グロース・シュトラールとは、「鋼鉄の咆哮」に登場する超兵器である。
概要
鋼鉄の咆哮2において初登場した超兵器。肩書は「超巨大レーザー戦艦」、名前を直訳すると「大光線」となる。ほぼ全ての兵装を光学兵器で埋めた超兵器である。
射程の長いレーザー兵器が主力のため、距離的な死角がなく。さらに鋼鉄の咆哮の光学兵器は複雑な軌道を描くため回避が難しい。鋼鉄の咆哮には「電磁防壁」という補助兵装があり、搭載する事である程度光学兵器の威力を緩和する事が出来るようになる。これがなければ、グロース・シュトラールに対する勝ち目はほぼない。しかし装備したからといって完全に防げるわけでもない。
名前からして、初代に登場した巨大戦艦「ナハト・シュトラール」の後継であろう。武装のγレーザーと小型レーザーは引き継がれており、艦首に装備された大型兵器など、デザインも所々似ているのがわかる。
グロース・シュトラールがベースとなったのか、後に登場するムスペルヘイム級やヴォルケンクラッツァー級はグロース・シュトラールにどことなく似ている。そのことからファンの間では「ヴォルケンクラッツァーのプロトタイプではないか?」ともよく言われる。PS2版では超巨大航空戦艦ムスペルヘイムの中央戦艦船体としても登場するが、グロース・シュトラールが合体しているのはPS2版シリーズのみであり、PC版の鋼鉄の咆哮2および鋼鉄の咆哮3では全く別の、グロース・シュトラールに似ただけの超兵器なので注意。
またPS2シリーズは海外版が出ており、グロース・シュトラールは「Trollslegur」という名前に変更されている。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー
グロース・シュトラール
Eエリアのラスト、「紅に染まるフォークランド」にてシリーズ初登場する。ドイツがグロース・シュトラール率いる艦隊で、フォークランド諸島を占領していたイギリスの巨大戦艦を一瞬にして撃沈し、同島を奪還した直後の戦闘となる。
速力はやや速めの41kt、武装は小型レーザーと拡散荷電粒子砲、広範囲を攻撃するαレーザー。中破したあとは、3本のレーザーが収束するβレーザー、8本に別れ広範囲を攻撃するγレーザー、名前はふざけているのに性能はマジの敵を挟み込む「カニ光線」などを撃ってくる、実弾兵器はミサイル発射機のみである。
武装を見るからに電磁防壁は必須であるが、低レベルの電磁防壁Ⅱ程度だとそこそこダメージとなるので、油断は禁物である。さらにグロース・シュトラールは艦隊を組んでおり、あの最強の通常戦艦である「レーザー戦艦H51級」、最強の重巡洋艦「レーザー巡洋艦グングニル級」とビスマルク級以上の通常戦艦2隻の合計6隻の艦船と艦隊を組んでいる。この通常艦艇をどれだけ素早く撃沈できるかも鍵である。
余談だが、グロース・シュトラールのカニ光線はカニの形をしているわけではなく、しっかりと円形上の光学兵器ジェネレーターに収まっている模様、プレイヤーにも使わせてもらいたいものである。
改グロース・シュトラール
Fエリア、「ノルウェイに棲む巨大な魔物」にて登場。謎の巨大戦艦がノルウェイに潜んでいるとの情報を受け、第零遊撃部隊が調査しに出撃する作戦である。
速力は50ktを超えるまで機関が強化されており、対56cm砲防御と1.5倍近い耐久力の他、αレーザーⅢや拡散荷電粒子砲Ⅲなど各種レーザー兵器の射数、性能が向上している。特にβレーザーⅢは電磁防壁Ⅳ程度でも直撃で2割は持っていかれる。改グロース・シュトラールのレーザー兵器は非常に高出力のため、同じβレーザーⅢであってもプレイヤーのものより威力が高い。どれだけレーザー兵器の直撃を避けられるかが鍵であろう。
改グロース・シュトラールが長期間発見されなかった原因は、フィヨルドの奥深くに隠されており、なおかつ機関停止で超兵器ノイズが出なかったためである。これにより機関停止状態では超兵器ノイズが発生しないことが判明した。
ちなみに第二次世界大戦のドイツの戦艦ティルピッツは、攻撃を受けて損傷して一時航行不能となった上に、修理完了はフィヨルド内から出港せず温存されていた。しかし、撃沈されるまでチャーチルが戦艦を脅威とみなし、対抗戦力を本国に貼り付け続け、結果として英海軍の前線戦力を長期間減少させ続けたという。改グロース・シュトラールの設定はこのティルピッツから来ているのではないかとも言われている。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー エクストラキット
