東西の対立が冷戦として定着したのはお互いが相手の力に恐怖したからだ。
抑止…『脅迫して思いとどまらせる』というこの単語が冷戦という時代そのものを表している。
もはや抑止力は成り立たなくなる。
あれが世界に解き放たれればただちに各地で火の手があがるだろう。
ヴォルギンとシャゴホッドがその中心だ。
シャゴホッドとは、『メタルギアソリッド3 スネークイーター』に登場する兵器である。名はロシア語で「一歩一歩踏みしめるもの」を意味する。
概要
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/suginoki7777777/status/983804050511577094
ロシア人の科学者、ニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフにより開発されていたドリル状のキャタピラが特徴的な核兵器搭載戦車。
シャゴホッドはあらゆる地表から核ミサイルを発射する核搭載戦車として設計されたが一つだけ解決できない難問があった。1964年時点の大陸弾道弾はシャゴホッドに搭載するには大きすぎたのだ。だが軍部はそれに納得せずあくまでもアメリカ本土へ直接核ミサイルを撃ち込むことの出来る兵器を要求した。
そこでシャゴホッド本体にガガーリン大佐を宇宙へ送ったヴォストークロケットの技術を流用したロケットブースターユニットを取り付けた。このブースターによって最高時速300マイル(482.80km/h)以上で地上を走ることができる。そしてその高速状態から核ミサイルを射出する――早い話シャゴホッド本体にロケットの一段目の代わりをさせる。これにより射出した核ミサイルの射程距離は2500マイル(4023.36km)程度から6000マイル(9656.064km)以上に伸びた。アメリカ全土がスッポリ有効射程に入る距離である。
そしてそれだけではない。シャゴホッドには通常のICBMのように巨大なミサイルサイロを建設する必要がない。約3マイル(約5km)の滑走路、あるいはそれに準ずるものがあればソビエト連邦のどこからでもアメリカ全域に熱核兵器を落とすことができるのだ。偵察機や衛星からも発見できない隠密展開 即時発射可能な移動核要塞…まさに悪魔の兵器。
大要塞グロズニィグラードの兵器庫でヴォルギンによりソ連全土への配備、やがては東側各国への提供及びその見返りとして独裁者や民族派、革命派などに武装蜂起を促すための量産化へと最終調整に入っている。
ソコロフのシャゴホッドとの競合に敗れ、上層部から「賢者の遺産」を打ち止めされるなど全権を奪われたグラーニンはその研究もろともお払い箱となり恨み言を吐きつつ飲んだくれていた。彼は今まで研究していた足を持った画期的な核搭載戦車の資料を半ば当てつけとしてアメリカの友人に渡し、それがまた新たな火種を生むこととなるがそれはまた別のお話し。
量産化体勢に入る前に破壊しようとロケットエンジンに使う液体燃料のタンクにC3爆弾を仕掛け(なおこのとき格納庫内のメンテナンスクルーを殺傷しておくとシャゴホッドのライフが減っている状態で戦闘が始まる)ヴォルギンを一度倒してから格納庫ごと爆破するがそれでもまだピンピンの状態で搭乗したヴォルギンと共にスネークとエヴァに襲い来る。
グロズニィグラード(ここでのケロタン撃ちが鬼門)→滑走路内ではスネークが無限バンダナ状態となりエヴァの駆るバイクのサイドカーに乗って攻防を繰り広げるがシャゴホッドには碌にダメージを与えられない。エヴァの提案によりスナイパーライフルで爆弾を狙撃し鉄橋を爆破し谷底に突き落としてやったか?…と思ったのも束の間。折れた橋を滑走路にロケットブースターを起動させてこちら側の通路へと跳ね上がってきたのだ。「まだ終わらんよ」と言うヴォルギンに対し二人は逃げるのをやめることを選択。スネークはバイクを全てエヴァにゆだね自身は攻撃へと全力を注ぎ真っ向から悪魔の兵器の停止を決意した。景気づけのキスの効果もありシャゴホッド本体の停止に成功…したのだがコックピットから出てきたヴォルギンはなんと腕で装甲に穴をあけケーブルをつかむとそこへ自身の電力を送り無理やり再起動させてしまった。スネークは無限バンダナを外しバイクからも降りて正面からの攻撃が通じないヴォルギンのわずかなスキを突き片膝をつかせる。あきらめの悪いソビエト産ピカチュウはまたも再起動を試みようとするがそこにいつの間にか雨が降り始めていた空から雷が命中し炎上。自身が纏っていたライフルの弾薬帯にも引火しハチの巣となった。それでも甦るのだが。完全に破壊されたシャゴホッドと未だ発火し続けるライフル弾の祝砲を背景に二人は幸せなハグをして終了…とはいかず迫りくる追っ手から逃れザ・ボスの暗殺という最終目標を達成するためジャングルの中を邁進してゆくのであった。
『メタルギアアシッド』シリーズにも移動に使用できないUSE型のド派手なコストとド派手な効果を持つド派手なムービー付き範囲攻撃カードとして登場。攻撃力が高く驚異的な範囲攻撃が可能なため便利。最大の問題は味方も攻撃対象に含んでしまう事か。アシッド2では道中で拾うことができるので多くのプレイヤーにとって最初にゲットする巨大兵器カードとなる。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』には観賞用フィギュアとして登場している。
『メタルギアサヴァイブ』にはMGS3のコラボイベント「1964」限定で登場した。
なお『メタルギアソリッド ピースウォーカー』にはよく似たピューパというAI兵器が登場するが似ているのは見た目だけで他の機構などはほとんど別物である。
関連動画
関連静画
関連コミュニティ
関連リンク
関連項目
- 1
- 0pt