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ジョン・スモルツ(John Andrew Smoltz、1967年5月15日-)とは、アメリカ合衆国ミシガン州出身の元メジャーリーガー(投手)である。
かつて投手王国と呼ばれたアトランタ・ブレーブスを支えた一人で、MLB史上初めて200勝150セーブを達成。
2015年にアメリカ野球殿堂入りの有資格者になると共に、有資格1年目にして殿堂入りを果たした。
概要
OB | |
---|---|
ジョン・スモルツ John Smoltz |
|
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ミシガン州 |
生年月日 | 1967年5月15日 |
身長 体重 |
191cm 99kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1985年 |
引退 | 2009年 |
殿堂入り | 2015年 |
経歴 | |
選手歴 | |
メジャーリーガーテンプレート |
1985年にドラフト22巡目でデトロイト・タイガースへ入団したが、マイナーで過ごし、タイガースでの登板はなかった。
ブレーブス時代
1987年8月12日に、アトランタ・ブレーブスにトレードで移籍。
1988年、MLBデビューし初勝利。
1989年より頭角を現し、12勝を挙げオールスターゲームにも出場した。
1991年よりトム・グラビン、スティーブ・エイベリーら他の若手投手とともに投手王国の礎を築き、「Young Guns」と呼ばれた。チームは9年ぶりに地区優勝しワールドシリーズへ進出したが3勝4敗とあと一歩で優勝を逃す。
1992年に215奪三振で最多奪三振のタイトルを初めて獲得。先発として35登板もリーグトップ。なお、この年まで三年連続で暴投王でもあった…。2年連続でワールドシリーズへ進出するもまたも優勝ならず。
1993年に「精密機械」グレッグ・マダックスが加入。チームはトム・グラビンらと共に強力な先発4本柱を抱え、15勝カルテットでチーム史上最多の104勝を挙げた。スモルツは4人の中で最少ではあったが15勝、残る3人で50勝を挙げる活躍ぶりだった。しかし、この充実にも関わらずワールドシリーズへ進出できず。
1994年は一転して不調に。ストライキで短縮シーズンとなったこともあるが6勝(10敗)と成績を落とす。同年、肘の骨片除去手術を受ける。
1995年は12勝で見事復調。クリーブランド・インディアンスとのワールドシリーズを制し、念願のシリーズ制覇を果たす。
1996年にキャリアハイの24勝を達成。最多勝と最多奪三振、最高勝率を評価されサイ・ヤング賞を受賞した。
その後も1995年からの二桁勝利を継続し順調に活躍するが、2000年にトミー・ジョン手術を受けシーズン登板なし。
2001年5月に復活登板し、6月からはリリーフを担当。シーズン10セーブを挙げる。
2002年はクローザーとして55セーブと大活躍し、最多セーブ投手のタイトルを獲得。ナ・リーグ記録53セーブを更新した。2003年は45セーブ、2004年44セーブと3年連続で40セーブを超える安定感を見せた。
2005年に自身の希望から先発へ再転向。14勝、防御率3.06と安定した成績を残す。また、コントロールが安定し暴投や四球の数値も若手時代に比べて改善している。
2007年には奪三振の球団記録更新と、MLB史上初の200勝150セーブを達成。
2008年、3,000奪三振に到達した。しかし4月下旬に右肩を故障。リリーフへ再転向するも救援失敗し、6月に手術を受け残りのシーズンを棒に振った。シーズン終了後、FAとなる。
レッドソックス時代
2009年1月13日にボストン・レッドソックスへ入団。成績は8試合の登板で2勝5敗、33奪三振と奮わず、シーズン途中の8月7日に契約解除となる。
カージナルス時代
2009年8月、セントルイス・カージナルスと契約し7連続奪三振を記録するなど復調の気配を見せるが、このシーズンを最後に登板なし。2015年にアメリカ野球殿堂入りの候補者となった(引退後5年が条件)ことから、2009年が事実上の引退年となる。
カージナルス退団後
2012年4月にブレーブス時代に付けていた背番号29が永久欠番となった。
2015年、最終登板から5年経過したことで、アメリカ野球殿堂入りの資格を獲得。有資格1年目で野球殿堂入りを果たした。殿堂入りの同期はランディ・ジョンソン、ペドロ・マルチネス、クレイグ・ビジオという豪華な面々である。
プレースタイル・人物
150km/h台の速球とツーシーム、変化球は曲がりの大きいスライダーを投げていた。
福祉活動にも積極的に取り組んでいる。
成績
通算投手成績
通算:21年 Year |
登板 G |
先発 GS |
完投 CG |
完封 SHO |
勝利 W |
敗戦 L |
セーブ SV |
ホールド HLD |
勝率 W-L% |
投球回 IP |
与四球 BB |
奪三振 SO |
失点 R |
自責点 ER |
防御率 ERA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MLB | 723 | 481 | 53 | 16 | 213 | 155 | 154 | - | .579 | 3473.0 | 1010 | 3084 | 1391 | 1284 | 3.33 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | ||
---|---|---|
最多奪三振 | 2回 | 1992年、1996年 |
最多勝利 | 2回 | 1996年、2006年 |
最多セーブ投手 | 1回 | 2002年 |
表彰 | ||
ピッチャー・オブ・ザ・マンス | 3回 | 1996年4月、5月、1999年4月 |
リーグチャンピオンシップシリーズMVP | 1回 | 1992年 |
サイ・ヤング賞 | 1回 | 1996年 |
シルバースラッガー賞 | 1回 | 1997年 |
その他 | ||
MLBオールスターゲーム選出 | 8回 | 1989年、1992年、1993年、1996年 2002年、2003年、2005年、2007年 |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- プロ野球選手一覧
- MLB(メジャーリーグベースボール)
- 江夏豊 - 日本球界において抑えの重要性を確立した投手。通算206勝193セーブ
- 大野豊 - 日本球界において先発・抑えの両面で活躍した投手。通算148勝138セーブ
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