概要
ジオン軍が初めて量産・実用化に成功したMS。主人公機であるガンダムと並び有名なやられ役MSであり、さまざまなバリエーションやカラーリングが存在する。
現在でもプラモデル・フィギュア・デフォルメされたマスコット人形のみならず様々な形で商品化が果たされており、ザクについてをまとめた書籍「ザク大辞典」や、近年ではザクをモチーフに製作された「ザクとうふ」という食べ物も作られた。
その曲線的な造形については、ザクのデザインを手掛けた大河原邦男も当時は特に何も考えていなかったらしいが・・・
大河原「富野さんからは「モノアイは付けてくれ」というオーダーがあっただけで、あとは好きにやってよかったんですよ。そして、神が降りてきてあっという間にできちゃった。(中略) 当時は、どうせ1話に出てくるだけのヤラレメカだと思っていたので、それが最終回まで使ってもらえるとは予想もしていなかった。ハロもそうなんだけど、まさか30年以上も支持されるとは思っていなかったですよね。」
出典:『池田秀一の「三倍速く!! シャアが行く!」 ~ガンダム人間探訪記~』
クリエーター編「大河原邦男」 角川書店 2011年11月25日
ザクとグフの違い
大まかに分けると緑色なのがザク、青色なのがグフ。ちなみにアニメ作品以外に青いザクがある。(ゲーム作品でランバラル専用ザクⅠという青いザクが存在する。ガンプラとしても発売。)ザクは肩の片方に盾が付いてるが、グフは両肩にトゲが付いている・・・など。さらに細かく分ける必要があるが、ものすごく長くなるので割合い。詳しくは(→グフ)
ザク脅威のバリエーション
詳細は各々の個別記事も参照。
1年戦争中
- MS-04 プロトタイプザク
- MS-05A (MS-05B) ザクⅠ - 兵器として初めて採用、実戦配備が行われたザク。しかし要求スペックを満たせなかったため、すぐに後継機のザクⅡが開発され多くは後方部隊に配置換えとなった。詳しい説明は記事先を参照。
- MS-P06 試作型ザクⅡ
- MS-06A 先行量産型ザクⅡ
- MS-06C 初期量産型ザクⅡ - 一年戦争初期において活躍した機体。その任務は核弾頭搭載型ザクバズーカで連邦の艦隊とコロニーを破壊することだった。南極条約締結により、核弾頭は使用されなくなった。
- MS-06F 量産型ザクⅡ - おそらく最も有名なザク。宇宙、重力下問わない運用性を有し、1年戦争やその後を通し長く広く戦った。生産機数は3千機とも。また、その汎用性から各種機体のベースともなった。詳しい説明は記事先を参照。
- MS-06F ザクマインレイヤー - 宇宙機雷散布の為のザク。長期の作戦行動に対応し推進剤の増量、機雷散布用ランドセルへの換装といったカスタムが行われている。詳しい説明は記事先を参照。
- MS-06S 指揮官用ザクⅡ (シャア専用ザク) - 指揮官用に姿勢制御スラスターの増加と推力強化、軽量化により機動性の向上を図った機体。通常のザクⅡと比較し高性能ではあるがピーキーで扱いづらい機体となった。ベース機はF型なためこちらも場所を問わず運用可能。シャアの機体として有名。スラスター推力は1.3倍だが、シャアが乗ると3倍になるらしい。これはシャアザクは周りのザクがスピードを落としてるだけ、シャアの操縦に迷いがなく、デブリの漂う中でもフルスロットルなので実質普通のザクの3倍に見えるらしい等、諸説がある。普通は戦闘兵器はは目立たない色をしているものだが、シャアの機体はド派手なピンクである。シャアが乗るから目立っても大丈夫なのか(モビルスーツのカメラにどう映るのかはさておき、実は暗所では人間の目は緑色よりも赤色に対して鈍感になる)。
- MS-06FS ザクⅡFS型 (ガルマ専用ザク) - ジオンには珍しく頭部に4門の40mmバルカンを装備。いわばF型ザクとS型ザクの中間とも言える機体。S型配備前に指揮官用として多少配備された。ガルマ専用のものが有名。
- MS-06F ドズル・ザビ専用ザクⅡ - 両肩に4本のスパイクアーマー、専用の大型ヒートホークを装備している。コクピットもドズル専用の為広く作られている。
- MS-06F2 後期量産型ザクⅡ- 0083に登場したF型ザクの後期生産型。主に装甲強化と統合整備計画によるコックピット統一が図られている。一年戦争後もジオン軍残党や連邦軍によって使用されていた。詳しい説明は記事先を参照。
- MS-06FZ 最終生産型ザクⅡ (ザクⅡ改) - 統合整備計画に基づき全面改修されたザク。改良に改良を重ね、整備性は新兵でもある程度修理ができるなど格段に向上し、推力はほぼゲルググと同等となっている。そのため短時間ならばブースターの推力に物を言わせホバー移動が可能。しかしその代償として稼働時間はF型よりも大幅に短くなったものの、それでも多機種と比べれば長いほうであったのでプロペラントタンクの装備は行われなかった。また生産性を確保するため装甲は直線のものが多くなり、胴体は後のザクIIIにも通ずる形状をしている。頭部の形状は従来のザクに近いものの他にフリッツヘルムと呼ばれる頭部装甲強化型のタイプBも存在。バーニィことバーナード・ワイズマンが搭乗、ガンダムNT-1アレックスの右腕部ガトリングと頭部を破壊するも・・・
