グレートゼオライマーとは、『スーパーロボット大戦J』で登場した単機でならスパロボ史上最強クラスの機体である。
概要
ゼオライマーについては「冥王計画ゼオライマー」および、登場機体「天のゼオライマー」を参照されたし。
グレートゼオライマーは大破したゼオライマーを改造し、全ての八卦ロボの必殺技を次元連結システムにより無尽蔵に使えるようにしたものである。
元々、鉄甲龍との最終決戦において敵の首領・幽羅帝は八卦ロボの能力を集約した兵器「ハウドラゴン」に乗って挑んでくる。そしてそれを撃破するとゼオライマーも大破してしまい、ハウドラゴンの残骸パーツを使ってゼオライマーを修復すると言うイベントがある。
しかし後述の条件を満たしていると、ここで幽羅帝が乗ってくるのがハウドラゴンではなく「グレートゼオライマー」(未完成)に変わり、修復後のゼオライマーがグレートゼオライマーに変わる。
(未完成)と言うのは、マサキのいない鉄甲龍には次元連結システムに関する技術が無いため、八卦ロボの集約とは言ってもゼオライマーの天の能力だけ欠けている状態だからである。
オリジナルのゼオライマーを元に機体を改修した結果、欠けていた次元連結システムを備えた完成版グレートゼオライマーが完成するのである。
なお上記の通りイベント自体は元々存在するものなので、MAPとMAPの間のストーリーパートにはハウドラゴンの残骸を使ってどうのこうのと言う会話があるが、グレートゼオライマーを出したルートであってもストーリーパートではハウドラゴンの話が出てくるため、会話の内容に少し矛盾が生じてしまう。(グレートを出した場合、鉄甲龍は最初からグレートを開発していた事になりハウドラゴンはそもそも存在しなくなる)
風のランスターの「デッド・ロン・フーン」、月のローズセラヴィーの「Jカイザー」、雷のオムザックの「プロトン・サンダー」、地のディノディロスの地震攻撃と山のバーストンの核弾頭ミサイルを同時に放つ「アトミック・クエイク」の他、2体に分身することで火のブライストと水のガロウィンの合体攻撃「トゥイン ロード」までも使用可能。
メイオウ攻撃もより強力な「烈メイオウ」となっており、使用するとOVAラストシーンを彷彿とさせる、衛星軌道外から観測できる程の巨大な爆発描写が展開されるという、正に「究極の八卦ロボ」と呼ぶに相応しい機体になっている。
元々はOVAスタッフによる、「八卦ロボ全部合体させようぜ」という遊び心から生まれたちゃんとした設定画すら無い存在であった。
時を経て、ゲーム『スーパーロボット大戦J』において、製作スタッフがわざわざOVAのメカデザイナーの人にお願いして描き下ろしてもらい、日の目を見ることになる。
かくしてスパロボJに隠し機体で参戦したところ、そのアホみたいな機体性能により最終ステージを一機でクリアできるほどのバランスブレイカーとなった。
ちなみに取得方法は
この二つである。
分岐に気をつけていれば難しい条件ではないが、他の様々なフラグを放棄する事になる。とはいえ、それに関しては違う周回でそちらを選べば良いだけであり、さしたる問題ではない。
むしろ問題は、グレートにならずとも強力なゼオライマーを、中盤まで強制出撃でしか使えない、と言う点だろう。
その後『スーパーロボット大戦Card Chronicle』に登場した際は、ゼオライマー自身に隠されていた力という扱いになりゼオライマーから変身(変形?)する形でその姿を現すようになった。
武装の詳細
武装は全て八卦ロボが使用していた必殺技のみで構成されている。
格闘武器
- デッド・ロン・フーン
- (消費EN10、攻撃力3800、射程移動後1~5、命中補正+20)
- 風のランスターの武器。
低燃費且つ最弱の武装なのにフリーダムのハイマットフルバーストより強い。
キラも涙目である。 - トゥインロードと同様に移動射程に対応しており、低燃費で威力面がオミットされている代わりに、こちらは射程が長い。
- 相手が全力で逃げようが、移動後に一発見舞う。※グレート自体は移動力が低いので、射程8以上の超遠距離攻撃を行える武装でもある。
- プロトン・サンダー
- (消費EN50、攻撃力5000、射程2~7、命中補正+10、必要気力130)
- 雷のオムザックの武器。アニメでは大艦隊を灰にした。
- ちなみに未完成時はハウドラゴンと同じくオメガ・プロトン・サンダー名義。味方で使う際は名前こそ戻るもののオメガ・プロトン・サンダー同様にオムザックの2倍分攻撃するので、恐らく使用しているものは変わっていない。
射撃武器
- アトミック・クエイク
- (消費EN20、攻撃力4100、射程2~7、命中補正+20)
- 山のバーストンの核ミサイルと地のディノディロスの地震を同時に行う攻撃。
大地を割る巨大地震を贅沢にも足止めに使い、その上から核ミサイル12発を叩きこむ。
敵さえ倒せれば環境など知ったことではない。それがゼオライマーである。 - ちなみにスパロボJの世界観にはニュートロンジャマーがあり核は使えないはずなのだがそんな設定どこ吹く風。バーストンが元々はマサキ設計の機体なのできっちり対策していたのだろう。
- トゥインロード
- (消費EN30、攻撃力4400、射程移動後1~3、命中補正+20)
- 「次元連結システムのちょっとした応用」で2体に分身。
そのまま火のブライストと水のガロウィンの合体攻撃を再現する。
ハウドラゴンですら片腕それぞれの偏差射撃で無理やり実現したのに、こっちは両腕フルスペック攻撃と、努力を足蹴にする。 - Jカイザー
- (消費EN40、攻撃力4700、射程3~8、命中補正+10、必要気力120)
- 月のローズセラヴィーの武器。「チャージなどさせるものか」で有名。
次元連結システムがあればチャージなど必要ない。
マサキ「チャージなどするものか」
ちなみに、単体攻撃では最長射程の武装である。もっとも他の攻撃も大体6か7はあるため、格闘(プロトン)で殴るか、核地震(射撃)で灰燼に帰すか、遠距離からちまちまする奴をこれで消し炭にするかの選択式となる。 - 烈メイオウ
- (消費EN80、攻撃力6000、射程1~6、命中補正±0、必要気力140)
- (MAP兵器、消費EN100、攻撃力5300、射程1~6 命中補正±0、必要気力150)
- ゼオライマーのメイオウ攻撃のグレート版。はっきりいって強い。それ以外の説明が必要ないほどの強さ。おまけに爆発で地球がヤバイ。
ENが毎ターン回復するので多少は連発しても全く問題が無い。
MAP兵器版も鬼。
ニルヴァーシュの凶悪MAP兵器のセブンスウェルと違い連発できる。
機体性能
装甲、運動性は並のスーパーロボットと同じくらい。
HP回復(小)、EN回復(大)、分身、バリアとゼオライマーのころから変わらないが、武装から無消費武器である格闘がなくなっているので単機特攻の際にはEN切れに充分注意すること。
・・・といっても、上記のとおり風でも十分脅威の威力であるため、無駄にバリアや烈メイオウをばかすか打たない限りは気にしなくてもよい。強めの攻撃だけバリアして攻撃反撃しているうちに雑魚は減っていく。
移動がワープになり地形適応もオールAになったので、かなり快適に動かせる。
次元連結システムはユーザーが思っているよりも応用できるようだ。
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関連項目
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