※※注意※※ この記事は、FGO第2部6章についてネタバレしています。 続きを読む方は注意してください。 |
ケルヌンノス(Fate)とは、『Fate/Grand Order』に登場するキャラクターである。
概要
第2部第6章『星が生まれる刻』に登場する、ケルト神話の冥府神にして獣神。しかし、ほとんど伝承が残されていない謎多き神でもある。
6章においてその存在は示唆されていたに留まっていた。とある大穴に星を呪うほどの大規模な呪詛を放つ、ブリテン異聞帯創世にまつわる古代神の亡骸。その禍々しき存在こそがケルヌンノスであり、モルガンはこれを打ち滅ぼすべく様々な策を講じてきた。本格的に姿を現すのはブリテンが崩壊を始めた終盤から。
モルガンの死を皮切りに、混乱が加速する一方のブリテン。そんな中でキャメロットの大穴より『呪いの厄災』として出現。それに呼応するかの如く、今まで封じられていた厄災も覚醒を果たしてしまう。その威容(?)から放たれる夥しい呪詛を前に、幾度も絶体絶命の窮地を乗り越えてきたカルデア一同すら戦慄してしまうほど。幸い、マーリンの介入により一時的に難を逃れる。
ケルヌンノスへの対抗策を手にすべく、マーリンの導きにより楽園へと誘われることに。そこで待ち受けているのは、この異聞帯の真実と過酷極まりない試練。それらを乗り越えてなお、哀しき災厄と成り果てし者たちの討伐と終止符打つべき因縁、そして切なくも優しい別離が待っている。それらを経てようやくこの『呪いの厄災』となり果てし祭神との直接対決となる。
その御姿
恐ろしいまでに白くてモフモフ!!!
ましてやスーモでもモリゾーでもないし、ましてやトトロでもない。
これまで禍々しく語られていただけあって、まさかポ〇モンに紛れ込んでいても全く違和感のないほのぼのとしたお姿に多くのマスターたちは別の意味で度肝を抜かれたことだろう。
そして何よりもとてつもなくドデカい。もはやこれ以上はないというぐらいドデカすぎる。それは全長も体積も計測不能な上に、視認できる部分だけでも2キロメートル以上という規格外。もっとわかりやすく言うならば、あのキングプロテアが宝具を発動してようやっと同じくらいの大きさになる、と書けばそれがどれほどか想像に苦しくはないはずだ。
ただ、賢人グリムによれば「ここまで"変わっている"とは聞いてねえ。」とのこと。もっとも、この姿と壁画に描かれている姿との大きな違いはなく、またカルデアの前に姿を現したケルヌンノスは呪いによって腐肉が肥大化した状態である。なので、おそらくは元々ここまでの巨躯の持ち主ではなかったと思われる。なんて思っていたら、後に明らかになった設定画にてそこそこマッシブなヌンノス様のお姿が明らかとなる。シシ神様だ、これ。この設定画であれば、先の発言も頷けるというもの。なお、これより以前の初期案ではより厄神ないしは祟り神といった要素の強いデザインとなっている。それでもジブリ作品に放り込んでも違和感のない良デザイン。
ともあれ、その見た目に違わぬ温厚な気質の持ち主であり、このために多くのマスターたちの心を鷲掴みにしてしまった。結果、もはやゆるキャラ同然の存在と見なされるに至り、勝手に一人称が「ぬん」語尾が「のす」というなごみ系へと変貌させられてしまう事態に。まさに無辜の怪物ならぬ無辜のゆるキャラ。
また、とある理由からトリ子こと妖精騎士トリスタンと共に描かれるファンアートも多く存在する。そして2021年のハロウィンイベントにて新たに実装された礼装の中「翡翠の髪状」の背景をよく見ると、ケルヌンノスのぬいぐるみを抱き抱えているトリ子の姿が確認できる。もはや公式が侵食されている有様。なおかつ、お母様と一緒に描かれている様子にほっこりした人も大勢いるんだとか。大変ありがとうございます!!!
