ジャイアント芹沢博士とは、ドリームキャストのロンチタイトルでバカゲーな『ゴジラ・ジェネレーションズ』に登場する隠し怪獣(?)である。英語表記はそのまんま『DR.SERIZAWA-GIANT』。
僕の手でこの概要を描くのは今回1回限りだ!
一番最後の隠しキャラとして人類の敵となって出現する巨大化した芹沢博士。
愛する恵美子を取られた尾形への嫉妬心なのか、オキシジェン・デストロイヤーによる異常進化なのか、メフ○ラス星人に巨大化させられたのか、23世紀人の時間操作によるパラドックスなのか etc etc・・・
とにかく原因はハッキリしないが、異様にデカくなった芹沢博士。実は光子ロケットでも作ってたんじゃなかろうか?
人類の平和の為に東京湾に散った筈の彼が何故・・・・・? 謎は深まるばかりである。
芹沢博士の本名は芹沢大助というのだが、この怪獣の場合はジャイアント芹沢博士で正しい。
身長は梅田丸ビルとほぼ同じことから110m前後。体重は多分10万トンぐらい(オキシジェン・デストロイヤー込)。
ほとんど地上で暴れているにも関わらず、何故か潜水服姿で頭にねじり鉢巻を巻いてある。映画がモノクロだったからなのか、とても顔色が悪い。劇中の台詞を何度か発するが、微妙に違っている箇所もある。
その技の威力は全てゴジラを軽く超えており(そりゃそうだ、ゴジラを倒した博士だもん)
自身の発明した悪魔の装置オキシジェン・デストロイヤーをブン回して鈍器として使用するほか、右眼の眼帯からは隠されたビーム砲で街や超兵器類を焼き尽くす。チャージすれば、ゴジラを一度は沈黙させたスーパーXですら、蚊を落とすかのごとく簡単に撃墜できてしまう恐るべき兵器である。ゴジラの放射火炎なんかよりよっぽど危険。
最大の武器であるオキシジェン・デストロイヤーを起動すると『僕の手で、オキシジェン・デストロイヤーを使用するのは今回1回限り!』と言いながら周囲に稲妻(デストロイアの光線とは全然似ても似つかないもの)を何度も発射し、あっという間に火の海にしてしまう。しかも先述の台詞とは裏腹に何回でも使うことが可能(嘘吐きな博士である)。
また、これを観た人々は発狂するのか、動画でヘリコプターがタワーに突っ込むという自爆行為を行っている。
また、人間キャラだからなのか、防御力は低く、下手をすればメーサー兵器の集中攻撃で倒されてしまうが、その代わりに回復速度は異常に早い。しかも他の怪獣が『咆哮』を回復手段とする中で、博士の回復手段はなんと『懺悔』。一本調子な声で淡々と「ああ、こんなものさえ作らなけば・・・」と跪いて天に詫びるのである。違う台詞だと「ダメだ、来ちゃいかん!」(←お前が来んなよ)、「ダメだ!! 帰りたまえ」(←アンタが帰れ)というものもある。
空想科学読本によれば、オキシジェン・デストロイヤーほどの破壊力を持つ兵器だとかなり巨大なものになるとあるので、ある意味この博士の姿は科学的に正しいのかもしれない(わけがない)。
このゲームは、当時の主要な登場ゴジラである平成ゴジラ(100mのやつ)、初代ゴジラ、ジラアメリカ版トライスターゴジラはおろか、昭和メカゴジラ、昭和ゴジラの息子ミニラまで使って街を破壊するだけという単純なゲームであるが、そのうち最も破壊力の低いミニラでノーマルモードをクリアすると何故かこの博士が最後の隠し玉というオチである。ちなみに、ゴジラ系だと一番使いやすいのは、実はマグロ食ってるやつだったりする。
割とゴジラ系キャラクターが充実している一方で、当時人気だった平成版Gフォース製のスーパーメカゴジラやゴジラジュニアはこのゲームには登場しない。芹沢博士じゃなくて何故そっちを入れなかった!?
音楽面でも、最もファンに親しまれた伊福部昭の重厚なオーケストラ音楽が随所でオリジナル音源のまま流れる、鳴き声もオリジナルとまったく同じと、結構映画をリスペクトしているのに・・・どうしてこうなった。
ちなみに、このジャイアント芹沢博士は、唯一オリジナルの曲が用意されており、そのネタっぽさに反比例してかなり悲壮感漂う楽曲となっている。また、この博士でゲームをクリアすると特殊なエンディングが流れる。
エンドロールからもきちんと東宝公認であることが伺える(いいのかホントにそれで?)。
この理論じゃそのうち、メカゴジラの技術を応用したメカ真船博士とか、ビオランテのゴジラ細胞を移植したバイオ白神博士なんてのも出てくるんじゃ?
あつめてコロシアムモードでも使うことができる。が、他の怪獣がみんなSDキャラになっている中で、博士は唯一、そのままの等身で登場するので、他のキャラとの整合性が取れず、SDキャラに向かって目からビームを発してマジ攻撃を行う非常にシュールな光景が見られる。
なお、原作映画で芹沢博士を演じた平田昭彦氏はこのゲームが発売される約14年前に他界されてしまったため、声は別人である。さすがに無許可じゃマズいため一応、キャラクターを出すにあたって平田氏のご遺族に許可を取りに行ったらしいが、見せたところバカ受けして採用が決まったとも言われている。
ゴジラシリーズ中断中の発売で、ゲーム自体の売り上げはそれほどでもなかった上、ドリキャスの売り上げも微妙だったことからマイナーゲームだったものの、ニコニコやYoutubeでこの博士のことが取り上げられると大ウケし、中古でもそれなりの値段で未だに取引される一因となっている。
ダメだ!動画を観ちゃいかん!
ダメだ!!商品を買いたまえ!!
あぁ、こんな関連コミュニティさえ作らなければ・・・
ジャイアント芹沢博士に関するニコニコミュニティを紹介してください。
一切の関連項目を消し去ったとしてもユーザーの心に残っている・・・
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