ケムリクサ11話ショックとは、アニメ「ケムリクサ」11話放映後に起こった反響を指す言葉である。
概要
警 |
ここから先、ネタバレ成分を多く含んでいます。 その辺気にするヤツはとにかく逃げるんだナ! |
アカムシの発生原因となっている赤い木を倒すため、長らく旅を続けてきたわかば達。目指していた場所はついに目の前となったが、本拠地に乗り込む前にできることは全部やっておきたいとわかばは話し、りんの記憶の葉を操作したいと申し出る。
りんの記憶の葉を操作すると、りんの視界に過去の記憶が投影された。そこに映されていたのは、りん達を作ったさいしょのひとである「りり」と、ケムリクサの研究をしている「ワカバ」の姿。ワカバはケムリクサを用いて星の文化財の保存に携わっており、りりはその過程で生き返った人物であると判明する。
しかし、りりが無理をするワカバを心配し、休ませてあげようと思い作った「ケムリクサを抑制するケムリクサ」である赤いケムリクサが状況を一変。りりの想像を超えて暴走し始めた赤いケムリクサに、ワカバの対処も通用せず、ワカバは最後には自らを犠牲にしてりりを守った。
大好きなワカバにもう一度会うため、二人を阻む青い壁を動かすため、りりは自身に命がけでケムリクサを使うことを決意。
こうして彼女は分裂し、りん達が生まれたことが判明。11話専用の特殊EDが流れ始める。
そして、EDが終了した後のCパートで、りんは見知った記憶をわかばに伝えようとしたが……そこにいたのは、赤い根に身体を貫かれ、血を流すわかばの姿だった。実は回想の中で「りんさん逃げて!」と叫ぶのが聞こえる部分があるのだが、りんは投影されている記憶を見ることに集中していて、気づけなかったのである。
11話はここで終わり、長い長い一週間が始まった。
なお、本記事が執筆されてしまうほどに11話が話題になったのは、ラストの衝撃的な展開だけが原因ではない。
これまでの細かな伏線や謎が一気に回収され、世界の秘密と物語の根幹が明らかになったこと。1話のりんが「毒」を受けた場面をはじめとした、数々の描写に込められた真の意味が判明したこと。今まで毎回のように見ていたEDが、ここにきて全く新しい印象をもたらしたことなど、まさに最終回に近づいていることが体感できる素晴らしい内容になっていたことも重要なファクターだろう。1話から10話までを見直すと、11話の内容に対応する演出・伏線が非常に多く、数多くの視聴者を唸らせている。
放映後も反響は止まず、Twitterではトレンドランキング1位になり、11話を題材にした二次創作イラストが爆発的に増加。Yahooのリアルタイム検索でも話題のキーワードで1位となった。AmazonのDVDカテゴリーの売れ筋ランキングでは、今作の円盤が上位を独占。最終話の配信・放映直前に行われた6話~11話の振り返り一挙放送では、「1:とても良かった」が98.7%を記録した。
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監督を務めているたつきは、以前にも「けものフレンズ」にて「けもフレ11話ショック」を引き起こした人物であり、ネット上では「たつき監督を信じろ」等希望を持つ視聴者もいるが、世界観がけもフレとはかなり異なるため、悲観的な見方をする視聴者も少なくない。
なお、「ケムリクサ」はニコニコ動画では全話有料配信のみであるため、ファンは監督の前作である「けものフレンズ」の無料配信されている第1話に集まり、「けもフレ11話ショック」の際と同様にあらゆるものに助けを求める光景がまたも繰り返された。
最終話放映後には、プライム会員専用で「ケムリクサ」全話見放題配信をしていたAmazonが、1~11話を3月28日14時から29日いっぱいまでの期間限定でプライム会員以外にも開放。11話ショックが話題になったことによる注目度の高さに加え、放映日に12話を正規の配信時間前に誤配信してしまったお詫びも兼ねていると推察されるが、上記の通り本作最大のクリフハンガーで終わる11話まで無料(12話はプライム会員にならないと見られない)という采配には、素直に感謝と賞賛の声があがる一方で、11話ショックを体験した視聴者からは「商売上手」「鬼の所業」いった声が笑い混じりにあがった。
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