シルバーマンとは、
- 実在の人物の苗字。Silverman、Silberman、Silbermannなどアルファベットでのつづりは複数ある。「ゴールドマン」と同じく、アシュケナジ系ユダヤ家系に多い姓とのこと。
- 架空のキャラクターの名前。
- その他。
概要
『黄金のマスク編』に登場した重要アイテムかつ登場キャラクター。平和の象徴である銀色のマスクとして、キン肉族と超人界の至宝とされキン肉大神殿に兄である黄金のマスクと共に安置されていた。
黄金のマスク編
兄弟喧嘩の伝説
かつて戦いの神ゴールドマンと平和の神シルバーマンは兄弟神として君臨し、地上の平和を守っていた。二人は攻め主体のゴールドマンと守り主体のシルバーマンと、その戦闘スタイルに違いはあったもののどちらも敵を寄せ付けない強さを持っていた。
しかし、あるとき一人の少年が「ゴールドマンとシルバーマンは、戦ったらどっちが強いの?」と発したことにより二人の意見は割れ、盛大な兄弟喧嘩に発展してしまうのである。
二人の兄弟喧嘩は壮絶を極め、ついには天界から裁きの神ジャスティスが使わされ、両者剣を使っての戦いで決着をつけることとなった。二人の剣は互いに相手の首を切り落とす結果となった。
その後、二人のつけていた黄金のマスクと銀のマスクはキン肉族の手に渡り、平和の神としてあがめられることになるのである。
作中での活躍
黄金のマスクが悪魔六騎士の手に落ちた際にはキン肉スグルを励ますと共に、保護カプセルを作り超人パワーを奪われ生命の危機に直面した多くの超人を救うなどサポートする。また、悪魔六騎士と戦うキン肉マンたちと行動を共にし、悪魔六騎士に奪われた黄金のマスクの真贋を判定するための共鳴装置としても使われる。五重のリングでのテリーマンvsアシュラマンの戦いにおいてウォーズマンの予備の生命維持装置に異常が発生した際、テリーマンに対し「もう一度生命維持装置の上に阿修羅バスターを喰らう」という鬼畜なアドバイスをしている。
悪魔将軍の正体が兄のゴールドマンだと判明した際にはどうして悪魔側についたのかと問い詰めている。最終的に兄と和解し二つのマスクは合体。完璧のマスクとして傷つき倒れていった正義超人たちを蘇らせ、再びキン肉大神殿に奉られるようになった。
ちなみに、テレビアニメでは、銀のマスクとして思念を送っているときの声がなぜか女性になっていた。
完璧超人始祖編
完璧無量大数軍が襲来すると、一つに合体していたマスクは再び分離し、黄金のマスクこと兄ゴールドマンは悪魔将軍として復活した。銀のマスクことシルバーマンはしばらくそのまま鎮座していたが、悪魔将軍が聖なる完璧の山こと超人墓場を襲撃し、他の完璧超人始祖が外界に解き放たれると、世界各地に散った彼らに向けて光を放ち、正義超人たちにその居場所を伝えた。
伝説の真実
実は、暴走した超人達を絶滅させるためカピラリア七光線を照射する際に、ザ・マンによって見い出され助けられた超人「完璧超人始祖」の一人であった。“完璧・弐式”の称号を持ち、「地のダンベル」を所有している。また、キン肉族三大奥義や肉のカーテンの原案を考案した張本人であり、正義超人・キン肉族の開祖でもある。
カピラリア七光線による大量絶滅から逃れた後はザ・マン達と行動を共にし、修練に励んでいた。地上で大絶滅を生き残った超人達が増長した際の武力介入「裁きの日」ではゴールドマンと共に最も苛烈に戦い、「虐殺王」の名で呼ばれている。完璧超人時代は超人閻魔からの信頼も厚かった。
やがて考えの違いから兄ゴールドマンは離脱。地上の超人達を指導し派閥を作っていく。シルバーマンは兄を説得するよう地上に派遣されたが失敗。逆に地上の超人達に可能性を見出し自らも地上に残り超人達を指導するようになる。その際に「ゴールドマンを地上で抑え込むための組織・尖兵」を建前としている。ゴールドマンの勢力は悪魔超人に、シルバーマンの勢力は正義超人の源流となっていく。
やがて二勢力は勢いを増し各地で衝突するようになる。その状態を良しとしない超人閻魔からジャスティスマンが派遣され、二人に始祖に戻る事を要請。しかし、超人達に神をも超える可能性を見出していた二人はそれを拒否。結果、介入をやめる代わりとして二人の決闘が行われ、戦いの末に両者死亡による幕引きとなった。超人閻魔は手を引き、指導者を失った超人界は長い停滞期に突入する事になる。そして、二人の決闘は長い年月の内に改変され「天上兄弟ゲンカ」として寓話的物語として語り継がれていった。
性格や戦闘時の全身像や戦闘スタイル・使用技もこのシリーズで詳しく判明している。
超人としての復活
戦いの場が「許されざる世界樹」に移り、正義・悪魔VS完璧の戦いが2勝2敗で一段落したところで完全復活したその姿を現す。
