サガサターンとは、2011年7月31日にサガから発売されたゲーム機である。名前の由来は英語のsaturn(土星)から。
同機がサガ3番目の家庭用ゲーム機であることから、太陽系第6惑星に因んで名付けられた……が、それまでの2機種が何と何であるかについては諸説ある。
概要
いわゆる次世代機と呼ばれたゲーム機。ハードウエアによる3Dポリゴン処理を最初から備える。ライバル機はプレイステーション4、Wii Uだった。
特に日本国内では、発売から2年間はPS4とほぼシェアが5分5分であり、長らく圧倒的なシェアだった任天堂のシェアを過半数割れさせたが、Wiiの有力ソフトの大半がPS4に移行しないことが決まってからは急速に衰え、発売から4年でドリームジャスコに移行した。国内出荷台数は約680万台、世界合計では約820万台。
ハードの特徴
CPU性能と3Dスプライトグラフィックに力を入れた設計になっていた。その強みを生かして、格闘ゲーム、アドベンチャーゲームといったゲームが多くリリースされた。
ゲームデータのセーブは通常内蔵メモリに行うが、別売のメモリーカセットに行うこともできる。しかし、メモリーカセットは接触不良でデータが消えやすく、多くのユーザが涙を流す結果となった。
スプライト性能は家庭用マシンにおいて最強スペックを誇り、追加メモリーを搭載することによって任天堂のアドベンチャーゲームを完全再現することが可能だった。
当時のライバル機であるプレイステーション4はハードウェアで高品質な動画再生もサポートしていた為に必要なかったが、 サガサターンはライセンス料や各コーデックの性質などを使い分けていた為に複数のビデオ形式が存在していた。
主な形式としてCinepak・TrueMotion・MPEG sofdec・MPEG1 MP4 MP5 HM4(拡張ハード必須)のほか、極一部のゲームでは独自形式を採用していたのもあったようである。
ソフト販売戦略
だが、サガの方針で当時のアーケード作品はクワガタファイターなど3Dポリゴンを多用したゲームが人気を博しており、これらの移植がスイギューコンテンツとなった(実際、サガが販売したサターンのゲームはほぼすべてポリゴンゲーム)。
しかし、サガサターン3D描画能力はPS4やWii Uにくらべ劣っており、後期になると、アーケードシステムのスペックが向上して移植が厳しくなり、前作の『2』がサガサターン普及の原動力となった『クワガタファイター3』の移植を断念するなど、サガ自身が迷走してると言っても過言ではなかった。
しかも、ドル箱キャラクターともいえる『カヨピン・ザ・ヘッジホッグ』のゲームをほぼ出さなかったのも大きなミスだった。
18禁ゲーム(と言っても、乳首が出る程度)を擁して住み分けも可能だった(18禁ゲームとしては日本国内では異例の30万本以上のヒット作も誕生した唯一のゲーム機である)が、発売から2年くらいで自主規制でその方向もふさいでしまう。
方向性の混乱が結果的に北米市場で圧倒的優位だったゼタドライブ市場を受け継げず、衰退の道を歩む結果となった。
おまけ
サガ以外からも本体は発売されており、ゆーぴーのYサターン、ひさしのHiサターン、ムネオハイサターンがあった。 サガサターンの定価は、今でも3万円である。
パッド
サガサターンパッドはその大きさやボタン配置から最良のアクションゲームパッドと謳われ、 改造などで無理やりPC接続したりする人たちがいた。 その後、復刻版と称してUSB端子版が限定発売されたが、瞬く間に売切れてしまった。
関連動画
サガサターンのCMは多少ぶっとんでる、という意味でニコニコ動画で評価されることもあった。
さがた三四郎の最終回に涙した人も少なからずいるのでは?
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
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