シムシティ3000 (SimCity3000)とは、1999年に発売されたシムシティシリーズ第三作目のゲームである。
概要
定番の都市開発シミュレーション・シムシティ(SimCity)シリーズの一つ。発売は1999年。
現在最新作であるシムシティ4がPC以外の環境で出ておらず、PC以外でできるシムシティとしてはこれが最新作である。シムシティDS、DS2、シムシティクリエイターなどの移植作品は3000がベースとなっており、遊びやすい(趣向や仕様はだいぶ異なるが。特にDS2)。いずれも日本向けに親しみやすいようにアレンジされている。オリジナルの方はだいぶアメリカ臭い。頻繁に表示されるふざけたニュースの数々とかアドバイザーや市民の顔の濃さといったらもうね。ラマやブロッコリー、猫の紐が頻繁にインフォメーションバーに取り上げられる様はシュール。
前作からの変更点
主なものとしては、
- 2000における水力発電所、アルコロジーなどの一部バランスブレイカーの撤廃
- マップの広さの大幅な向上
- 道路で並木付きの大通りが作れるようになった
(ぶっちゃけ道路を全部大通りにすれば渋滞知らず。ただし斜めの大通りは出来ない模様) - 各地区における中密度区画の追加
- 低密度工業地区で農地が出現することも
(ただし大抵の場合わずかな公害や地価上昇の波に押されて工場に早変わりという悲しい存在。4では改善されて最初から農地が設定できるようになっている) - ランドマーク施設の追加(ただし都市運営には宇宙人の攻撃を引き寄せる以外の効果はなし。要するにほとんど飾り)
- 街に車や人が表示されるようになった
- ボーナス施設の大幅な増加。税収を増加させるペナルティ建造物も3000から
- 水質汚濁、ゴミの概念の追加
- オーラ(幸福度)の概念の追加
- 地下鉄と水道管のマップが分離
- 5マス以内であれば送電線が無くても電気がつながるようになった
- 水道管は敷設した場所から7マス以内であれば供給されるようになった
- 電気、水、ゴミ処理を近隣都市と取引出来るようになった
- シナリオモードが廃止された(「スペシャルエディション」で復活はしたが、希少であるため入手は困難)
- 電気、水道の行き渡り方に若干の変更
- 鉄道・地下鉄も混雑するようになった
- 各部門にアドバイザーが追加
など
攻略
ゲーム全体としては、2000での理不尽な要素の改善とゴミの概念の追加などによって、だいぶバランスが安定したように思われる。
新しく登場したオーラ(幸福度)は、地価とは別に設定されたパラメーターで、3000においては従来の支持率にあた地区の地価とオーラを向上させることが、条例や教育の充実でハイテク産業を一刻も早く誘致することと並んで3000においては最重要課題である。
また、公害がオーラにまで影響するため、公害の悪影響が前作までと比べて格段に大きくなった。今作は高密度商業地区も若干の公害を出すため、気を遣う必要がある。
逆に言うと、オーラさえ制してしまえばどうとでもなるとも言える。人口にこだわるのでなければ水場、噴水や大きな公園や野球場などの娯楽施設の乱立で何とかなってしまう場合が多く、3000は公園ゲーと揶揄されることもしばしば。特に水場は汚染減少効果も高い上に設置もそれほど難しくない。水源確保の見地から見ても、上手く使えると強い。
ただ、人口密度は地価が低い方が高い傾向にあるようだ。特に住宅地は、ストアアパートやイイカンジプロジェクトの方が他の建物より密度が高い。人口を追求するなら実は娯楽施設はあまり要らない。需要限界の見地からゼロというのもやりにくいかもしれないが。ちなみに、住宅の需要限界の見地から見ると実は図書館がかなり効率の良い建物だったりする。
人口にそれほどこだわらない場合でも、人口が一定に達していないと建たない建物も存在するので、初心者で行き詰ったら目安としてとにかく人口十万人突破を目指して頑張ると軌道に乗りやすいだろう。
他にも、難易度を普通・難しい設定で挑むなり、挑戦の仕方は如何様にでもなる。
そもそもそこまでヌルゲーを豪語するならもちろん災害設定はオンにしてますよね?
また、最大サイズのマップがいくら何でも広すぎる気がしないでもない。
一方で、住居と職場はかなり離れていても問題無いようだ。予算に余裕があるなら思い切ったレイアウトにするもよし。渋滞問題にならないようにだけは注意しよう。
なお、左ボタンで範囲設定しながら画面をスクロールする際は要注意。予期せぬ速度でスクロールして暴走するので、
道路敷いてる最中に暴走して制御できなくなったり、取り壊し範囲設定中にスクロールが暴走して都市が一瞬にして更地と化したり、平坦化作業中に暴走して川が一瞬にして埋め立てられたりなんてことの無いように各々注意されたし。そんな時こそ慌てず騒がず右ボタン。
本作では画面下にインフォメーションバーが表示され、他愛のない情報から、都市の現状や問題点などが流れてくる。特に赤字で表示される情報は早急に対応を要求されるものなので、表示されたら最優先で対応すべし。市民からもいろんな請願が上がってくるが、特に税金関係は対応するだけ無駄である。ひどいときは税率1%に設定していても「高すぎる」とか言ってくる始末。要求通りに税を操作しても大して人口変動やオーラに影響はなく、税収が減るだけである。これは「いちいち市民の請願全てに耳を傾けていては都市の運営なんかできない」というメッセージなので、あまりにも身勝手な請願や要求はバッサリと切り捨てよう。
余談だが、今作もBGMが非常に好評のようである。オプション画面でお気に入りのBGMだけをセレクトしてゲーム中に流すなんてことも可能。なお、シムシティーのBGMは公式サイトからダウンロードが可能になっている。
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