ジラード・スプリガンとは、キオ編(機動戦士ガンダムAGE)に登場する女性キャラクターである。
概要
元々連邦軍のエースパイロットだったが、後述の理由でヴェイガンに寝返る。また、Xラウンダーである。
ドリルの様なファンネルを持つ黄緑色の機体「ティエルヴァ」に乗って戦う。
初登場は40話だが、名前と階級は33話で語られる。
「ジラード・スプリガン大佐」という響きから屈強な男性を想像した視聴者も多いだろう。
が、実際はスレンダーな美女だった。男の名前なのに。
???「そんな大人修正してやる!」
それもそのはず、「ジラード」は恋人ジラード・フォーネルからとった名前である。(彼女の本名はレイナ・スプリガン)
フォーネルもまたXラウンダーのパイロットで、彼女と一緒にあるシステムのテストを行っていたのだが、そのシステムの暴走によりフォーネルは死亡、彼女も重傷を負うことになった。
しかも、事故の原因は連邦上層部にあったにも関わらず、連邦はこれを死んだフォーネルに全責任を押し付ける形でただの事故として処理。
以降彼女はジラード・スプリガンを名乗り、連邦を裏切ることになる。
以下、ネタバレ注意
ここからは、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下はスクロールで突っ走ってください。 |
キオたちと戦う中で、前述の事故の後遺症と能力の過剰使用によりXラウンダー能力が暴走。
AGE-FXのCファンネルとフォーンファルシアの花ビットとギラーガの胞子ビットを奪い、Xラウンダー4人&スーパーパイロット1人をボコボコにするというマジキチキャラと化した。
錯乱中のXラウンダーはだいたい強いと言われているが、Xラウンダーはよく「人から理性を持たぬ獣への退化」と評されており、Xラウンダー能力の暴走=理性の崩壊という図式は間違っていないのだろう。
ただしTV版のゼハートは除く。
万事休すかと思われたが、Xラウンダー能力に干渉されなかったアセム……ではなくフリットが撃破した。
(ちなみにフリットが直接殺害したネームドキャラクターは彼女のみ)
死の間際、精神空間(?)で彼女の前に現れたのは恋人のジラード……ではなくゼハート。
基本死人が語らん作風とはいえ、あんまり愛されてなかったんじゃないの?
そして彼女はゼハートから戦士と認められ、感謝を述べながら戦死した。
なお、コロコロコミックに短期連載していた「機動戦士ガンダムAGE クライマックスヒーロー」においては1話限りの登場となるが、こちらではキオに負けたことを最終的に受け入れ、敗北後はゼハートにより救われ離脱、生存している。このケースも含め、同作は敵味方共に死亡展開が大幅に改変されている。
余談
実は彼女は一部の視聴者からはいらない子扱いされているかわいそうなキャラなのである。
「連邦・ヴェイガン双方を知るXラウンダー」というキオと似た立場ながらも終始キオの考えを強く否定したり、
裏切り者の彼女をヴェイガンに受け入れさせ戦場でも気に掛けさせてゼハートの懐の広さや優しさを引き立てたり、
フリットに殺されることでキオがフリットへの不信感を抱く一因となったり、
不幸な恋愛を経験した境遇から煮え切らないフラムにハッパをかけたりと役割は多いのだが、
彼女は作中で1回しか戦闘せず、かつその1回の戦闘に3話近く費やしてるのが原因。
最終回付近において重要な戦闘がとんでもなく駆け足で処理されてしまったため、
「ジラードがいなければこんなことにはならなかったんだ!」と非難の的にされてしまった。
だいたいゼハートのせい。
それでも最後のBD描き下ろし投票で3位になっているので、需要がないわけではない。
MEMORY OF EDENでは存在完全抹消されてるけど
また、小説版では、フラムにキスをしたり、全裸になった挿絵が描かれているなどこれはこれでぶっ飛んだキャラになってしまった。(ちなみにAGEで女の裸が拝めるのは非常にレアである。)
スーパーロボット大戦BX
『ガンダムAGE』参戦に伴い、まさかの登場。
なんと今回は序盤というかなり早い段階から登場(同じ頃には、キオが初めてガンダムAGE-3に乗り込んだ)。
『機動戦艦ナデシコ』の主人公であるテンカワ・アキトと交流するというクロスオーバーが描かれた上、
終盤での裏切りイベントではアキトから説得する事ができるというどこぞのナタクのファクターを彷彿とさせるイベントまで発生する。
また、スポット参戦時にはBGMがオリジナル曲である「激突」であり、かなり馴染んでいた事からガンダムAGEの版権曲であると勘違いされる事態も発生。だいたい「宿命のライバル」と同じ
さらに条件を満たせば、生存し仲間になるなど原作での扱いから大きく逸脱した超絶優遇を受けたキャラクターとなっている。
関連動画
関連項目
- キオ編(機動戦士ガンダムAGE)
- 柚木涼香
- キオ・アスノ
- ゼハート・ガレット
- フラム・ナラ
- ヴェイガン
- いらない子
- デカルト・シャーマン(いろんな意味で同類)
- カミーユ・ビダン(立場が逆)
- 俺も想像力が足りなかったのか…
- 1
- 0pt