が展開するためヤンロンルートと
呼ばれることもあるが、この宝具火風青雲剣の習得イベントがそれに拍車をかけている。
流石にポゼッションしたサイバスターには及ばないものの、作品中最高クラスの攻撃力を誇り、
シナリオ的にもマサキや謎の女性の発言などからポゼッションに極めて近い状態になっていると推測される。
ホワン・ヤンロン
中国語表記:黄 炎龍
CV:井上和彦
24歳の中国人。他の魔装機操者らと同じく地上から召喚された人間で、地上にいた時は体育教師をやっていた。そのせいか、故事成語に詳しく諺や名言を交えた説教が得意。自国の古人である孫子の兵法に始まり、アメリカ科学ジャーナルの古い記事の記述に至るまで見識は広い。きっとこの大百科記事も見てるに違いない。
そんな彼の最大の特徴にして究極の奥義、それは彼のファミリアであるロデ・・・ランシャオとのコンビ説教である。
曰く「説教のフルカネルリ式永久機関」。誰がうまい事言えと。
例:マサキが調子に乗って悪さをしでかしたら正座でコンビ説教を五時間された事がある。
説教を止めた理由は「喉が渇いて目を離した瞬間逃げられたから」
こんな筆者も彼に一度は説教されてみたいドMだが、正直一回で良い。
まあとにかく、魔装機神パイロットの中である意味最も恐ろしい人。
ランシャオ
ヤンロンに仕えるファミリア。青がかった黒色の体色をした豹の姿をしている。声優は野田圭一氏。
ロデム?バビル2世?何の事でしょうか?
ヤンロンに忠実に仕えており、口調もまた懇切丁寧。
主な役割は、戦闘時にグランヴェールのレーダーを管理する事と、ヤンロンが説教中に疲れた時に代わりを務める事。
関連動画
関連項目
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