ゴワッパー5ゴーダムとは、1976年に放映されたタツノコプロ制作の巨大ロボットアニメである。全36話。
概要
本作は、タツノコプロ作品としては初の巨大ロボットアニメであり、その玩具も『鋼鉄ジーグ』と『マグネロボ ガ・キーン』の間に位置するマグネモシリーズ第二弾として発売。シリーズ後半はアニメ本編にもマグネギミックを生かした設定が導入、番組のテコ入れが為された。
メカデザインは大河原邦男が担当。主役ロボ・ゴーダムは大河原初の味方側巨大ロボットである事でも知られており、同じタツノコメカであるツメボット(『新造人間キャシャーン』)やペガス(『宇宙の騎士テッカマン』)にも似た独特の体型を持つ。
裏番組が2クール先に始まった『UFOロボ グレンダイザー』であるために視聴率的には壮絶に爆死(第24話からはキー局が朝日放送(現・ABC)からNET(現・テレビ朝日)に、放送日時も日曜日の夜7時から水曜日の午後6時に変更)した事や、女の子が主人公チームのリーダーを務める設定でも有名。そのリーダーである岬洋子は当時のアニメファンに人気を博したとの話も伝わっている。
またOP・ED自体は明るい曲風だと言うのに、後年放送された『無敵超人ザンボット3』レベル、回によってはザンボット以上とまで言われた内容の鬱っぷりにも定評がある(ただでさえゲストやモブに厳しいタツノコですし)。具体的には敵の攻撃による被害の規模が大きかったり、ゲストキャラが助からないといった描写が挙げられる。しかし基本的にストーリーやキャラクターは明るく、コメディタッチな場面も多い。
あらすじ
かつて学会で地底空洞説を唱え学会を追われた大洗博士は、奇顔島で秘密裏に建造した全長30mの巨大ロボット・ゴーダムに自身の思考をコピーして地底人類の侵略に備えた。
30年の時を超え、岬洋子率いるトアル団地在住の少年少女グループ「ゴワッパー5」と国際地殻調査センターの技師官である「志摩仙太郎」がゴーダムを発見したのと時を同じくして、地底皇帝ジゴクダーは配下のネンドロイドを率いて、ついに地上侵略の動きを見せる。
今ここに、ゴワッパー5とゴーダムによる地上防衛の戦いが始まった。
登場人物
ゴワッパー5および協力者
- 岬洋子(CV:二木てるみ)
ゴワッパー5のリーダーで紅一点の少女。中学3年生と最年長であり4人の姉貴分。エイプレーンを操縦する。正義感や責任感の強い性格であり、弟分達の面倒をよくみている。時には仲間を叱咤することもあるが、相手を思うが故である。弟分達の前では厳しく振る舞うことも多いが、大きな真珠によろめくなど女の子らしい一面もある。
- 津波豪(CV:安原義人)
ゴワッパー5のサブリーダーである、ちょっぴりドジな熱血漢。小学5年生で、洋子に次ぐ年長。後半はゴーダム操縦時は彼がメインパイロットを務める。単独ではゲソマシンを操縦。前半ではゲソマシンで偵察や撹乱、先行などをしている場面が多く、残りのメンバーが搭乗するゴーダムがそこに駆けつけるというパターンが多い。
- 小石川五右ヱ門(CV:小宮山清)
天才的発明少年の小学2年生。ゴーダム内の工房で制作した数多の発明で仲間を支える。魚型のヘリマリンを操縦する。ヘリマリンは水中専用のため、調査時などは留守番でゴーダムに残ることが多い。手荒なことは苦手で、「(敵とも)話し合おう」と意見することもある。後半になってからはゴーダム内部の工場部門を担当、強化パーツの組み立てや射出を行う。
- 河口のり助(CV:千々松幸子)
グループ最年少の6歳児。やんちゃで元気な性格であだ名はノリッペ。パパはタクシー運転手で、のり助が言うことを聞かないと布団でスマキにするなど躾に厳しい。オッチャンとピョン太という二匹のアザラシと特に仲が良く、最年少ながら二匹と一緒に大活躍し、ゴーダムのピンチを救う事も。体格差や幼さから失敗することも多いが、豪と共に偵察に行ったりドロンジャーを倒したりと行動力は負けていない。また、主役回も多い。ヤドカリジープを操縦する。
- 大洗博士(CV:家弓家正)
上述のとおり、対地底魔人用にゴーダムを作り上げた科学者。劇中に登場するのはゴーダムのコンピュータに組み込まれた博士の意思と立体映像であり、実質的にゴーダムそのものでもある。ゴワッパー5にはゴーダムと呼ばれる。司令官役だけではなく、ゴーダムを動かして積極的に戦闘に参加する場面も多い。技・武器のコールも基本的に大洗博士の声である。第23話の新司令官ドッグガーンの攻撃で司令室が大破したため、博士のAIとのコミュニケーションも不可能になってしまう。
- 志摩仙太郎(CV:曽我部和行(現・曽我部和恭))
ゴワッパー5と同様に奇顔島にたどり着き、彼らに手荒い歓迎を受けてしまった国際地殻調査センター所属の青年技術士官。ゴーダムを託された彼らの協力者であり、秘密を知っている唯一の人物。子供達に助けられてばかりでいま一つ頼りない感もあるが、ゴワッパー5をサポートするべく志摩なりに真摯に行動している。地底において、ドロンジャーに虐げられている地底人の存在を認知できたのも彼の手柄。
敵(ドロンジャー)
- 皇帝ジゴクダー(CV:渡部猛)
ドロンジャー軍団を束ねる地底魔人国の王。劇中では最終回を除いてほとんど顔しか姿を現していないが、業を煮やしてマグダー将軍を処刑した際には腕が見えている。某大帝統とちょっと似ているが、「太陽のすかし」などとは言わない。
- マグダー将軍(CV:寺島幹夫)
ドロンジャー軍団の初代司令官で、『科学忍者隊ガッチャマン』で同じ寺島幹夫氏が演じたベルクカッツェ同様の中間管理職。ゴワッパー5とゴーダムの存在により作戦は失敗続きとなり、ついに第23話においてジゴクダー自らの手で処刑された。顔はヘルメットを装備しているが、第1話と第23話では素顔を晒している。
- ケラゲラ(CV:?)
コウモリ型の地底魔人で、マグダー将軍のペット的存在。実はマグダーの失敗を皇帝ジゴクダーに報告するなど、秘かなお目付役でもあったためマグダーが死亡しても哀しみもせず、彼のヘルメットを蹴飛ばした。その後、ドッグガーン大将軍の(やはり監視役として)配下に。
- 大将軍ドッグガーン(CV:加藤精三)
第23話でマグマ内から登場した、マグダー将軍の後任。体を砂やアメーバ状に変形できるなど伸縮自在。戦闘能力も高く、初陣ではゴーダム大破に成功している(もっとも、反撃も受けたため止めは刺せずに退却したが)。
なお、某百科事典では「実弟すら捨て駒に使う」と記載されているが、劇中、彼の実弟は全く登場していない。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
- タツノコプロ
- タツノコ劇場
- 闘士ゴーディアン
- 黄金戦士ゴールドライタン
- 爆竜戦隊アバレンジャー(ゴワッパー5の、企画段階での名称が「アバレンジャー」だった)
- タイムボカン2000 怪盗きらめきマン
- ねんどろいど/ネンドロイド
- アニメ作品一覧
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