- MS-06J 陸戦型ザクⅡ -F型、あるいはC型から宇宙専用の姿勢制御スラスターやAMBACシステムなどの装備を排除するなどして地上戦に特化させた機体。そのため地上戦においては原型機よりも機動性などが高いが、当然宇宙空間では姿勢制御がほぼ不可能となり"溺れる"。詳しい説明は記事先を参照。
- MS-06JC 陸戦型ザクⅡ (JC型) - 08小隊に登場した機体。J型を改良したタイプで、ある程度の水中戦すら可能。
- MS-06D ザクデザートタイプ - 関節などに防塵処理が施され、冷却システム、装甲、推進システムの強化が行われた機体。またザクマシンガンも砂塵に強くするため構造に余裕を持たせたタイプが配備されている。ロイ・グリンウッドが搭乗。なお、ZZに登場する何故か発音が違うディザートザクは本機をベースに改造したものである。
- MS-06G 陸戦高機動型ザク - 陸戦型ザクⅡの性能向上型。地上での高機動を得るために脚部にスラスターの追加等がされている。改修型はホバー走行が可能であり、のちのドム開発の一助となる。
- MS-06GR 陸戦高機動型ザクⅡ改 - ザクⅡG型のカスタムメイド。
- MS-06K ザクキャノン - 地上での後方支援、航空機撃墜に特化した機体で、右肩に180mmキャノン砲を装備、頭部にも砲撃用サブカメラがついている。イアン・グレーデンが搭乗。詳しい説明は記事先を参照。
- MS-06JK ザクハーフキャノン - ザクキャノンの簡易型とでもいうべき機体で、陸戦型ザクⅡのランドセルを180mmキャノン等と一体化したタイプのランドセルに換装した機体。
- MS-06L ミサイル装備型ザクⅡ
- MS-06M (MSM-01) ザクマリンタイプ - 水中用MSの先駆け。地球上の大半を占める海洋や河川といった水中での戦闘に対応させるべく開発された機体。ザクに対しシーリングを施すなどの改造が行われている。しかし技術不足などの問題により実戦に不向きで、主に水中での作業に使用された。ただし、アクアジムより性能は上の模様で戦後連邦が本機を改装しマリン・ハイザックと名称変更の上で増産、運用した。
- MS-06MP マニピュレイションシステム装着型ザク - ザクⅡに精密作業を行わせるために作業用ポッドを組み合わせ開発した機体。生産数は3~4機ほどで全機ソーラ・レイ改造に投入された。特徴的な4本のアームの付いたバックパックはヴェスバー等の関節機構の元祖的システムを備えている。
- MS-06FW ザクマリンタイプ
- MS-06E ザクII強行偵察型 - 偵察行動に特化。両肩や腰部にもカメラを備えており、武器の代わりにカメラガンを装備。
- MS-06E-3 ザクフリッパー - 顔がボトムズ。MS-06Eの発展機で、背中に6基の可動式ブームセンサーを装備。これがフリッパー(ひれ)と呼ばれる理由。
- MS-06RP 高機動型ザクⅡプロトタイプ - MS-06S型以上の機動性を持つ機体として06F型をベースに開発された試作機。他のザクと違い頭部の後ろにアンテナを装備している。
- MS-06R-1 高機動型ザクⅡR-1型 - ザクⅡをベースに、宇宙での機動力をアップさせた機体。ただし構造の複雑化による整備の難しさとコストのバカ上がりを招いたため生産機数は少ない。黒い三連星などが専用カラーで使用した。
- MS-06R-1A 高機動型ザクⅡR-1A型 - 推進剤をカートリッジ式にすることで補給の手間を減らすなどの改良を施した機体。ただし整備性の悪さはほぼそのまま。シン・マツナガなどが使用した。
- MS-06R サイコ・ザク - 正式名称は高機動型ザク リユース・P・デバイス装備。R型の操縦系を変更した機体。
- MS-06R-2P 高機動型ザクⅡ後期型試作機 - 高機動型ザク後期型のプロトタイプ。ビーム兵器稼働を目指してジェネレーター出力の向上を図ったが難航したため、ビーム兵器ををあきらめ本機は後期型に改装される。高出力のジェネレーターを積んだ影響で胸部が前後に大型化しており排熱用のダクトもつけられた。
- MS-06R-2 高機動型ザクⅡR-2型 - MS-06R-1とは脚部のカバー以外差異が無いように見えるが、中身は全くの別物。リック・ドムと次期主力機の座を争った。この機体はジョニー専用のものもあわせて4機しか製造されていない(うち初号機は試作機からの改装機)。ジョニー・ライデンなどが使用した。
- MS-06R-2 フルバレットザク - 真のR-2型。
- MS-06R-3 ゲルググ先行試作型 - ビームライフルの運用を可能とした高機動型ザクIIの最終型。
