「ゴジラ」とは東宝製作の怪獣映画シリーズの通称、またはその主役の怪獣である。
また、高い知名度を持つが故に、ゴジラとあだ名される人物もいくつかいる(下記参照)
概要
ゴジラは、世界で最も多くの作品が作られた大人気怪獣であり、キングコングと並び、おそらく世界で最も有名な怪獣。
50mから100mに及ぶ巨体、黒い体、長い尾と大きな背びれ等が特徴。人間の住む街に現れては、強い放射能と放射熱線を撒き散らして暴れまわる。
誕生のきっかけは第五福竜丸事件。海底に潜んでいたと思われる恐竜が、放射能を浴びて突然変異を起こした。第1作では核実験の影響でゴジラが誕生した等、その影響が色濃く現れている。
トレードマークとも言える青い(初期は白い、たまに赤い)放射能熱線は、勢い良く吐く息に多量の放射能が含まれたものである。
シリーズの変遷
初期
1954年の第1作では核兵器・空爆・戦争を具現化し象徴する、純粋な人類の脅威として登場。高い特撮技術と破壊による被害描写で、日本のみならず世界でヒット。ジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグなど、現在も活躍する映画監督に多大な影響を与え、ヤン・デ・ボンやティム・バートンなど、熱狂的なファンは未だ数多い。この映画は日本だけでの観客動員数は900万人を超える。これは当時でも異例の事態であった。
第2作でアンギラスとの怪獣対決を導入して以降、他の怪獣とゴジラとの対決が好評を呼び、「ゴジラ対怪獣」のフォーマットが定着する。3作目の「キングコング対ゴジラ」では、シリーズ最高の観客動員数を記録した。
その後、内容が子供向けへシフトされると共に「正義の味方」へとキャラ付けも変わって行くが、日本映画黄金期の終焉と怪獣ブームの衰退、製作規模の縮小といった環境の変化を受け、作品内容の質も低下。メカゴジラ等の優れた敵怪獣を生み出すも、観客動員数は低下を続け、75年の「メカゴジラの逆襲」にて、シリーズは終了する。そしてゴジラは眠りに付いた。
平成VSシリーズ
しかし1984年、上映会等を通じて復活を望むファンの声を受け、9年ぶりのシリーズ第16作目が製作されゴジラは復活を遂げた。
この作品で、ゴジラは再び人類の脅威へとリセット。89年の「VSビオランテ」ではバイオテクノロジーへの警鐘を描き、比較的高い年齢層からの評価を得るが、成績は思うように伸びず、91年の「VSキングギドラ」以降は明確にファミリー向けの路線に軌道修正。
以降は人類を脅かしつつも「善悪を超えた超生命体」という位置付けが基本となり、露骨に人類に味方はしないものの、自らを敵視する怪獣・自らの同類を脅かす怪獣を相手に戦うという設定になる。
「平成VSシリーズ」と呼ばれるこの路線は、小学生を中心とした親子連れの動員を伸ばし、正月映画の定番として大ヒット。95年、「VSデストロイア」でゴジラの死が描かれるまで、続編が製作され続けた。
そしてゴジラは再び眠りに付く・・・
ハリウッド、ミレニアムシリーズ
ゴジラが死亡した事により人類の脅威は居なくなったかに思われた・・・
しかしその3年後の1998年に「GODZILLA」と名乗る巨大生物がアメリカの街を破壊し尽くした。この映画はハリウッドで製作され怪獣映画としては、よく出来ていたが従来のゴジラと設定も演出も造形も違っていたためゴジラ映画とは似ても似つかぬ物だった。
そこで、1999年に設定を全てリセットして日本版ゴジラが3度目の復活。デジタル技術・CGをふんだんに使い、視覚効果的に非常に進歩した作品が作られ続けた。
しかしメインターゲットである子供達の減少(少子化)、作品ごとに設定をリセットするといった制作側の迷走、ハム太郎との同時上映といった営業面での失策などから、子供・大人・ファンのいずれに対しても微妙なアピールしか出来ず、観客動員数は減少傾向にあった。
そして2004年、東宝は「ゴジラシリーズの完結」をとうとう宣言。初代からちょうど50周年のこの年に『ゴジラ FINAL WARS』が製作されてゴジラはその50年の戦いに幕を閉じた・・・。
