ゴブリンとはヨーロッパの民間伝承に出てくる空想上の生物であり、童話や小説等様々なフィクションに登場する。
ホブゴブリンについても本項で記述する。
概要
元々はヨーロッパに伝わる、鉱山や洞窟等に棲むと言われるイタズラ好きの妖精(精霊)若しくは小人である。日本語では「小鬼」と訳される事が多い。妖精と言ってもフェアリーのような愛らしいイメージは殆どなく、大抵は醜悪な外見に邪悪な性格を持つ存在として語られる。
人間を怖がらせたり困らせたりする故に、他の妖精達もゴブリンと間違われたり混同される事を激しく嫌う(伝承によってはノームやドワーフと同一の存在ともされるが)。見た目はかなり小柄で、大人でも体長が30cm程度しかないという伝承もある。日本だと天邪鬼に相当するであろうか。
名前の由来には様々な説があるが、一説ではコバロス(Kobalos=ギリシャ語で「子供」を意味する)という単語から来ていると言われている。事実ゴブリンはかつて、「イタズラや悪さをするが、子供のようにどこか愛嬌のある存在」であり、必ずしも邪悪とは限らなかった。
しかし時代が経過していくと共にゴブリンの悪い性質に磨きがかかり、次第に「どこか憎めない存在」から「化物」へと変貌していく。理由として、キリスト教による民間伝承の排斥により、ゴブリンが悪魔と見なされた事が挙げられる。やがてヨーロッパでは夜遅くまで起きている子供に対し親が「早く寝ないと悪いゴブリンが来るぞ」と怒って子供を躾けるようになったという。この辺りは日本で言えば、元々死者を意味していた「鬼」が剛力の怪物へと変化した過程に似ている。
ホブゴブリン
ホブゴブリンとはゴブリンと同様に妖精の一種であり、ホブと呼ばれる事もある。ゴブリンの名前を冠しているが、彼等とは違い人間に対して友好的・献身的な性格をしており、ヨーロッパ各地では家の守護霊として認知されていた。具体的には1杯のミルク(1枚のパン)を台所の隅に置いておくと、次の日には家の掃除や薪割り等といった家事をあらかた片付けているなど、人間の手助けをしてくれる存在であった。
時にはゴブリンと同じくイタズラを働くものの、大抵は罪や悪意の無い物(酒やバターをダメにしたり、椅子に化けて人間が座ろうとした途端に変身を解く等)である。人間を必要以上には傷つけたりせず、単純に人間が驚く様を見られれば基本的には満足らしい。しかし人間が彼らをからかったりすると不機嫌になって悪意のあるイタズラをするようになる。
悪意には悪意を以って応酬する彼等だが、善意には善意で返してくれる。「ホブゴブリンに親切にしていたら、一生幸せに暮らせる程の贈り物を貰った」という伝承がヨーロッパには少なからず存在するようである。
ホブという言葉は「放浪者」を意味する言葉「ホボ」が訛ったもの、若しくはロビン・ロバート等の愛称「ロブ」が訛ったものと言われており、転じて「人間に近い知能を持つ妖精」「人間と親しい善意ある妖精」といった意味合いがある。 しかしゴブリン同様民間伝承の排斥運動により、彼等もまた悪しき存在と見なされてしまった。それ以降ホブゴブリンという名前には「普通のゴブリンよりも強い(悪い)存在」というイメージが強いが、元々は「人間に近いゴブリン」という意味合いのある名前なので、ゴブリンの上位種とは一概に言えない事には留意されたい。少なくとも、悪の妖精としてのゴブリンとは一線を画すべきである。
フィクション作品のゴブリン
創作作品、特にTRPGやRPGなどでは専ら定番的なザコモンスターとして扱われる。オーク、トロール、オーガやコボルトといった亜人(獣人と扱われることも)と同種のモンスターとして扱われる傾向にあり、作品によっては独自の言語・文化を持ち、ゴブリン達で形成された社会・王国を築いている場合もある。
モンスターとして登場する場合は何も得物を手にしていない丸腰のゴブリンか、ゴブリンバット棍棒を始めとする粗野な武器を持っているゴブリンが多い。中には人間と同じく剣や槍、盾や斧などといった武器を自在に操るゴブリンも存在する。「ロマンシング サ・ガ」シリーズのドビー達のように弓矢を器用に使いこなすケースもあれば、杖・ステッキを手に魔法を使うゴブリンも存在するなどバリエーションは数多く、モンスターとしてのゴブリンの愛されぶりが垣間見えるだろう。
以下に、各作品におけるゴブリンを記述する。
- 「指輪物語」およびその前日譚「ホビットの冒険」
敵役として登場する。悪に仕える種族であり、群れをなして上下関係が存在する。「指輪物語」以降はオークと改められ、ゴブリンはオークを英訳した言葉であると設定された。後の作品におけるゴブリン像(若しくはオーク像)の大元は、本作が確立したと言っても過言ではない。 - テーブルトークRPG