- MS-06RD-4 宇宙用高機動試験型ザクⅡ - 開発の遅れているゲルググに代わるMSとしてトライアル用に試作された。ドムを宇宙用へ改修するためのデータ収集用機体である。名称の似ている高機動型ザクとは別の機体。
- MS-06Z-1 サイコミュ試験型ザクⅡ - ジオングの基となった機体。ザクをベースにサイコミュシステムとジオングと同じ腕部ビーム砲を装備した試験機。頭部がザクな以外もはやザクとは別の機体である。ちなみに稼働時間がすさまじく短く試験には困難が生じた模様。また、コストも非常に高い。
- MSN-01 (MS-06Z-2) サイコミュ高機動試験型ザクⅡ - MS-06Z-1の脚部を高機動スラスターに換えたもの。高機動時におけるサイコミュ兵装の試験のために開発されたが、Z-1型以上に稼働時間が短かったためデータが思うように取れず、結果的にブラウ・ブロのデータが流用された。ようはアレだ、脚なんてただの(ry
- MS-06W 一般作業用ザクⅡ - ザクⅠをベースに戦闘行動に必要な装備を廃し、純粋に作業に特化させた機体。もとはコミックボンボンでの模型作例で発表された機体。長らく商品化されなかったが、初期のガンプラを小型化した『ガンプラコレクション』の第1弾で遂に立体化された。
- MS-06V ザクタンク - 損傷したザクの上半身とマゼラトップを失ったマゼラベースを合体させた作業用機体。現地で改修された機体なので、同じ型は2つとない。08小隊に登場した機体は胴体が旧ザクで車両部分前面にブルドーザーブレードが付けられており、アームも実在のショベルカーアームに近いデザインとなっている。詳しい説明は記事先を参照。
- MS-11 アクト・ザク - ペズン計画によりザクを再設計した機体。マグネットコーティングが施されているほか、ビームライフルの運用が可能で機動性もすさまじい物とされる。もはや別の機体となったためか、MS-06の番号は持たない。
1年戦争後
- パーフェクトザク - 魔改造ザク。
- RMS-188MD ザクダイバー
- RMS-192M ザク・マリナー - 連邦がザクマリンタイプを再設計した水中用MS。ネオジオンにも多く鹵獲され、運用された。
- RMS-106 ハイザック - ジオンの技術を得た連邦が開発した機体。詳しい説明は記事先を参照。
- AMX-011 ザクⅢ - アクシズが開発したザクの正当な後継機。詳しい説明は記事先を参照。
- OMS-06RF RFザク - 火星ジオンが使用したザクIIのリファイン機体。見た目こそはザクIIだが、その中身は当時(宇宙世紀120年代)の最新技術が組み込まれており、その性能はギラ・ドーガをも上回る。
その他流用機体
- アプサラスシリーズ - ジャブロー強襲用MA、センサー部にザクの頭部を流用している。
- ライノサラス - 巨大ザクタンク、砲塔部にザクの頭部と上半身を流用している。
- MS-21C ドラッツェ - ザクⅡF2型のボディにガトルの推進装置などを組み込んだMS。
- Zザク - 頭部を破損したZガンダムに応急処置で、宇宙を漂流していたザクの頭部を取り付けた機体。
アナザーバリエーション
- ボルジャーノン(∀ガンダム)-どう見てもザクです。本当にありがとうございました。
- ザクウォーリア(ガンダムSEEDDESTINY)-ザフト軍の次世代MS。ウィザードシステムにより、複数の装備を使い分けられる。作中にはガナー・ブレイズ・スラッシュの3装備が確認されている。
- ザクファントム(ガンダムSEEDDESTINY)-上記のザクウォーリアの上位交換で指揮官専用機。シールドが両肩に装備されている以外は外見上の違いはない。
- スーパーカスタムザクF2000(ガンプラビルダーズ) - 劇中に登場する改造ガンプラ。世界中の戦闘パターンをインプットし、魔術師や祈祷師まで駆り出して開発された結果、ザクF2の1000倍の強さを誇り、そのあまりの強さからアクシズの奥深くに封印されていた…という設定。
- ザクアメイジング(ガンダムビルドファイターズ) - 劇中に登場する改造ガンプラ。高機動型ザクIIをベースにしている。
- MS-50A ザク50(Gジェネレーションシリーズ) - 宇宙世紀130年にAE社が1年戦争終結50周年を記念して開発した機体。脚部と腕部は大幅に簡略化されMAのようなシルエットをしている。
関連動画
関連商品
ガンプラ
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関連項目
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読み:ザク
初版作成日: 08/06/02 22:42 ◆ 最終更新日: 16/04/02 17:18
編集内容についての説明/コメント: ザク50追記
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