ジャンボーグAとは、円谷プロが製作した1973年1月17日~12月29日まで放送された特撮作品かつ主人公が操縦する宇宙サイボーグのことである。
概要
ストーリー
宇宙のかなたから地球侵略を狙うグロース星人が現れた。
グロース星人の操る怪獣キングジャイグラスに兄を殺された立花ナオキは、自分の勤める会社のセスナで怪獣に特攻を仕掛けるが、そのセスナも怪獣の攻撃で墜落させられたが、墜落直前にセスナは謎の光に包まれた。
その光の中でナオキはエメラルド星人と名乗る者と出会い、グロース星人と戦うことを依頼された。
そして、エメラルド星人はナオキのセスナを改造した巨大ロボット・ジャンボーグAを彼に託し、「腕の時計がエメラルド色に輝く時、君のセスナをダッシュさせるのだ!」と言い残して消えていった。
目が覚めたナオキは、最初夢の中の出来事かと思っていたが、怪獣にやられたはずのセスナが墜落していない事から腕時計を確認すると、エメラルド星人の言うとおり腕時計はエメラルド色に輝いていた。
半信半疑のナオキだったが、「夢か誠か」腕時計を掲げ、「ジャン・ファイト!!」と叫んだ。
すると彼の操縦するセスナは、無敵のヒーロー ジャンボーグAとなるのであった…。
本作の特徴
『ウルトラマンタロウ』や『ファイヤーマン』と同じく、円谷プロ創立十周年記念として作られた作品。
『ミラーマン』を製作したスタッフの多くが関わっていたものの、当初は『ミラーマン』との繋がりはなかった(『ミラーマン』の主人公・鏡京太郎を演じた石田信之氏が岸京一郎役で第12~13話に出演したぐらい)。
しかし第32話で、アフリカ戦線で活躍していたSGM(『ミラーマン』での味方組織)の村上隊長が帰還して隊長不在だったPATの隊長に就任すると、第43話で同じくSGMの安田隊員がPATに参加した事で、本作は『ミラーマン』の続編的作品という位置づけになった(第32話のみだが野村隊員(SGMのほう)とジャンボフェニックスも登場している)。
また、本作は殉職・異動者が多い作品であり、
第1話の立花隊長(ナオキの兄)をはじめとして、第12話で岸隊長、第42話で大羽隊員が殉職し、第19話では作戦ミスを理由に風間隊員が更迭され、第31話では三代目隊長だった浜田隊長が会議のためヨーロッパに異動になっている。
ジャンボーグAについて
ジャンボーグAとは、上のとおりナオキが勤める会社のセスナ(ジャン)がエメラルド星人の手によって改造された物で、ナオキはジャンボーグAの目の奥で操縦する。
身長40m、体重3万トン。
セスナ機がベースになっているだけあって、飛行能力を有し、その速度はマッハ11である。
必殺技はビームエメラルドやハンティングフラッシャーなどの光線技の他に、腹部からのジャンミサイル、ジャンサーベルなどロボット的な技もある。
ジャンキラーとの戦いで大破したことをきっかけにジャンボーグ9を与えられて以降は、敵に合わせてAと9を使い分けるなどしていた。
主な登場人物
- 立花ナオキ(演:立花直樹)
- 本作の主人公。最初は兄の仇を取ろうとして何かと無茶苦茶やっていたDQNだったが、次第に成長していく。
ジャンボーグAと9が自分が操縦する宇宙サイボーグであることは秘密だが、子供を乗せた事があり、岸京一郎にはジャンボーグAの操縦者がナオキであることを看破されていた(下手なとぼけ方はしていたが)。 - 立花茂子(演:桜田千枝子)
- 第1話で殉職した立花隊長の妻にして、ナオキの義姉。
怪獣が出現すると動き回るナオキや息子の和也を何かと心配している。作中一番できた人。
ナオキはこの人に借金して車(ジャンカーZ)を購入したのだが、Aの仇と言わんばかりにその車ごとジャンキラーに特攻するという暴挙にでたナオキはどういうつもりなのか… - 立花和也(演:香山高寛)
- 父親を失ったせいか、父の死と入れ代わりに現れたジャンボーグAを自分の父親と思い込んでる痛いガキお子様。
やたらうるさく、Aが負け(そうにな)るたびに泣きわめいていた。
どうやら思い入れがあるのはAだけらしい。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 3
- 0pt