もしかして・・・
→「ゴジラ」?
え?エリマキがついてる・・・
→「ジラース」とは、円谷プロ製作の空想特撮TV番組「ウルトラマン」に登場した怪獣であり、
※「ジラース」と言う名前は、「ゴジラ」の特撮監督を務めた円谷英二に対する敬意として、脚本を担当した金城哲夫により、沖縄方言の「ジラースー(次郎父さん)」を元に名付けられたものである。
ジラース誕生の裏側
見ればバレバレであるが、ジラースはゴジラの着ぐるみを改造したものである。
数ヶ月先に始まった「マグマ大使」と異なり、「ウルトラマン」では毎回別の怪獣を登場させることを基本とした為(マグマ大使は4話で1体登場)に、着ぐるみ製作に時間と予算がかかっていたところ、東宝の倉庫に眠っていたゴジラの着ぐるみを見つけたスタッフが、東宝側と交渉し、
「本体を傷つけずにゴジラ以外の怪獣に改造して、撮影後そのままゴジラとして返却する事」
と言う条件で貸し出しの許可がおり、本体を傷つけない為に体の色の変更を行わず、
と言うニコイチの着ぐるみであった事から首まわりにエリマキを装着してシルエットを変える努力を施したものがジラースとなった。
※本体を傷つけない為、昭和ウルトラシリーズの得意技である切断はおろか、光線技による爆発演出も制限された為、ウルトラ霞斬りで弱点を突いたと言う倒され方にする事になった。
※「モスラ対ゴジラ」のゴジラの着ぐるみは、ジラース以前にも円谷プロに貸し出されて、頭部に角をつけたり、胸部を変更して「ウルトラQ」のゴメスとなり、撮影後返却されていた。
こうして姿と名前は異なるものの、作中でエリマキを取り外されてしまう為、まさに「ゴジラ対ウルトラマン」と言う夢の戦いが実現した。
えりまき怪獣:ジラース | |
登場作品 | ウルトラマン |
サブタイトル | 第10話「謎の恐竜基地」 |
体長/全長 | 45メートル |
体重 | 20000トン |
出身地 | 地球のネス湖 |
ウルトラマンでのジラース
第10話「謎の恐竜基地」に登場する。(満田かずほのウルトラシリーズ初監督作品)
ネス湖の恐竜の生き残りで、モンスター博士の異名で呼ばれる中村博士こと二階堂教授により日本に運ばれて北山湖で育てられた個体が、環境の変化による体質の変化により巨大化したものである。
武器は、体質の変化により口から吐けるようになった火炎と、岩投げ。
北山湖に魚の大量発生の調査にきた科学特捜隊が、そのまま休暇に入った際に、普段は夜にしか出現しないジラースが、釣り人のまいたカーバイトにより姿を現した。
科学特捜隊がジラースに攻撃を仕掛けると、現れた中村博士が科学特捜隊を非難すると共に、変装を解いて二階堂教授である事を明かしたものの、中村博士の姿で餌付けされていたジラースには、二階堂教授=中村博士の判別がつかずにふっとばされて瀕死の重傷を負った。
現れたウルトラマンがジラースとの戦いはじめると、ジラースが投げる岩をガンシューティングしたり、エリマキをはぎとって、マタドールの真似をしたりとウルトラマンのやりたい放題な戦いとなり、果てには
「シュワッハッハッ」
と言う笑い声まで上げ、最期は、すれ違いざまに北斗神拳奥義ウルトラ霞斬りで経絡秘孔をつかれて大量吐血して倒された。
レッドマンでのジラース
第13話、第15話、第16話、第61話、第70話、第75話、第100話、第103話、第106話、第110話に登場し、
その他
ウルトラゾーン
第15話の特撮ドラマ『東京ジュラ紀』で登場人物の口から「エリマキの無いジラースに似た怪獣」が出現したことが語られているが、残念ながら映像にその姿が映ることはなかった。
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