・・・・・・ていうか、ドスケベ礼装が誰かをこんなに幸せにする日が来るなんて・・・。
ともあれ、凄まじいインパクトを与えると共にのほほんとしたマスコット的な雰囲気に癒しをもたらした我らがヌンノス様。だが、このありがたい神様がお与えになられたインパクトはこれだけに留まらない。
それが、ああ・・・・・・まさかあんなことになるなんて誰も思わなかったろう・・・・・・。
誰もが痛罵したであろう異聞帯の妖精たちに勝るとも劣らない苦しみを味わうことになるなんて・・・・・・。
能力
「呪いの厄災」と称されるだけあり、凄まじい呪詛を振りまく。それは無尽蔵に湧いてくる禍々しい黒い腕という形で視認できる。その威力は・・・
- モルガンが対抗策としてキャメロットに設置したロンゴミニアド12基全てを一瞬で破砕。
- ビースト形態となったコヤンスカヤを撤退に追い込む。
- ケルヌンノスの呪いを防ぐ目的で聖域を展開した賢人グリムが呪詛の跳ね返しを喰らい深手を負ってしまう(ただし呪い自体は防げている)。
・・・といった具合に、もはや何の冗談だと言いたくなるような威力。また、完全に打倒するためにはその巨体の中にある神核に決定打を叩き込まなければならない。なお、その大きさは恐ろしくちっちゃいが、これもケルヌンノスが肥大化してしまった証左なのかもしれない。そのためには呪詛の塊同然と化している分厚い腐肉を削り取らねばならないのだが、途方もなく分厚すぎて生半可な攻撃では通用しないのはもちろんだが、その再生速度も尋常ではない。しかも、こちらの攻撃を上回る速度で呪いが溢れ出してくる様はもはや理不尽の極み。
そんなケルヌンノスとの対決は、ストーム・ボーダーの甲板上に立った状態でケルヌンノスの周囲を旋回しながら行われる。断じてヌンノス様が回っているわけではない。あと、宝具次第では全身を拝めます。
以下は使用スキル。
- パッシブスキル
精神汚染(妖精) 永続バフ
〔妖精〕に対する弱体付与率をアップ呪腐肉層 永続バフ
全ての攻撃に対する耐性を得る〈〔呪層〕状態の数だけ効果がアップ〉
&弱体状態の数に応じて自身の攻撃力がアップ
&行動不能を受けなくなる
&弱体解除無効状態を付与呪層生成 開始時使用
自身に毎ターン発動(呪層付与)を付与(永続、解除不可)
&毎ターン終了時、自身に〔呪層〕状態を付与
攻撃時発動(呪層付与)を付与(永続、解除不可)
&攻撃時に中確率で自身に〔呪層〕状態を付与
呪層を付与×7呪層 被ダメージ時に以下の状態を付与(永続、解除不可)
自身の〔呪層〕状態を1つ解除。
&自身のHPを回復(+10,000)
味方単体に〔呪層汚染〕状態(3T)を付与
&防御力ダウン(3T)
味方全体に呪いを付与(-500・5T)呪層汚染 毎ターン終了時、自身のHPが減る(-1,000・5T)
※合計で一度にHPが減る呪いと違い、デバフアイコンの数だけ1,000ずつ減少する。ガッツで復活した後も、アイコンが残っていれば減り続ける。 - スキル
グレイマルキン:A 自身の攻撃力をアップ(3T)
&無敵状態を付与(1T)妖精吸血:A 味方単体のHPを吸収する(±2,000)
&NPを減らす(-20%)+自身のチャージを1増やす呪詛集約 味方単体に呪い状態を付与(-100・10T)×3
&遅延発動(呪い吸収)を付与(1T・解除不可)
味方行動終了時に自身を除く味方全体から呪い状態を吸収する呪層吸収 自身の〔呪層〕を1つ解除
&HPを回復(+10,000)
&チャージを1増やす呪層感染爆発 自身の〔呪層〕を3つ解除+味方全体に〔呪層汚染〕状態を付与(5T)
&呪い状態を付与(-1,000・5T)
&呪厄状態を付与(100%・5T)"いかないで" チャージ攻撃
味方全体に攻撃
&呪い状態を付与(-500・10T)
&呪厄状態を付与(100%・3T)+自身に〔呪層〕状態を付与 - ブレイクスキル
広域魔力汚染 1回目
味方全体に宝具封印状態を付与
&スキル封印状態を付与(1T・解除不可)呪層急速再生 2回目
自身のクリティカル発生率をアップ(永続・解除不可)
&〔呪層〕を付与×5呪層再生加速 3回目
味方全体に毎ターンNPを減らす状態を付与(-10%・10T・解除不可)
+自身に〔呪層〕を付与×7
もはや理不尽と不条理のフルコースと言わんばかりの天元突破した難易度。それはあのデメテルを上回るルナティックぶりどころか、多くの攻略サイトが屈服してしまったことでコンティニュー推奨と明言するほど、と記せばそれがどれほどのことか理解しやすいだろう。というか文字にしている時点で頭おかしくなるかと思ったわ!つーか"解除不可"とか"呪"とかがイナゴ同然に大量発生している文面でゲシュタルト崩壊起こすわ!!!
