ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境とは、1986年4月17日にバンダイより発売されたファミコン用アクションゲームである。開発はトーセ。タグなどでは「妖怪大魔境」の略称が使われている。
概要
水木しげるの漫画作品「ゲゲゲの鬼太郎」を題材にしたゲーム。ジャンルは横スクロールアクション。
主人公の鬼太郎を操作し、時には仲間の力を借りながら、立ちはだかる妖怪たちを倒していく。
後に北米版(NES)も発売されているが、タイトルは「NINJA KID」であり、鬼太郎をはじめ一部のキャラクターやBGMが差し替えられており、鬼太郎のゲームではなくなっている。ただし敵である妖怪の大半のグラフィックはそのまま。
当時は「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビアニメ第3期が放映されており、アニメ視聴者に訴求したことで累計で125万本売り上げる大ヒット商品となった。ちなみに同じ1986年にファミコンで発売された他のキャラゲー「忍者ハットリくん」「ドラゴンボール 神龍の謎」「ドラえもん」は本作と同じく100万本以上売り上げてミリオンセラーソフトとなっているが、これら3本も当時それぞれの作品のテレビアニメが放映されていた。
システム
本作では各面に「魔境マップ」と呼ばれるフィールドマップがある。マップ上にはアクションステージにあたる「魔境」、「砂かけばばあの家」、そしてボスの居城「妖怪城」がある。
魔境はマップ上に複数あり、どれでも自由に入れるが、妖怪城は面開始時には入ることはできず、いきなりボスと戦うことはできない。妖怪城に入るためには、魔境内のどこかで「水晶玉」を手に入れてクリアし、砂かけばばあに渡す必要がある。
妖怪城では魔境内で入手した武器やオカリナ(入手数に応じて3体まで仲間(ぬりかべ・子泣き爺・砂かけばばあ)を呼べる)などを使ってボスを倒せば面クリアとなる。面は全部で16あり、16面目をクリアすると1面目に戻る。いわゆる無限ループである。
魔境
魔境マップ上に複数点在するアクションステージの入口。中は横スクロールのステージで、左右の端はなくループ状態になっている。魔境のどれかに水晶玉が隠されており、手に入れれば妖怪城に行くことができる。
魔境は全部で4種類あり(四大魔境)、それぞれマップ上の外見とクリア条件が異なる。
決められた数の敵を倒したり、画面内にふわふわ浮かんでいる魂を集めたりすることなどでクリア条件を満たせば画面内に2つの扉が現れ、正解の扉を選べばクリアとなる。
逆に間違った扉を選ぶと縦スクロールステージ「妖怪地獄」の最下部に落とされてしまう。
脱出するためには最上段にいるボスを倒す必要がある。なお、魔境内に出現するお助けキャラを入手すれば、正解の扉を教えてくれる。
四大魔境
- 妖奇魔境
- 普通のアクションステージ。神社や墓場、森などが舞台になっている。
クリア条件は魂を10個集めること。 - 妖界魔境
- 足場が上・中・下と3つに分かれているステージ。ねずみ男などが登場する。
クリア条件は敵を10体倒すこと。 - 妖空魔境
- ペナンガランなどが登場する空中ステージ。一反木綿に乗り、空中を移動する。
クリア条件は敵を10体倒すこと。 - 妖炎魔境
- 鬼太郎の後を「つるべ火」が常についてくるステージ。
ステージのあちこちに蝋燭があり、つるべ火を誘導することで火を点けられる。
クリア条件は蝋燭10本に火を点けること。
この他に、四大魔境のどれかがランダムで出てくる「ミステリー魔境」も存在する。
関連動画
プレイ動画
TAS
RTA
海外版・BGM
その他
関連商品
関連項目
- ゲゲゲの鬼太郎
- ゲゲゲの鬼太郎(PS版)
- ゲームのタイトル一覧
- ファミリーコンピュータ
- バンダイ
- トーセ
- キャラゲー
- ドラゴンボール 神龍の謎(「トーセが開発してバンダイから発売された1986年のファミコンのキャラゲー」という共通点が多いゲームソフト。本作と同じくミリオンセラーを記録した。)
関連リンク
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