ザイリン・ド・ザルツ単語

『ゾイドジェネシス』の主人公ルージ・ファミロンのライバル。
乗機はバイオメガラプトル、後半からバイオヴォルケーノとなる。

ルージ達と敵対する軍事国家ディガルド武国の少将（後の中将に昇格する）。
かつてディガルドに占領されたザルツ村の出身で、高いバイオゾイド適性能力を示してそのままディガルドに徴兵されたという過去を持ち、その際後にディガルドの帝王となるジーンと出会い、友情を深めた。
（なお、彼の親友の姓も同じド・ザルツである事から彼の村の人間は全て統一された姓を持つものと推測される）

性格は基本的にクールで生真面目。指揮官としても働いているが、一方でゾイド乗りとしてのプライドも極めて高く、ナパーム弾など一部の中火器を除いて純粋に己の操縦技術だけで敵を倒す事こそゾイド乗りの本懐と考えており、後にバイオヴォルケーノが勝手にバイオ粒子砲を撃とうとした際には「やめろ！」と叫んでいる。
（この点、すぐ荷電粒子砲をぶっぱなしてオーバーキルかまそうとするレイヴンやブレードとは大違いである）

ある日、はぐれた先遣隊を探してルージ・ファミロンの住むミロード村に来訪し、そこには当時ディガルドの追っていた元キダ藩の藩主ラ・カンが居たため彼を仕留めるべく村に潜入、自身は村へ攻撃する気は無かったが、合流してきた後続部隊の乱入により戦闘に突入する事になり、そして後のライバルとなるルージとムラサメライガーと初交戦した。
しかしこの時の戦いで誤って村のジェネレーターを破壊してしまい、ルージ達が旅に出る原因を作った。

その後は各占領地を転々としながらルージ達を追跡していったが、ルージ達によるディガルド討伐軍が結成された後の霧の河における戦いにて遂に敗北。自身は一命をとりとめ、さらにジーンより最新鋭バイオゾイドのバイオヴォルケーノを渡される。

それ以降は自分のプライドを傷つけた相手としてさらにルージへの執着を強めていき、ヨークでの再戦からトラフ奪還戦までルージのムラサメライガーと幾度も渡り合ったが、バイオヴォルケーノのある秘密からザイリン自身が実力を発揮する事が出来ずギルドラゴン上での戦いにてまたしても敗北、ヴォルケーノと共にソラシティへと運ばれて治療を受ける羽目になってしまった。

地上に戻ってからはヴォルケーノの件でジーンに不信感を抱くようになり、さらにバイオゾイドの適性がなかったはずの友人が自分の部隊に配属される事が書かれた書類を見つけた事から機械兵の真実を知る。怒りと悲しみに燃えながらバイオゾイド工場の破壊、そこに現れたジーンに対してディガルドへの決別を宣言し、そして彼もまたディガルド討伐軍へと加わり、彼とルージの和解は討伐軍の士気と戦力をさらに高めるのに一役買う事になった。

自由の丘での最終決戦ではヴォルケーノのバイオ粒子砲でバイオティラノのバイオ粒子砲を使用不能にするという活躍を見せるも、やはり真っ向勝負では敵わず戦闘不能になったかと思われたが、負傷しつつも再起しデッドリーコングと共にバイオティラノを拘束、バイオティラノのゾイドコアを剥き出しにし、ムラサメライガーが勝利するチャンスを作っている。

終戦後には英雄として讃えられるルージの姿を見届けつつ何処かへと去っていった。