そもそも・・・・・・
- HPのゲージ×4でそれぞれ約17万、24万、34万、53万と法外限りなし。
- クラス:バーサーカーなので攻撃力半端ないのに、基本的に全体攻撃しかしない。
- ↑しかも某モルガンの娘さんのスキルのせいで攻撃力が倍率ドンなことに。
- しかもデバフによる足止めはほぼ意味なし。
- あと攻撃してくる時はおくちが開くよ。
・・・・・・とこの時点で泣きたくなる。なので体力ない面々は簡単に沈む。よって自然と参戦メンバーは厳選されることに。この時点で出鱈目じみているのに、更に呪層を主軸とした攻防一体の暴威は凄まじいことこの上なし。
具体的には・・・・・・
- 削っても削っても減る気配のない呪層&HP。だって回復速度が異常だもん。
- 逆にこっちは呪いやら呪層汚染やらのデバフの疾風怒濤でガリガリ削られる有様。
- 凶悪という言葉すら生温いブレイクスキル×3で超簡単にひっくり返る形勢。
- ブレイクすればするほど増えていく行動回数。
・・・・・・とこんな感じで絶望しかない。下手に持久戦に持ち込めばあっさりとジリ貧に追い込まれることは請け合いだろう。その上、状態異常に対する対策を怠ってしまえばこれまた轟沈。故に、現状ゲーム中最大規模の最難関と化してしまっている。そして何より恐ろしいのは、この異聞帯を乗り越えた先のシナリオにアイツが控えているという果てしないまでの冷厳な事実・・・・。
無論、対抗できるサーヴァントがいないわけではない。ただ、そういったサーヴァントは片手で数えられる程度しかいないばかりか、持っていなければやはりコンティニューする以外に道はないのも事実。というか、もはやコンティニュー前提の戦闘としか思えないのは気のせいだろうか。完結記念と称して霊脈石の期限延長などが何よりの証左。いずれにしても、他の二つの厄災との戦闘はノーコンティニューで切り抜けたいところである。
とは言え、このような法外同然な難易度に心が折れてしまいそうになるだろう。そんな時、型月元祖巨大生物に敗れた際のとあるナマモノの言葉を心構えとして胸に秘めてほしい(特に三行目)。
それはそれとして、茫洋とした見た目に似つかわしくない禍々しい呪詛を放つケルヌンノス。一体、何がこの善神をこのような災厄へと変貌させたのだろうか・・・?
異聞帯創世、その真相
※※警告※※ |
そもそも、この異聞帯の成立にもあのセファールが関わっている。このセファールの打倒のためには星に鍛えられし聖剣が必須なのであるが、その聖剣が存在しなかったために蹂躙されつくした果てに発生したのがこのブリテン異聞帯の成り立ちである。その原因が聖剣を作り出す役割を担った、後にはじまりのろくにんと呼ばれることになる妖精たちがよりにもよって聖剣作成をサボって遊び惚けていたせいである。
妖精たちが異変に気付いたのは全てが終わってから。地上はすでに何もない海と化していた。流石に困り果てた妖精たちの前に現れたのが、妖精郷への逃れていたおかげで唯一無事だったケルヌンノスとその巫女。ケルヌンノスは海の波をせき止めつつ妖精たちに反省を促す目的でやって来たのだが、何も知らない妖精たちはこの事態全ての原因がケルヌンノスのせいだと思い込んでしまう。
そうして、妖精たちは祭りと称してケルヌンノスを招き、毒酒を飲ませて殺害。彼の亡骸を大地にする。そればかりか、ケルヌンノスの死に嘆き悲しむ巫女を死なないようにした上で、生きながらにその身体を裂くことで彼女を人間の素体にした。つまり、ブリテン異聞帯の人間たちはその巫女のクローン同然の存在であり、生殖能力を持たないなど本来の人類とは大きく異なる特性を持つのはこのため。
このようにして、ブリテンはケルヌンノスの怒りと呪いが降り注ぐ罪深き妖精郷と化してしまった。
確かに、妖精たちの無責任さと悪辣さは糾弾されて然るべきものであるが、ケルヌンノスの側にも全く問題がない、というわけではない。そもそも、ケルヌンノスは厄神同然の存在と成り果ててしまったものの、その在り方は曰く「妖精擁護派」であって、妖精たちに罰することはあっても断じて根絶させたいわけではない。だが、そうであるならば一定期間を経た、あるいは特定条件を満たせば許しがもたらされる、といった罪の清算の条件を与えるべきだったろう。この点は劇中の人物の何人かが指摘していた事柄であり、またかつての過ちを悔いたことで呪いから解き放たれた妖精たちの姿もあった。
もっとも、そうした善良な妖精たちは一割に届くかどうかという有様であり、むしろ思うままに自身の悪性を発散させている妖精たちが大多数というのが不幸な事実だろう。
余談だが、上述のように妖精騎士トリスタンのスキルが用いられている上に、ケルヌンノス戦のBGMが彼女との戦闘BGMがアレンジされたもの(正確には逆。妖精騎士戦は厄災戦の前哨戦という扱いであるため)であるため、大穴に落とされた彼女がケルヌンノスの神核に取り込まれた、という推察が成されている。なお、現段階では第三再臨の詳細や確定的な情報が明らかになっていないが、ほとんど状況証拠が固まっている状態である。
しかし、ケルヌンノスを打倒しても崩壊が収まる気配はなかった。何故ならば、亡骸となった後もケルヌンノスは自らを蓋として封じ込めていたからだ。
関連動画
関連静画
関連項目
- Fate/Grand Order
- 妖精騎士トリスタン
- モルガン(Fate)
- クー・フーリン(キャスター)
- オベロン(Fate)
- 巨大生物
- モフモフ
- モリゾー/スーモ/トトロ/ムック
- ゆるキャラ
- 絶望/みんなのトラウマ/無理ゲー/勝てる気がしない
- TYPE-MOON関連の一覧
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