ゴドラ星人とは、円谷プロの空想特撮TVシリーズ「ウルトラセブン」に登場する宇宙人である。
さすがはモロボシダン、いやウルトラセブンだ。
いいところに来た、飛んで火に入る夏の虫とはこのことだ。
↓こっちがゴドラ星人 | ↓こっちはペガッサ星人 |
通称は「反重力宇宙人」。
反重力宇宙人:ゴドラ星人 | |
登場作品 | ウルトラセブン |
サブタイトル | 第4話 「マックス号応答せよ」 |
体長/全長 | 2.0~52メートル |
体重 | 120kg~45000トン |
出身地 | ゴドラ星 |
概要
CV:小林恭治(ウルトラアイを奪った人間の女性の姿を演じたのは水上竜子)
両腕に装備したゴドラガンからビームを出して攻撃する他、ゴドラカプセルとも呼ばれる透明カプセルを手から発射して相手を閉じ込める事が出来る。
「バルタン星人」に通じる飛行能力や瞬間移動能力に変身能力を持つ頭脳派キャラで、地球の言葉を話す事も出来る。しかし肝心なところで詰めが甘く、自業自得な不手際も多い。こいつら本当に侵略する気があるのか
その他に重力を操る能力も持っているが、もっとも目立つのは「フッハッハッハッハッハ」と言う笑い声である。作中でも本当によく笑う。
「ウルトラセブン」でのゴドラ星人
タンカーや巡視船の消失事件を起こして地球防衛軍の注意を向けさせ、調査に赴いた新造原子力船「マックス号」を反重力の赤い霧に包み、宇宙へ持ち上げて拿捕。その隙に地球防衛軍基地に爆弾を仕掛けて壊滅させようと企んだ。
またモロボシ・ダンの正体にも気づいており、女性の姿で車のエンストを装ってダンに近づき、スパナで殴り倒してウルトラアイを奪った。
マックス号を占拠したゴドラ星人は、計画への協力を拒んだ乗組員全員を宇宙に放り出して殺害。さらにソガ、アマギとタケナカ参謀、そしてウルトラホーク2号で捜索に来たフルハシ隊員を拘束、人質にとった。
一体がフルハシ隊員に化けてウルトラホーク2号を奪取し、地球防衛軍の基地へ向け飛び立った。
フルハシ隊員の姿で基地に侵入したゴドラ星人は「マックス号は見つからなかった」と嘘の報告をし、基地内のどう見てもボイラー室な原子炉に向かい、爆弾を設置した。行動を不審に思ったダンに問いただされると、高笑いと共に変身を解除し、ダンをゴドラカプセルの中に閉じ込めてしまった。
さらにゴドラ星人はダンに化け、アンヌ隊員を拉致する。
詰めの甘さ
ここまで作戦はほぼ完ぺきだった。そのままにしていれば原子炉の爆破成功と共にウルトラセブンまで抹殺できたかもしれないが、そこはゴドラ星人クオリティ。マックス号からの脱出方法や通信手段はないと思いこんでいたゴドラ星人は、囚われたフルハシらに
あと15分もすれば、地球防衛軍は原子の粒となって吹っ飛んでしまうだろう。
地下18階の第2動力室に時限爆弾をセットしたところだ。
と、聞かれてもいないのに爆弾の場所や時間を暴露してしまった。
詰めの甘さはまだまだ続く。
観測用ロケットで脱出計画を立てた4人が「おい開けろ!開けてくれ!」と部屋のドアを叩くと、見張りのゴドラ星人は親切にも扉を開けてしまい、脱走を許してしまう(その親切な個体はフルハシに射殺された)。
さらに別の個体がロケット発射寸前でフルハシとアマギをゴドラガンで撃つが、死亡確認を怠ったため、最後の力を振り絞ったフルハシの手によってアマギの乗ったロケットは発射されてしまう。
極めつけにダンからウルトラアイを奪った個体はなぜか基地に侵入し、原子炉で銃を乱射してカプセルからの脱出を試みていたダンの前に姿を現す。カプセルを解除したダンに襲い掛かるが、ダンのパンチを受けてウルトラアイを落とし、奪い返されてしまった。
これらのミスが重なった結果、ダンの変身したウルトラセブンによってゴドラ星人は倒され、地球に帰還したアマギから作戦を聞かされたキリヤマ隊長によって、原子炉の爆弾は解除された。
ダンに化けた個体はアンヌと行動を共にしていたが、そこにウルトラセブンが現れ、正体を暴露される。
ゴドラ星人はウルトラ警備隊専用車ポインターを奪って逃走するが振り切れず、やむなく巨大化して戦闘を開始。その後隙を見てもう一度逃走しようとするが、後ろから尻にエメリウム光線を受けて倒された。
ゴドラ星人の爆弾を持ったウルトラセブンはマックス号に侵入すると、船内に爆弾を設置し、残っていたタケナカ参謀・ソガ・フルハシをロープで牽引して脱出。マックス号は爆破され、中にいた残りのゴドラ星人も全滅した。
「ウルトラセブン誕生35周年”EVOLUTION”5部作」でのゴドラ星人
地球防衛軍に造反したイナガキ参謀やペガッサシティ破壊時に難を逃れていたペガッサ星人の生き残りの急進派らと共に基地の隊員達とすりかわり、最高機密であるオメガファイル入手の為に暗躍した。
(防衛軍施設を悪用される事を防ぐ為)地球防衛軍本部に爆弾を仕掛けたウルトラ警備隊の一同の前に姿を現し、精神波発生装置で彼らを昏倒させ、幻覚を見せている間にオメガファイルの入ったディスクを盗んだ。
シラガネ隊長が見せられた幻覚は、『妊娠中の妻が事故死した一日が無限ループ、しかもどのような手段を使っても妻を救うことは出来ない』という強烈なものであったが、(幻覚の中の)シラガネの妻は発狂しかけた夫を鼓舞、結果、彼のウルトラ警備隊隊長としての誇りを強固なものにしてしまう。
その後、駆けつけたカザモリ・マサキ(=ウルトラセブン)が精神波発生装置を破壊し、逃げる時間はあっただろうに、何故かその場をうろついていたゴドラ星人を発見。追い詰められたゴドラ星人はシラガネ隊長と一対一の決闘を挑むが、ゴドラガンは回避され、すかさずカウンターのウルトラガンを撃ち込まれて消滅、ディスクも回収されてしまった。
やはり相変わらずの詰めの甘さであった。
小ネタ
- 名前の由来はヴェネツィア観光名物のゴンドラから。海に関連した話だった事や、海洋生物をモチーフにした宇宙人だったことが主な理由である。
- ダンが女性に化けた宇宙人にウルトラアイを盗まれるのは今回で2度目。前回にあたる第3話で美少女に化けたピット星人にウルトラアイを強奪されたばかりだったにも関わらず、まるで学習していない。
- 巨大化したゴドラ星人がセブンを踏みつけるシーンで、着ぐるみを支えるスタッフの腕が一瞬だけ映っている。
- マックス号からフルハシ等が脱出するシーンでは、全員制服姿のまま宇宙空間に飛び出している。ウルトラ警備隊の制服は簡易宇宙服の機能が実装されているが、地球防衛軍の軍服にはそういった機能はない。タケナカ参謀はどうやって生きていたのだろうか。
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