ジョゼと虎と魚たちとは、1984年に発表された田辺聖子の短編小説、およびその映像化作品である。
概要
足の不自由なジョゼ(山村クミ子)と偶然出会った2歳年下の大学生・恒夫の恋愛を描く短編。恋愛小説といっても性についても描いており、実写版はベッドシーンでも話題になった。
2003年に日本で、2020年に韓国で実写化された他、2020年にはアニメ映画も公開されている。
登場人物
- ジョゼ
- 本名・山村クミ子。フランソワーズ・サガンの小説の登場人物からジョゼを名乗る。
- 足の不自由な車いすの顔の整った女性で、親に面倒がられ施設に預けられていたが、祖母に引き取られる。
- 恒夫
- 大学生。突き飛ばされたジョゼを助け、以後知り合っていく。ジョゼからは管理人と呼ばれる。
- ジョゼの祖母
- 17歳になったジョゼを引き取る。しかし、頑なに彼女を外に出さなかった。
実写映画版
2003年に公開された実写映画。小説からは登場人物の多数追加など、ある程度異なったものになっている。
監督は犬童一心。恒夫は妻夫木聡、ジョゼは池脇千鶴が演じ、江口のりこや上野樹里等もメインキャストとして登場していた。主題歌はくるりの『ハイウェイ』。
韓国版
2020年に公開された実写映画。監督はキム・ジョングァン。恒夫はナム・ジュヒョク、ジョゼはハン・ジミンが演じ、2021年には日本でも公開された。
アニメ版
2020年に公開されたアニメ映画。実写版ではなく原作をもとにしているが、やはり結末などの異なる点が多々ある。
登場キャラクター
- 鈴川恒夫(CV:中川大志)
- 22歳の大学生。海洋生物学を専攻しており、ジョゼの祖母にあるバイトを頼まれる。
- ジョゼ(CV:清原果耶)
- 本名・山村クミ子。24歳。
- 足の不自由な車いすの小柄で顔の整った女性で、高飛車だが外の世界への憧れが強い。
- 二ノ宮舞(CV:宮本侑芽)
- 恒夫のバイト先の後輩。恒夫に思いを寄せている。
- 松浦隼人(CV:興津和幸)
- 恒夫のバイト先の友人。チャラい。
- 岸本花菜(CV:Lynn)
- 図書館の司書。ジョゼと意気投合し友人になる。
- 山村チヅ(CV:松寺千恵美)
- ジョゼの祖母。ジョゼを守るために彼女を外に出さなかった。
- 西田店長(CV:盛山晋太郎)
- 恒夫のバイト先の店長。声優はお笑い芸人見取り図。
- 駅員(CV:リリー)
- ただの駅員。声優はお笑い芸人見取り図。
スタッフ
- 原作:田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』(角川文庫刊)
- 監督:タムラコータロー
- 脚本:桑村さや香
- キャラクター原案・コミカライズ:絵本奈央
- キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子
- コンセプトデザイン:loundraw(FLAT STUDIO)
- 劇中画:松田奈那子
- プロダクションデザイン:平澤晃弘、片貝文洋、中村章子
- 画面設計:川元利浩
- 美術監督:金子雄司
- 色彩設計:梅崎ひろこ
- 撮影監督:神林剛
- 3DCG監督:三宅拓馬
- 編集:坂本久美子
- 音楽:Evan Call
- 音響監督:若林和弘
- 音響製作:ソニルード
- 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
- 配給:松竹、KADOKAWA
- アニメーション制作:ボンズ
- 主題歌・挿入歌:Eve「蒼のワルツ」/「心海」(TOY'S FACTORY)
- 製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会(KADOKAWA、松竹、ボンズ、ジェイアール東日本企画、トイズファクトリー、KDDI、TBSラジオ、ムービーウォーカー)
関連動画
※後日追加予定
関連リンク
関連項目
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