あのゴジラが、最後の一匹だとは思えない…
ゴジラ映画は確かに終了した、しかしあのゴジラが最後の一匹だとは思えない。
きっとまた忘れたころに人類に向かって警笛を鳴らしにくるに違いない。
それを裏付けるように、2007年公開の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の冒頭で、CGのゴジラが町を壊すシーンが登場している。数分ばかりの登場であり、ゴジラの全体像にいたっては数秒しか映らないが、邦画では突出した出来のCGであり、必見の迫力である。
アレ結局、ゴジラだったんだろ?(アメリカ版GODZILLA)
アメリカの1998年にハリウッド版『GODZILLA』は確かに最新鋭のCGと豪華なキャストで話題を呼んだ。
……が、ふたを開けて見れば、肝心のゴジラはデザイン・設定が大幅に変更されており、しかも最後はミサイル数発で簡単に始末されてしまうなどして、本邦のファンから散々な不評を買った。
これに対し、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では、「98年にニューヨークに襲来した怪物は、ゴジラに似ているだけの別物である」という内容の台詞が出てきたり、『ゴジラ FINAL WARS』ではハリウッド版ゴジラが「ジラ」という名前で登場して本家と戦うが、尻尾で叩き落とされた挙句熱線で焼かれて一発KOされるなど、東宝や制作サイドも皮肉や批判で返している。
このゴジラは海外でも大不評を買っており、世界のゴジラファンはもちろん、ゴールデンラズベリー賞では「最低リメイク賞」を受賞するという快挙を成し遂げている。
まあ、「巨大イグアナNYに現る」として観るなら、そんなに悪くは無い……と思う。とりあえずポップコーンが進む映画であることは間違いない。
参考:Youtube「Godzillathon #23」(英語)
The Angry Video Game NerdことJames Rolfe氏がゴジラについて熱く語る。
アメリカで再び続編製作
2010年、ワーナーマイカルブラザーズと、同社と提携して映画製作をしているプロダクションのレジェンダリー・ピクチャーズが、2012年公開を目指して再びハリウッドでの製作を決定したと発表した。
レジェンダリーとワーナーの組み合わせは、「ダークナイト」「300」「ハングオーバー」など、アメリカで記録的なヒットを飛ばした大作・傑作を生み出しており、特に「ハングオーバー」は一切有名俳優を起用しない低予算映画でありながらも2億ドルのヒットを飛ばし、日本では熱心な映画ファンによって公開の署名運動が起こったほどの傑作である。
反してプロデューサーは、「ターミネーター4」で大ゴケをかまして制作会社を一つ潰したことで有名なダン・リン、「ザ・リング」「ディパーテッド」など、アジア映画のハリウッドリメイクの第一人者であるロイ・リー、そして件のゴジラ3Dのプロデューサーと噂されるブライアン・ロジャースという、微妙としか言いようのない面々が揃っている。
ゴジラと称される人物たち
- 中島春雄
元俳優。初期ゴジラ映画においてゴジラ役を演じた人物。(主に海外ファンから)ミスター・ゴジラと呼ばれている。 - 松井秀喜
MLB オークランド・アスレチックス所属のプロ野球選手。ゴジラ松井とも呼ばれる。 - 嶋重宣
広島東洋カープ所属のプロ野球選手。 →赤ゴジラ - 西郷強
漫画『オバケのQ太郎』の登場人物。
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関連項目
東宝・ゴジラシリーズ関連怪獣
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読み:ゴジラ
初版作成日: 08/05/29 21:05 ◆ 最終更新日: 12/05/01 20:13
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