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シンウー(ShinWoo, 신우)とは、韓国のヨーヨーメーカーである。
ブランド名「ハイパワー」。
概要
韓国国外で名が知られるようになったのは2003年頃。
以降活動停止まで、韓国を代表する低価格帯ヨーヨーメーカーとして君臨し続けた。
当初は、既存ヨーヨーの劣化コピーのような製品ばかり作っていた。
メーカーもそれを自覚し、製造販売は韓国のみで行っていた。
しかし、「シンウー・ザンナビ」が国内外のヨーヨーショップで初心者向けおすすめ機種として紹介されるようになり、評価が一転。この機種はおすすめされながらも「フリーハンドのパクり」の謗りは免れないデザインであったのだが、「パクり元」の生みの親であるスティーヴ・ブラウンが絶賛。正式に国外販売が認められることになった。
それからのシンウーは、徹頭徹尾初心者向けを貫くデザインをするようになった。
メンテナンスフリーで、交換するパーツは基本的にストリングのみ。
部品点数が少なく、セッティングも簡単。
そして何より、競合機種より500円~1000円は安い低価格。
フルメタル機種ですら、初めてフルメタルに触れる初心者にむけて設計されている。
デザインは極めて古臭く、昭和40年の駄菓子屋に並んでいそうな見た目である。
部品精度はブレブレで、回した時にパーツがカタカタ鳴るなど日常茶飯事。
しかし、精度やデザインが気になるなら、シンウーを卒業して他社のヨーヨーを買えばよい。
初心者のためにならないことは、一切切り捨てる。劣化コピーメーカーの謗りも甘んじて受ける。それがシンウーの覚悟であり、開き直りだった。
そのため、公式戦で使用するプレイヤーはほとんどいない。
唯一の実績は、「シンウー・グリフィンウィング」で岡田直人が2009年世界チャンピオンになったことであり、本人からその報告を受けたとき、当のスタッフが一番信じられなかったと伝えられるほどである。
初心者向けの姿勢が評価されたのか、2010年には自社の「シンウー・テクノ2」がヨメガのOEMを受け、「ヨメガ・クロスファイヤー」として販売されるようになった。
この機種はハイパーヨーヨーとして再OEMされ、「フリーズワイバーン」として販売されている。
2015年頃になると、ダンカン・ヨーヨーファクトリー・ヨメガなど米国大手が、初心者向け低価格モデルを次々と開発。もしくは既存機種の大幅値下げを行った。
すると、資本力と工作精度で遥かに劣るシンウーは、他社への優位を失っていった。
メタルも中国メーカーの台頭により価格面で太刀打ちできなくなり、その上米国メーカーのフルメタルも6000円台が当たり前となったため、ここに割って入ることができなくなった。
現在、シンウーは新作のリリースを行っておらず、ホームページは存続しているが活動実態がない状態となっている。
低価格初心者向けの先陣を切り、2000年代を駆け抜けたメーカーは、こうして歴史的役割を終えた。
シンウーは、たしかにダンカンのパクりメーカーである。
しかし、凡百のパクりと異なったのは、パクったのが製品だけではなく、ダンカンの魂だったことである。
90年間ヨーヨーを作り続ける老舗メーカーの、「初めてヨーヨーに触れるお客さんを絶対に見捨てない」「子どもからお年寄りまで愛される製品を作る」という姿勢を徹底的に研究し、ついには自分たちの骨身にしたのである。
本家本元の「ダンカン・フリーハンド」ですら、扱うのが難しいユーザーがいる。
シンウーのヨーヨーは、そんなプレイヤーでも扱える。
シンウーは、ダンカンですら徹底するのが難しいコンセプトを、骨の髄までパクリ尽くした。
その姿勢が、ユーザーに、そしてパクリ元にさえ評価されたのである。
商品
ビギナー
- SW101
ストリング
- ザンナビ
- ザンナビ2
- ザンナビ3
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- ファイヤーテクノ
- テクノ2
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