SMGとは、Submachine Gun(サブマシンガン、短機関銃)の略称である。
ドイツではマシーネンピストーレ(Maschinenpistole)と言われており、日本語訳すると機関拳銃である。
日本では大人の事情により、機関拳銃とか自動短銃とか呼ばれることも。
概要
上記条件に当てはまる銃全般を指す。
拳銃よりも火力が高く、持ち運びも容易であるため様々なところで使用されている。
つまるところ、「凄く連射が効く拳銃」である。
ただ、あくまで撃つのは拳銃弾なので、小銃弾(ライフル弾)を扱うアサルトライフルなどと比べると射程が短く、貫通力も低い(=防弾チョッキに止められやすい)。
なので、前線でドンパチする軍人さんよりも、特殊部隊や警察みたいに室内で戦うことが多かったり(室内でライフルを撃つと壁や人間を貫通してしまう危険がある)、アサルトライフルほど大げさな武器が要らない人達が主に使う。
フルオート射撃可能なライフルがほとんどなかった第二次世界大戦ごろまでは、歩兵の主要火器として使われることもあった。
他の銃器との違い
「ライフルとかマシンガンとかサブマシンガンとかややこしいYO!」
「連射できればマシンガンなんじゃないの?」
「『それはマシンガンじゃない!』って軍オタに怒られた…」
そんな人向けの簡単解説。
- アサルトライフル(突撃銃)
細長いライフル弾を使う。大人が持つのに適度な大きさ(全長80cm~1m弱・重量3~4kg)
大体の防弾チョッキを貫通する威力と、裸眼で狙える範囲なら十分な射程と、咄嗟に対応できる連射機能がある。
軍隊が戦争で使う火器としては、一番バランスが良いと言われている。兵器の歴史では比較的新しい銃。 -
- サブマシンガン(短機関銃)
太く短い拳銃弾を使う。小さなものなら服やバッグに隠せる大きさ(全長50~70cmぐらい・重量3kgぐらい)
ギャング映画で出てくるのは大体これで、セーラー服と機関銃で使ってるのも実はサブマシンガン。
UZIなどのような「安くて簡素でとにかくバラ撒ければ良い銃」と、MP5のような「小型でもしっかり狙える高級型」の大まかに二つの方向性がある。
特に小型で、拳銃とほとんど変わらない大きさのもの。または、外観はまんま拳銃だがフルオート連射機能が付いているものは「マシンピストル」と呼ばれたりする。 -
- マシンガン(機関銃)
ライフルと同じ弾薬か、専用の機関銃用弾薬を使う。
とても大きく、重い(全長1m以上・重量8~10kg+弾丸ウン百発+予備の銃身)ので、一人で扱うには全盛期のシュワちゃんかスタローンのようなモリモリマッチョマンでないとかなり大変。普通は二人がかりで協力して使ったり、陣地や車に据え付けたりして使う。
また、銃身が交換しやすい構造になっているのも他の銃にはないポイント。複数の銃身を交換しながら使いまわすことでオーバーヒートを避けながらバリバリ弾幕を張れる。
アサルトライフルと同じ弾薬を使い、一人で持ち歩ける軽量な機関銃は分隊支援火器とかSAWとか呼ばれ、FPSとかでメインウェポンに選べるのは大体そっち。
より大型のものは日本語では「機関砲」と呼ばれ、こう呼ばれるものは生身での持ち運びや運用はほぼ困難。
現代では「口径20㎜以上は機関砲、それ未満は機関銃」という分類が一般的。ただし、国や軍隊によって細かく異なることもよくある。 -
- 新ジャンル「PDW」
割と最近出てきたジャンルで、個人防衛火器と訳される。拳銃弾より貫通力に優れ、ライフル弾より反動が少ない専用弾薬を使用し、フルオート射撃が可能。
今のところFN P90とHK MP7くらいしか存在しないマイナージャンルのため、サブマシンガン扱いされることも多い。
従来のサブマシンガンと大差ない取り回しやすさで、しかも防弾チョッキを貫通できる威力があるため各国の特殊部隊などで採用されている。
しかし、新しいタイプの武器なので専用の訓練が必要だし、専用弾を使うので運用費用も高くなるのが難点(で、採用が少なくなる→生産数がもっと少なくなる→単価がもっと高くなる……の悪循環になりがち)。
メディアやゲームでは「サブマシンガンとアサルトライフルの良いとこどり」のように言われることもあるが、美味しい話には裏があるのである。
大雑把にはだいたいこんな感じ。もっと詳しく知りたい場合はグーグル先生やそれぞれの個別記事を覗いてみよう。
なぜ”サブマシンガン” なのか
機関拳銃やら短機関銃やらのちゃんとした機能説明がなされた名称が存在するのに、サブマシンガンという一見しただけでは分からない名称が存在するのか。
その謎はアメリカが制定した”禁酒法”にある。
”高貴な実験”とも言われる(勿論皮肉)禁酒法の制定によってアルコールが禁止され、密造酒の需要が急増した。
その為ギャングが大量の密造酒によって多大な利益を上げ、懐に余裕が出来たのでいろいろな武器を購入、ギャングの抗争が激化した。
日本のヤクザみたいに拳銃パンパンレベルではなく、当時出来たてほやほやのトンプソンを大量購入し、街中でドンパチ打ち合いするどこぞの内戦状態であった。
トンプソンの2つ名である”シカゴタイプライター”は、街中でよく聞こえるトンプソンの射撃音がタイプライターみたいである事から付けられた事からも、どれだけ撃ち合いしていたかが分かる。
無論ギャングが短機関銃で撃ち合いしまくっているので、拳銃しかなかった警察では撃ち負ける事が多々あった。
その為”目には目を!”と言う訳で警察側もトンプソンを採用する事になったのだが、そこにマスコミが食い付いた。
そう、短機関銃やら機関拳銃やらの名称をほっといて、自動で撃てる銃はすべて”機関銃”とどこぞの政党のように一括りで覚えていたので、トンプソンも機関銃扱い、警察に機関銃は過剰武装ではないか…と反対運動が起こり掛けたのだ。
しかし現場では撃ち負けているのでなんとしてもトンプソンを採用したい警察は、ひらめいた!
「これは軍隊では機関銃ではなく、機関銃のサブウェポンです!だから機関銃を採用するのではありません!!」
と言うトンチ発言でこの場を乗り切り、見事採用を収めた。
この発言によって、機関銃のサブ武器=サブマシンガンという名称が発生し、以後短機関銃=サブマシンガンと呼ばれるようになった。
余談だが、ギャング同士+警察までトンプソンで撃ち合うようになったので、副次被害は以前に比べて激増した。
さらに警察では、サブマシンガンどころか本物のマシンガン、BARまで採用しようとしていたのだから、どうやらアメリカの強い武器大好き症は遺伝子モノのようだ。
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関連項目
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読み:サブマシンガン
初版作成日: 08/11/29 12:09 ◆ 最終更新日: 12/04/27 22:21
編集内容についての説明/コメント: マシンピストル、機関銃の銃身交換、機関砲について加筆&一部推敲
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