えっ!シュワちゃんが妊娠!?
ジュニア(映画)は、1994年公開のコメディ映画。主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。
概要
アイヴァン・ライトマン監督作、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のコメディ映画。2人がタッグを組むのは『ツインズ』、『キンダガートン・コップ』以来3度目(『デーヴ』を含めると4度目)となる。加えて『ツインズ』以来のダニー・デヴィートとのW主演作となっている。
なんと言っても筋肉モリモリマッチョマンの変態肉体派アクション俳優であるシュワちゃんが妊娠するという特殊性癖向け同人誌のようなあまりにも先鋭的過ぎるストーリーは世界中の観客を大いに困惑させた。
あまりにも先進的過ぎたためか、北米での興行収入は製作費の3分の2程度と不評に終わり、現在に至るまで否定的な評価が多く、カルト的な扱いを受ける作品となっている。しかし、フェミニズムが台頭し、多様性、ジェンダー平等が叫ばれる現代、男性の視点・立場から妊娠を描く今作は、妊娠についての理解に一石を投じる、時代が追いついた作品になっている…………かもしれない
あらすじ
2人の医学博士、アレックス・ヘスとラリー・アーボガストは画期的な不妊治療薬「エクスペクテイン」を開発するも、臨床試験の認可が降りず、開発は打ち切られてしまう。諦めきれないラリーは男性の体でも実験は可能だとして、アレックスに被験体になるようせがむ。一度は断るアレックスだったが、ラリーの説得に折れ、これを了承する。
腹腔に受精卵を投与することによって「妊娠」したアレックスだったが、やがて心身共に本物の妊婦のような変化が現れる。3ヶ月の後、更に女々しくなっていくアレックスに見兼ねたラリーは、データが充分揃ったことを理由に実験終了を言い渡す。だが、アレックスはお腹の赤ん坊に「ジュニア」と名付け、密かにエクスペクテインの服用を続ける……
登場人物
- アレックス・ヘス(演:アーノルド・シュワルツェネッガー/玄田哲章(ソフト版)/左同(日本テレビ版))
- リーランド大学生物工学研究所所属の不妊治療を専門とする医学博士。ラリーと共同で不妊に効果のある新薬「エクスペクテイン」を開発する。ラリーの説得により新薬の非検体となり腹腔に受精卵を投与される。元はぶっきらぼうで固い性格だったが、実験の副作用からか、陽気になったり、涙脆くなったりと大きく変化している。体内の胎児に情が沸いたことにより、出産を決意する。
- ラリー・アーボガスト(ダニー・デヴィート/池田勝/山野史人)
- 産婦人科の院長にして医学博士。アレックスの研究パートナー。口と態度が軽いが仕事熱心。実際に自身のクリニックで患者の不妊治療を行なっている。新薬の開発を医学の発展に不可欠だとして、アレックスに被験体になるよう説得する。アレックスが出産を決意した際は激しく反発したが、最終的には受け入れ、献身的にサポートする。
- ダイアナ(エマ・トンプソン/田中敦子/塩田朋子)
- リーランド大学に新たに着任した不妊治療専門の医学博士。非常にそそっかしいドジっ娘でラリーに「よくあれで無事に生きて来られたよ」と言われる始末。冷凍保存の卵子を保管する専用の小型貯蔵庫「卵置き場」を所持している。アレックスと意気投合し、交際に発展する。
- アンジェラ(パメラ・リード/小宮和枝/左同)
- ラリーの元妻。不妊治療の効果も無く、ラリーとの子宝に恵まれなかったことが原因で離婚したが、行きずりの男との一夜限りの関係であっさりと妊娠する。ラリーに担当医になってもらうため、彼のクリニックを訪れる。
- ノア・ベインズ(フランク、ランジェラ/筈見純/糸博)
- リーランド大学生物工学研究所の所長。新薬の研究を打ち切るが、アレックスたちが密かに研究を続行していることを察して嗅ぎまわり、成果を大学のものにしようと企む。
語録
- 言ってみりゃ腹ボテ女みんなに特有の症状ってやつだ。この薬はバッチリ効く
- アーボガスト博士。テレビのモーニングショーとお間違いなく
- ここならきっとその気になると思うよ。最新のポルノビデオも雑誌もぜーんぶ揃ってる
- それが一発で命中か?
