コピープロテクト、もしくはコピーガードとは、コピーを未然に防ぐシステムの総称である。
デジタルコンテンツの複製を防止する目的でハードもしくはソフトに搭載される。
大概は著作権の保護を目的としているが、コピー機での金銭の複写禁止などそれ以外の犯罪を防止する目的で搭載されることもある。
コピーガード、コピープロテクト、コピーコントロール、アクセスコントロールなどはほぼ同じ意味で使われており、これら似たようなものを内包する広義の意味ではコピーガードという言葉が使われやすい。しかし厳密にいうとアクセスコントロールは非常に似ているが違う意味をもった言葉である。
概要
今現在は様々なコンテンツに様々なコピーガードの技術が導入されている。しかし一昔前のコンテンツはコピーが容易であり簡単に複製が作成されていた。
例えば大昔のPCのソフトはフロッピーディスクを媒体としていたが、これはちょとした細工でコピーが容易になるため知人間での安易な配布、交換が横行していた。
また、ファミリーコンピュータという家庭用ゲーム機の元祖ともいえるマシンが存在したが、この頃からソフトを複製する機械が大々的に広告をうたれて販売されていた。これがマジコンの始まりといっていいであろう。
他にも昔の映像の記録媒体であるVHSは商用の映像作品においては複製時に映像が変化してしまうコピーガードという機能が盛り込まれてあったが、コピーガードキャンセラーという機械を用いることでそれを避けることが可能であり、この機械が堂々と販売されていた。
1990年代からは本格的に法が整備され始め、上記のコピーガードキャンセラーやマジコンのような機器の販売は規制されていく(場合によっては利用も)。
さらにPCを中心としたデジタルコンテンツの普及が爆発的に広がったため当然ながら様々な種類のコピー防止技術も生まれた。
しかし様々なコピープロテクト回避技術が次々に生み出され、それが塞がれ、突破され、その手段が公開され、また対策が立てられ、といたちごっこであるのが実情であり、その合間を縫うようにしてあらゆるジャンルのあらゆる製品がコピーされて利用されている。
中にはそのことについて罪悪感を抱いていない大人も大勢おりまれにネットやTVのニュースで取り上げられることもある。
また、前時代のコンテンツは媒体自体が時代遅れになると共に企業にとっても過去の遺物となりコピーガード技術の導入や刷新はうやむやになり、法律での包括的な保護に頼っていることが多い。
ネットミームとしてのコピープロテクト
一見すると本物の様に見えるが、実は上記の動画、「anti piracy screen」と呼ばれるネットミームで、コピープロテクト画面を再現した偽物である。「anti piracy screen」と検索するとたくさんヒットするが、ほぼすべて2020年以降に投稿された動画で、説明文には「このようなコピープロテクトは存在しません(意訳)」と書かれているとこからも、偽物であることが分かる。しかし、どの作品も再現度が高いので、視聴してみるのもよいかもしれません。
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