ゴジュラスギガとは、『ZOIDS』シリーズに登場するギガノトサウルス型格闘戦用大型ゾイドである。
キットは脚部に特殊な可変ギミックを採用しており、恐竜の姿勢における旧解釈の直立体勢と新解釈の水平体勢の両形態に変形させる事ができる。
機体解説
ゴジュラスギガ GOJULAS GIGA |
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基本情報 | |
---|---|
型式 | RZ-064 |
所属 | ヘリック共和国 |
モチーフ | ギガノトサウルス型 |
スペック(格闘モード) | |
全長 | 29.5 m |
全高 | 17.0 m |
全幅 | 不明 |
重量 | 200.0 t |
最高速度 | 95.0 km/h |
スペック(追撃モード) | |
全長 | 34.9 m |
全高 | 14.4 m |
全幅 | 不明 |
重量 | 変化なし |
最高速度 | 180.0 km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
ヘリック共和国が開発したギガノトサウルス型重戦闘用大型ゾイド。
行方不明になったルイーズ大統領が残したデータとギガノトサウルス型野生体ゾイドのコアから開発されたゾイドで、種族的にはRZ‐1ゴジュラスとは関係ないとされるが、その卓越した戦闘能力と背中に伸びる多数の背鰭という特徴、そして共和国軍の新たなシンボルとしてゴジュラスの名が付けられている。
当時、ヘリック共和国は本土の大半をネオゼネバス帝国に奪われ、国力の著しい低下を余儀なくされていた。その最大の原因が強力な誘導電波で敵ゾイドを操るEZ-60ダークスパイナーであり、このダークスパイナーをどうにかする事が共和国軍の至上命題であった。
そんな中で開発されたのが野生体種の中でも特に希少かつ強力なギガノトサウルス型野生体をベースとし、なおかつ共和国開発部が旧大戦時代より続けてきた研究を反映して製作されたゴジュラス以上の体躯とあのEZ‐21デスザウラー以上の格闘戦能力を持つとされるこのゴジュラスギガである。
顎のギガクラッシャーファングや前脚のハイパープレスマニピュレーター、そして尻尾をロケットブースターで加速して敵に叩きつけるクラッシャーテイルなどの装備により、当時最強クラスの格闘能力を得るに至っている。
そして本機最大の特徴は脚部を変形させる事で追撃モードに変化する機能であり、このモードでの走力は最高時速180km/hに達し、従来の巨大ゾイドとは比較にならない機動性を発揮する事ができる。
さらに全身を覆う装甲は超古代チタニウム合金とよばれるもので形成されていて、この装甲は極めて高い防御性に加えてダークスパイナーのジャミングウェーブを完全遮断する事が可能になっており、このゴジュラスギガの誕生を持ってようやく共和国軍はダークスパイナーに対抗できる手段を得たのである。
格闘能力に特化した反面、めぼしい火器は搭載されていないが、背部の背鰭には最終兵器“32門ゾイド核砲”が内蔵されており、これはコアの全エネルギーをその背鰭から撃ち上げて敵に放射するというもので、その威力は全弾命中でデスザウラーの大口径荷電粒子砲を遥かに上回るとされるが、これを使用すると同時にゴジュラスギガのコアも停止するという文字通りの諸刃の剣となっている。
ただし、ゴジュラスの名に恥じずその気性は極めて荒く、基本的に自分が選んだパイロットの操作しか受け付けないなど操縦性にはやや難がある。
このゴジュラスギガの参戦によりダークスパイナーの無敵時代は終わる事になり、さらにデスザウラーをはじめとするネオゼネバス帝国側のゾイドは誰もゴジュラスギガを止める事が出来ず、共和国軍はその勢いを盛り返して体勢の再編も順調に進む事となった。
しかし、それから僅か1年後に帝国はEZ-69セイスモサウルスを開発し、このセイスモサウルスのゼネバス砲による超遠距離攻撃にはゴジュラスギガも手も足も出せず共和国軍はまたしても完全敗北を喫する事になり、遂に共和国軍は中央大陸から追放されてしまった。
とは言え、白兵戦では十分セイスモサウルスに対抗可能であり、それに基づいて運用方法の見直しが図られ、これ以降はセイスモサウルスのゼネバス砲を防ぐRZ-70凱龍輝やBZ-21ディメトロプテラといった僚機との連携を前提とした戦法が取られる事になった。