- 俺の精子がそいつの精子に道をつけてやったのかも
- 「このケースの取り扱いには特に注意して」「分かってますよもう耳にタコができそうだ」
- 「僕は誰にも好かれてない」「私は好きだよ?」「嘘をつけ」
- 正直に言おう、好きじゃないってのはお互いさまだ。お前さんには人間的魅力なんかこれっぽっちもない!もしパートナーでなければ、ペイッ!だがあいにく我々はパートナーだ。画期的な新薬で世を救えるかどうか…… 今その瀬戸際に立ってる。嫌でも一緒に協力してやるしかないんだ
- マァマ…… マーマァ…… マーマァァァァ!!(シュワの顔をした赤ん坊の声)
- それと乳首が敏感になってる……
- 「余計なお世話かもしれないけど…」「そうだ」
- コカイン!アルコール!マリファナ!
- 手塩にかけて育てた娘を…いよいよ嫁にやるんだ…
- 妊娠してるのに独りぼっち……
- もうそれを言うのはやめろったら。何もほんとに妊娠してるわけじゃない!こいつはただの実験だぞ。うっかりガムを飲み込んだのと同じだよ、小さなガムをたった一枚!
- 「置いてきぼりじゃ寂しくて……」「仕方ない、じゃあ来いよ。ただそのすがるような目つきはよせ」
- まるで女だ、どうなってんだい!
- 今日は楽しかったよ!散歩に行って、それからヘルスクラブでゴキゲンなマッサージ。あんまり気分が良くてそのままそこで昼寝をした。ベビーフランク!あぁこれ大好物なんだ♪
- アレックス、君は…… 輝いてる
- 行こう行こう、いつも先を急ぐ。そしてある日死ぬ。たまには足を止めて人生の楽しみを味わうべきだ
- 「自分のベビーがいたら……」「これで決まり、今夜で実験は中止だ、即刻!そして永遠になぁ!」
- どこ行ってた、フランスまでか?
- 「自分がどんなに孤独か分かったよ……」「犬でも飼え!」
- 男の子か女の子かわからないが…… ジュニアと呼ぶことにするからね
- 頭がどうかしてる!お前さん男だぞ!こんなことは自然の摂理に反する!男は赤ん坊は生まない!生むのは女に任す!それが男であることの良さだ!親父に性教育受けなかったのか!
- 「子供を身篭った喜びがどんなに強烈で、どんなにいとおしく感じるものか君にはわかってない!」
「わかってたまるか、正気の沙汰じゃない!」 - やだっ!僕は子供を産むっ!
- 「ああ、男の子ならジュニア、もし女の子でも……ジュニアだ」「ジュニアもいいな」
- 何言ってんだろうね俺は、こんな変わった妊婦がいるかよ
- 「昨日メロンを食べようとすくっている時に突然…… 勃起した」「それが普通だよ。俺なんかしょっちゅうだ」
- ろくでなしめ……
- 誰かに言われた事ない?妊婦みたいな食べっぷり
- 「霊能者に会ってみるかな」「精神科医にしろ。お互い診てもらおう」
- これはこれは…… 仲睦まじいことで。このシーンに欠けてるのは子供だけだな
- 残念でしたハズレ
- どこにいるんだね?出ておいでママさん。チェーンガンが待ってるぜ
- あら、ヤダヤダ……ただの友達かと思ってたけど…… もっと深い仲ね
- 僕もママになるんだよ♪
- 嘘は吐くわ、人の物を盗むわ、おまけにあたしの気持ちも考えず、道に外れた利己的で傲慢極まりないことをあなた平気でやろうとしてるのよ?あたしに感謝しろとでも言う気?男ってなんでそう……無神経なの!?
- 男性優位の社会にいて、それだけじゃ飽き足らず、女から妊娠の権利まで奪い取る……もう……男って最低!
- 僕の体は…… 僕が決める!
- 「でも私は女です!」「信じてやってください」
- もう死にたいよぉ〜
- 「なんだよこれ!」「ただの女じゃないか!」「ただの女とはなんだ!私の女房だぞ!」
- 「男が出産するんですよ、誓ってもいい」「君はクビだ」
- 亭主にやらせればいいんじゃないかな?
関連項目
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