グロース・シュトラール
改グロース・シュトラール
γエリアに登場、表示名は「グロース・シュトラール」であるが、性能は明らかに改良型である。
友軍艦隊が改グロース・シュトラールの追撃中に戦闘となるため、自艦隊+友軍艦隊との共闘になる。友軍艦隊は電磁防壁がないためすぐやられるが。ここまで来たプレイヤーならさほどの脅威にはならないだろう。
グロース・シュトラール撃沈後にはレールガンを装備した「電磁砲戦艦」の艦隊が登場するので要注意。
鋼鉄の咆哮3 ウォーシップコマンダー
『・・・良くここまで来たな。この艦の実戦訓練の相手になることを光栄に思え!』
Kエリア、「討伐する者 される者」にて登場。ティレニア海の連合軍の艦隊を全滅させた超兵器である。
基本的に前作と変わらないが、同様に艦隊を組んでおり、登場時期ゆえに性能は高い。高性能の電磁防壁は必須である。グロース・シュトラールのミサイル発射機は対潜攻撃も可能であるため潜水艦で挑む際は注意しよう。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップガンナー
こちらもまたPC版の鋼鉄の咆哮2と性能は変わらないが、αレーザーのエフェクトが変更されており回避が容易になった。さらにカニ光線が電磁防壁に命中しても消えなくなり、多段HITで一気に体力を削られるようになっているので注意が必要。そして最大の脅威は異常なまでの体力である。
ただしPC版と違い電磁防壁の性能が高いため、光学兵器が命中しても蚊に刺された程度のダメージとなることが多い。「電磁防壁があればグロース・シュトラールは無力化できる」という話はこのあたりから来ていると思われる。
また、ムスペルヘイムの中央部分としても登場する。PC版同様、武装はプラズマ砲がメインになっている。デザイン上は艦尾にウォータージェットが追加装備されている点が変更されている。
鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー PS2
Dエリアにて登場。
性能は変わらないものの登場時期が早まり、電磁防壁がまだ開発直後での戦闘となるためかなりの強敵になる。特にWSGで仕様変更されたカニ光線が非常に強く、αレーザーがまたしても変更され、鋼鉄の咆哮3の反物質ビーム砲のような衝撃波を起こす性能になっている。
高性能の電磁防壁を開発するには時間がかかるので、電磁防壁管理艦を連れて行くのが無難であろう。(99%カットなので簡単に勝ててしまうが)
前作同様ムスペルヘイムの中央部位としても登場する。
ウォーシップガンナー2 鋼鉄の咆哮
ゲーム後半に登場。
レーザー戦艦という肩書きは変わらないが、過去作全てで搭載していたαβγのギリシャ文字レーザーは全て撤去され、光学兵器は荷電粒子砲と拡散荷電粒子砲くらいになっている、そのためあまり撃ってこない。艦橋大破、もしくは耐久力が低下すると暴走状態になり。光子榴弾砲を放ってくるようになる。
さらにムスペルヘイムとの繋がりにも変化があり、PS2版の前作までは「グロース・シュトラールを改装した超兵器」がムスペルヘイムであったが、WSG2では「グロース・シュトラールの試作艦」がムスペルヘイムという設定になっているようだ。
PS2版が、なんとも微妙な性能なのに対して、PSP版では100cm砲を装備していた初代のナハト・シュトラールにでも憧れたのか、何を思ったのかグロース・シュトラールが100cm砲を搭載しており、ゲームのダメージ計算が変更されたため、直撃で9割は持って行かれる。さらにスタート地点ですでに100cm砲の射程圏内に入っているため、敵艦を拝むどころか、ステージ開始直後の兵装選択中に直撃し訳も分からずゲームオーバーも珍しくない。仮にもレーザー戦艦だろお前。
以上のことからPSP版では「ナハト・シュトーラルの再来」とも言われているとか。
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関連項目
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