アニメ「サザエさん」のエピソードの一つで、2007年5月27日に放送されたもの。
亭主関白で家事のことを良く知らない波平が珍妙な調理器具を購入し、家族を困惑させる話。
ストーリー
ある日、会社の帰りに「全自動卵割り機」なる道具を買ってきた波平。おもしろがる子供たちにご満悦の波平だが、予定もないのに必要以上に卵を割ったりと家族はいい迷惑。ところが次の日、このことを知らないノリスケが全自動卵割り機のことを波平の前で「ばかばかしい」と言ってしまい…。
ポイント
このストーリーの一番のポイントは、ひとえに波平の暴走っぷりに尽きるであろう。
- 家事事情に詳しくないがゆえに、インチキまがいの商品を街頭販売で買ってしまう。
- 「一家に一台の時代が来るかもしれん」
- 全自動卵割り機を使いたくてしょうがないのか、カツオの「明日はすき焼き」という提案に何の疑いもなく賛成してしまう。
- 翌朝目玉焼きをふるまおうとする波平が、(手で割れるから)機械を使うことを断ったフネに対し「母さんは機械ものに弱いからな」とマウントを取る。その後焼くのに失敗し、サザエに「全自動目玉焼き機を買わないとね」と皮肉られるも「そうだな、探してみよう」と真に受ける。
- 一番正しいはずのノリスケの指摘に、まるで子供のように憤慨し、ノリスケの出入りを禁止する。 その後家族に全自動卵割り機の話を持ち出されても「その話はせんでよろしい、不愉快だ!」とスネる。
- ノリスケのある種「うまい話」にまんまと乗せられる。ラストも「女性は機械ものに弱いんだよ」と決めつけてマウントを取る。
その他、波平の言動以外の突っ込みどころも多い。
- 全自動卵割り機で割った卵で作っただけで味が変わるはずのない料理を「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛ (意:ひゃあ、うまい)、やっぱり機械で割った卵は一味違いますよ」と絶賛するマスオ(ノリスケの顛末を見れば正しい行動だったかもしれない)。先述の失敗した目玉焼きに対しても、「お父さんの真心がこもってますからね」とおべっかを使う。
- 全自動卵割り機は「全自動」と謳いながらその使用方法は「割りたい個数の卵を機械の上部に入れる」→「レバーを引くたびに1個ずつ卵が割れる」というものであり、どう見ても手動(半自動)である(小学生のカツオに「手で割った方が速いんじゃないかな」と突っ込まれている)。殻も自分で処理しなければならない。機械が卵を割るさまは子供の目にはおもしろく映り(カツオ、ワカメは「やらせて!」と興味を持ち、イクラは気に入って家に持ち帰った)、料理への関心を持てるためジョークグッズや子供向けおもちゃとしてならいい商品…かもしれない。
- ノリスケが考案した「グルグルダシトール」という鉛筆削りの要領で鰹節を削る機械の「まず鰹節を鉛筆ほどのサイズになるまでナイフで削らなければならない」という明らかな構造上の欠陥に、説明されても本人はおろか波平・マスオも気づかない。マスオは分かっていて気を遣っている可能性もあるが…。
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