劇中での活躍
バトルストーリー
ZAC2105年ロールアウト。とある共和国軍の秘密基地にて建造が進められていたが、そこに帝国軍の特殊部隊“黒の竜騎兵団”が強襲。当然部隊にはダークスパイナーが複数含まれており、まだ対ジャミングウェーブシステムが未完成で、このゴジュラスギガもまたダークスパイナーに操られてしまう危険性があったため出撃できなかった。
そこにアーバイン操るゴジュラス・ジ・オーガが奮戦、ダークスパイナーを全滅させるものの隊長機のステルススティンガーの攻撃でゴジュラス・ジ・オーガは大破してしまう。しかし、これでようやくゴジュラスギガも戦えるようになり、スティブ・ボーン少佐の操縦で起動して見事にステルススティンガーを撃破し、共和国軍を危機から救った。
その後はこのゴジュラスギガを筆頭とする部隊はその補佐機として復活したアロザウラー部隊と共に進撃を開始、クック要塞攻略戦ではその内の1機が奇襲攻撃を受けて行動不能になりかけた上にデスザウラーにも襲われるが、アロザウラーとの連携でこのデスザウラーを下し、クック要塞を落として共和国軍の拠点確保に貢献した。
それ以降はクック要塞を防衛して共和国軍の残存勢力集結の時間を稼いできたが、そこに帝国が対ゴジュラスギガ用に生み出したセイスモサウルスのゼネバス砲が襲いかかり、ゴジュラスギガ部隊は壊滅的打撃を受ける。
迎撃に出た他のゾイド部隊もセイスモサウルスの圧倒的戦闘力に歯が立たず、ここに来て共和国軍は中央大陸からの撤退を決定し、共和国軍はかねてより親交を深めつつあったZOITEC社のある東方大陸へと落ち延びた。
共和国軍が中央大陸への再上陸を期した際、キマイラ要塞攻略戦ではまたしてもセイスモサウルスの猛攻で部隊に大きな被害が出ているが、これ以降はその運用方法が大幅に見直され、集光システムでゼネバス砲を吸収する凱龍輝と電子機能でセイスモサウルスの照準を狂わせるディメトロプテラとの連携が取られるようになり、共和国首都奪還戦ではセイスモサウルス軍団に肉薄し、遂には全滅に追いやっている。
アニメ
『ゾイドフューザーズ』に登場。
『フューザーズ』ではブルーシティ治安局の隊長ガミーの乗機。
その圧倒的なパワーはシティに住む人間の誰もが熟知しており、登場するや大抵は戦わずして勝負が着くほどで、文字通り“ブルーシティの守護神”として勇名を轟かせていた。
しかし、都市体勢の強引な再編を企む新市長アルファ・リヒターとその一派の策略により意図的に暴走させられ、あわや大事故の危機に陥ってしまう。暴走そのものはRDのライガーゼロファルコンとブレードの凱龍輝スピードに止められたものの、この事件はリヒター等改革派に治安局への攻撃材料を与える事になり、この結果ガミー達治安局の面々は更迭に追いやられ、ゴジュラスギガもお蔵入りさせられた。
それでもZiファイターへの弾圧を強めるリヒターの組織からRD達を守るため、ガミーの独断で持ち出されてリヒターに挑むが、彼が用意したセイスモサウルスの前に一撃であえなく敗退を喫する。
しかし、これで出番がなくなったわけではなく、RD達とリヒタースケールの最終決戦においては旧治安局の仲間達と共にリヒターの私兵部隊を全滅、マービスのスティルアーマーを退けさせるなど活躍し、そのままレジスタンスと共にセイスモサウルスと戦った。
主な機体バリエーション
プロトゴジュラスギガ
試作機として作られたゴジュラスギガのプロトタイプ機。
カラーリングが通常機よりも地味で、体のキャップも実験機用にパワーが抑えられたものが使用されている。
ゴジュラスギガキャノン
バスターイーグルのバスターキャノンを2門装備したゴジュラスギガ。
ゴジュラスギガキャノン、ゴジュラスギガバスターとも。ゲームではバスターゴジュラスと呼ばれている。
ゴジュラスギガPBS
民間の治安維持組織で使用されるゴジュラスギガ。
主な違いとしてはカラーリングの変更の他に、前脚の付け根にパトライトが装着されている。
『フューザーズ』に登場したのはこのタイプ。
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