『ザ・グリード』(Deep Rising)は、1998年に公開されたアメリカ合衆国の映画である。
概要
ザ・グリード | |
基本情報 | |
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監督 | スティーブン・ソマーズ |
脚本 | スティーブン・ソマーズ |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
製作 | ローレンス・マーク ジョン・バルデッチ |
配給 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ(米国) 東宝東和(日本) |
公開 | 1998年1月30日(米国) 1998年10月17日(日本) |
上映時間 | 106分 |
映画テンプレート |
ゴーストシップと化した船内を舞台に未知の化け物との攻防が繰り広げられるスリル満点のモンスターパニック。
当時のキャッチコピーは「『タイタニック』を上回るスペクタクル!『ダイ・ハード』を凌駕する銃撃戦!『スピード2』を超える疾走感!『エイリアン4』を凌ぐタフで美貌のヒロイン!そして『GODZILLA』を超越した恐怖のモンスター!90分で3000人、喰って喰って喰いまくれ!!!!!」。
娯楽性あふれるストーリーや小気味よいアクション、味のあるキャラクターなどが詰まったモンスターパニック映画の一つの解のような作品。
DVDが廃盤で各種サブスクでも配信されていないため、カルト的な人気を誇りながらも視聴が困難な状態となっている。このため、2023年4月13日に久しぶりに午後のロードショーで地上波放送された際はSNSで大きな注目を集めた。
あらすじ
4億8760ドルをかけて建造された豪華客船アルゴノーティカ号は、南シナ海において、3000人を乗せた処女航海中、何者かによってハッキングされ制御を失い、さらに深海から急浮上してきた巨大な何かに襲われる。
同時刻、魚雷などの密輸を任された運び屋のジョン・フィネガンら一行の乗った密輸ボートは、依頼主である傭兵部隊と共に海域を航行していたが、不運にもアルゴノーティカ号から飛び出し漂流していたモーターボートと衝突し、機体が大きく破損してしまう。
やがて、同じ海域を漂うアルゴノーティカ号を発見したフィネガンらは修理工具と燃料を分けてもらうため、最初からアルゴノーティカ号のシージャックを目論んでいた傭兵たちに促されるまま乗り込むが、華やかなはずの船内は先に入り込んでいた何かに食い荒らされてしまっていた。
主な登場人物
運び屋
- ジョン・フィネガン
- 主人公。経歴の割には若く見える密輸ボートのボス。鋭い観察眼と鋼のメンタルで絶体絶命の危機に立ち向かう。「お次はなんだ?」は名台詞とされる。
- ジョーイ・パントゥーチ
- お調子者のメカニック。貨物を覗いて騒ぎを起こす。
- レイラ
- MEGUMI似の女性航海士。パントゥーチと付き合っている。
アルゴノーティカ号の関係者
- トリリアン・セント・ジェームズ
- ヒロイン。4か国から国際指名手配中の女泥棒。悪女だが勇気凛々でエイム力もなかなか高い。
- サイモン・キャントン
- アルゴノーティカ号の船主。全財産を投じ、自身の夢であった最新技術の結晶ともいうべき船を手に入れたが……
- H・W・アサートン
- 仕事熱心な船長。主要人物で唯一犯罪に手を染めていない。
傭兵
- ハノーバー
- 険しい顔つきの隊長。頑固に見えて意外と柔軟な思考の持ち主。
- T-レイ・ジョーンズ
- 船酔い体質のオーストラリア人。パントゥーチとの絡みが多い。
- マムーリ
- 世界中の女と寝るのが夢の異常性欲者。
- メイスン
- よく軽口をたたく黒人。傭兵部隊の副長的な存在。
- ヴィーボ
- ゲテモノ料理好きの黒人。爆発物の扱いに長けている。
- ビリー
- バックアップ兼雑務担当の愛煙家。一同がアルゴノーティカ号に乗り込んだ後もレイラとともに密輸ボートに残り修理を手伝うが……
- モリガン
- 電子機器の操作を担当する小心者。
怪物
- オクタルス(通称・グリード)
- アルゴノーティカ号の船体に穴をあけて侵入してきた深海に住まうクリーチャー。至る所に潜み棘のある触腕で獲物を捕らえ、丸吞みして体液を吸い取り骨を残して消化する。音に敏感で頭もよい。キャントンはカンブリア紀に生息していた肉食性ワームの一種だと推測するが……
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関連リンク
関連項目
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