サイフォンリング4階の戦いにおいてブロッケンJr.にトドメを刺そうとしたサイコマンを制止し、親友でもあるサイコマンに自らの意志を伝え、超人閻魔と完全に決別。サイコマンとも袂を分かち、そのまま幾千万年のブランクを背負ったうえでの戦闘に突入する。完璧超人・始祖同士の戦いは、ブランクのあるシルバーマンに対して、サイコマンが攻勢を見せる。シルバーマンも肉のカーテンの源流ともいえる無敵の防御態勢パーフェクトディフェンダーで応戦。だが、サイコマンは執拗な顔面攻めでシルバーマンの体を磁性体化させると、始祖を分裂させる原因となったマグネットパワーによって苦しめられることとなる。そして、サイコマンは最大奥義の「輪廻転生落し」で勝負を決めにかかる。ところが、ブロッケンとの戦いでできたリングの穴のおかげで頭部がリングに激突せず、輪廻転生落しは不発に終わる。さらに、デパーミング(消磁)によってマグネットパワーそのものも攻略してしまう。完全に優位に立ったシルバーマンは、完璧・弐式奥義アロガント・スパークによってサイコマンをKOする。
残酷な奥義を目の当たりにし、衝撃を受けるキン肉マンに対し、自らのアロガンド・スパークは失敗作と伝え、キン肉マンがフェニックス戦で放ったマッスル・スパークこそ理想の技であるという見解を述べる。10個のダンベルが全て揃ったことでいよいよ完璧超人・始祖たちが消滅するかと思われたが、サイコマンがそのシステムを作り変えていたことで生き残る。そして、1人消滅することとなったサイコマンの最期を見届けることに。しかし、本来は兄である悪魔将軍の復活のためにパワーのほとんどを渡していたシルバーマンにとってはサイコマンとの一戦のみが復活の限界であり、その後は銀のマスクに戻ってしまいその肉体は消滅する。
プロフィール
外見
銀色のキン肉族のマスクと似た形状のマスクをしている。服装は古代ギリシア風の薄い布を巻いているが、サイコマンとの戦闘時はキン肉族伝統の戦闘コスチュームと兄・悪魔将軍の格好を足して割ったような外見で登場している。左腕には盾を装備。肌の色は白。
人物像
穏やかな笑みを浮かべた表情。一人称は私・僕。丁寧語口調で話す事が多いが、同志であるサイコマンなどには穏やかなタメ口で話す。始祖内では穏健派だった。平和を愛する温厚な性格故に調停役として、ガンマン・シングマンら過激派とサイコマンの諍いを宥める事が多かった。他の始祖と仲が良くなかったサイコマンが唯一尊敬する親友であり、お互いを認め合った仲だった。
平和を愛する穏健派だが、戦いにおいては厳つい表情になり、鬼の如く戦う戦士となる。
戦闘スタイル
守りを主体としたファイトスタイルで、「相手の攻撃を防ぎそこから隙を突いて攻めに移る」事を得意とする。相手と真正面から立ち向かう所にザ・マンの教えが受け継がれている。技は後のキン肉族の技のルーツとなっているものが多い。
戦いは相手と分かり合うための手段として教えている。この思想は後の正義超人の根幹を成す考えとなった。しかし、本人の技は相手を殺してしまう性質のものばかりであり、なかでも完璧・弐式奥義アロガント・スパークはキン肉マンが使うマッスル・スパークの源流でありながら、その威力・えげつなさはマッスル・スパークをはるかに上回り、相手を本気で殺す気でないとかけられないとされる。ネメシスからは「全ての完璧超人が手本とし崇めるべき究極のホールド」とまで評された。
わかり合うために戦いたいのに戦えば必ず相手を殺してしまう自分のことを、最期まで完璧超人から抜けられなかったと本人は語っている。
必殺技
- 完璧・弐式奥義 アロガント・スパーク
- キン肉スグルが使用するマッスル・スパークと技の入り方や見た目は似ており、マッスル・スパークの原型ともいえる技だが、マッスル・スパークと比べて腕の極め方、落下した際の相手の首の位置が異なっている。また、落下の際に相手にかかるGも上回っており、相手の首、両腕、両足があらぬ方向に捻じ曲がる殺傷力の高い殺人技になっている。シルバーマンがかつて「虐殺王」と呼ばれたのも納得の残酷な技と言える。
シルバーマン自身も血塗られたこの技を「こんな不完全な技はない」と忌み嫌っており、後に相手を生かす技へと昇華させたマッスル・スパークを考案するに至った。 - パーフェクトディフェンダー
- キン肉族の超人が使用する肉のカーテンの原型とも言える絶対防御の技。完璧超人始祖のサイコマンですら攻略できないほどの鉄壁の強度と耐久性を持っている。専守防衛といえる肉のカーテンと違い、防御から隙を見て反撃するのが目的の技である。
ちなみに、子孫にあたるネメシス(キン肉サダハル)もこの技を会得している。
関連動画
関連静画
関連項目
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