- 小説・ライトノベル
- 漫画
- BASTARD!! -暗黒の破壊神- - モンスターとしてゴブリン、ホブゴブリンが登場。ここでのホブゴブリンはゴブリンの大型亜種であり、日光を嫌うため地下に住まう残忍な種族として登場する。全身イカくさい。
- ドリフターズ(漫画) - 黒王軍の配下の化け物たちとして、ゴブリンが存在する。
- デュエルマスターズ - デュエルの神殿「JDC」の神殿の案内人。ゴブリンに似ているためにそう呼ばれた。
- 覇王大系リューナイト - 邪鬼族と呼ばれ寿命が短いが繁殖力は高く、悪しかいないとされる。リューゴブリンを駆る。
- 機動戦士ガンダム ジオンの再興-漫画のモビルスーツ - MS-109A/PMX-109A ゴブリンA(GOBLIN)。通常の制作コストの2/3で制作されたが、高性能のため量産された。
- ゲーム
- ファイナルファンタジー(RPG) - シリーズの多くに雑魚敵として登場。ドラクエに於けるスライム的な存在だが、見た目の問題でスライム程愛されていない。シリーズ11では、世界中に広がる技術の高い種族として姿を見せる。
- ロマンシング サ・ガ(RPG) - 雑魚敵として登場。中にはかなりの強敵も存在する。
- ウィザードリィ(RPG) - 敵モンスターとしてのゴブリンが登場。
- ゼノサーガ(RPG) - グノーシスと呼ばれる者たちの一種族。
- ジルオール(RPG) - 冒険者のゴブリン達、ゴブゴブ団。聖杯をめぐって主人公たちと何度も戦うが後に和解。
- ワイルドアームズ アソヴァンスドサード(RPG) - ゴブリンのおじさん。主人公たちに世界地図作成を依頼する。
- オーディンスフィア(RPG) - プーカ族のなれの果て。性根の腐った追剥集団。
- ラジアータ ストーリーズ(RPG) - グリーンゴブリンとブラックゴブリンという種族が存在する。悪戯好きな妖精。
- メダロット(RPG) - ボロゴブリンというメダロットが登場。見た目はボロボロだが、それなりの性能。
- Oblivion(RPG) - モンスターとして登場。野生のゴブリンと集団で活動するやや文化的なゴブリンがいる。基本的に雑魚だが、ゴブリン・ウォーロードなど一部は例外。
- アクトレイザー(アクションRPG) - グラティスのボス、ゴブリンキングのデスペアー。
- プリンセスクラウン(アクションRPG) - 主人公の一人プロセルピナの使い魔。敵モンスターとしても登場する。
- タクティクスオウガ(シミュレーション) - 魔族の一種だが、たいして強くない。
- 高機動幻想ガンパレード・マーチ(シミュレーション) - 敵キャラクターとしてのゴブリンが登場。
- キングオブキングス(シミュレーション) - 妖精系で、最も安価に生産できるユニット。
- ダンジョンキーパー(ダンジョン設営シミュレーション) - 勇者たちと戦うための、もっとも基本的な配下ゴブリン。序盤の戦力。
- カオスブレイカー(格闘ゲーム) - オークと共に戦うゴブリンの戦士。トカゲに乗って槍を振るう。
- ローグ(ローグライク) - 敵モンスターとして登場。
- Elona(ローグライク) - 敵モンスターとして登場。
- ネバーランドシリーズ(一連のゲームシリーズ) - アイディアファクトリーのゲームのキャラクターとして登場。
- MMORPG
- World of Warcraft - オーク・ホルドの配下。
- ラグナロクオンライン - 人間の半分ほどの背丈のゴブリン族、道具を使用しテントを張って生活する。
- アラド戦記 - 種族として登場する。
- その他のジャンル
(「この作品が存在してない」「情報が間違っている」「情報が足りない」などがあれば、追記をお願いします。)
関連動画
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関連項目
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リビジョン番号: 1215798
読み:ゴブリン
初版作成日: 10/08/20 21:52 ◆ 最終更新日: 11/07/01 21:16
編集内容についての説明/コメント: 削除された動画を差し替え。ゴブリン突撃部隊を項目へ追加。
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